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3部作の第1作目、The Golden Compassが抜群に良かったので、勢いにのって突入したシリーズ2作目。 人気のハリー・ポッターのようなシリーズ作品とはちょっと違って、こちらは各巻ごとに物語は完結しておらず、言うなれば上・中・下巻といった感じで、一連の物語が続いています。なので、1作目を知らないままにこの作品から読んでも、恐らくは意味不明になってしまうと思いますので、ご注意下さいね。 で、肝心の内容のほうなんですが、これがもう何というか、今回はちょっと暗くて、重すぎ。前作で主役を演じていたライラですが、今回はやや脇役扱いで、代わって神秘の短剣(subtle knife)を手にしたウィル少年に、より焦点が当てられています。とはいっても、この少年の視点で物語が進行していくわけではなく、章ごとに視点となる人物が移り変わります。その結果、物語がいくぶん希釈されたような気が私はしたのですが、これはあるいは、英語力不足から来るためかもしれません(視点が変わると、ついていくのが大変なもので(^^ゞ)。 また、前作では印象的な存在だったダイモン(ライラたちの世界における守護霊のようなもの)が、この作品では脇役から一段退いて、端役へまわってしまったようでやや物足りなく感じました。 シリーズごとに完結しているのではなく、脈々と物語が紡がれているわけですから、巻が変わったからといって、そこで物語の描き方や、主人公のあり方、その他諸々の設定が変わってしまうというのは、どんなものかなぁと思わなくもありません。 まぁ、端的に言ってしまえば、かなり不満の残った作品です。3部作の第1作目は、おぉー!と思うほど出来が良く、2作目ではかなり不満……となると、残る完結編でこの物語全体の印象が決まるのでしょう。 なんて、かなりけなしてしまいましたが、この作品自体の世間の評価は、1巻目と変わらず高いものがあります。涙なしには読めない作品とも言われていて、実際に泣いたという人も。が、この涙がくせ者で、私はこの手の種類の涙は嫌いなんですね。感動の涙ならいざ知らず、善意の人々が死んで行くというのは……、とあまり書くとネタバレになってしまうので、この辺にしておきますが、要するにこの作品と私自身とのそりが合わなかったということです。念のため(^^;) (00.07.16)
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