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ロバート・B・パーカーの作品には、魅力的な私立探偵スペンサーの登場するスペンサー・シリーズがあるのですが、これはそのシリーズ第一作目。 タイトルにもなっている写本の「ゴッドウルフ」なんですが、実はこれが登場するのは最初の部分だけ。確かに事件の引き金にはなっているものの、さしてインパクトのある代物ではありません。「中世の貴重な写本……」なんて書いてあったので、この写本を巡る因縁話が絡んで来るのか?と思ったのですが、それはスペンサーシリーズの何たるかを知らない私の思い違いでした(^^;) この作品には、深い感動も、「う〜ん、そう来たか」と思わず唸るようなストーリー展開も用意されていません。ならばつまらなかったのか?と言われると、私はとても楽しむことが出来ました。それは主人公であるスペンサーその人が、とても魅力的だったからです。なので、お薦め度としては確かに星3つなんですが、スペンサーと波長の合う人なら、4つ星でもいいと思います。 まぁ、あれこれと事件はあるのですが、最後の最後には涼やかな読後感……というか、ささやかな救いを感じさせてくれるあたり、私は大好きです。 腕っ節の強い「ルパン三世」、あるいは「水戸黄門」のハードボイルド版といった感じのスペンサーシリーズ。私にとっては、気負うことなく読める大切なシリーズのひとつとなりそうです。 (00.08.28)
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