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THE GODWULF MANUSCRIPT
by Robert B. Parker/ペーパーバック/204頁 お薦め度:★★★☆☆

大学で厳重に保管されていた中世の貴重な写本が何者かに盗まれた。大学当局の依頼を受けたスペンサーは、犯人と目される学内過激派の女性に接触をはかる。が、彼女は突如起こった殺人事件の有力容疑者となってしまった。事件の渦中に立ったスペンサーは……。話題のヒーローのデビュー作。(ハヤカワ・ミステリ文庫より・邦題:ゴッドウルフの行方



ロバート・B・パーカーの作品には、魅力的な私立探偵スペンサーの登場するスペンサー・シリーズがあるのですが、これはそのシリーズ第一作目。

タイトルにもなっている写本の「ゴッドウルフ」なんですが、実はこれが登場するのは最初の部分だけ。確かに事件の引き金にはなっているものの、さしてインパクトのある代物ではありません。「中世の貴重な写本……」なんて書いてあったので、この写本を巡る因縁話が絡んで来るのか?と思ったのですが、それはスペンサーシリーズの何たるかを知らない私の思い違いでした(^^;)

この作品には、深い感動も、「う〜ん、そう来たか」と思わず唸るようなストーリー展開も用意されていません。ならばつまらなかったのか?と言われると、私はとても楽しむことが出来ました。それは主人公であるスペンサーその人が、とても魅力的だったからです。なので、お薦め度としては確かに星3つなんですが、スペンサーと波長の合う人なら、4つ星でもいいと思います。

まぁ、あれこれと事件はあるのですが、最後の最後には涼やかな読後感……というか、ささやかな救いを感じさせてくれるあたり、私は大好きです。

腕っ節の強い「ルパン三世」、あるいは「水戸黄門」のハードボイルド版といった感じのスペンサーシリーズ。私にとっては、気負うことなく読める大切なシリーズのひとつとなりそうです。

(00.08.28)
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