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あらすじを書くことなど、とても不可能に思えるほどの、謎に満ちた重厚な小説です。 こく作品を読み終えた今、語りたいことは山ほどあるのですが、次々に謎が積み重なり、その謎が解明されて行くと、また新たな展開が提示され……といった具合に、物語が紡がれていくので、とてもその内容に触れるような話をすることが出来ません。非常に残念です(^^;) この世と似て非なる世界の最大の特徴として、すべての人間にはダイモンと呼ばれる分身(守護神、精霊??)がいます。誰が味方で誰が敵なのか。わかりそうでわからない迷路のような状況の中を突き進むライラですが、彼女のダイモン(Pantalaimon)が唯一無二の心強い味方となっています。 一応、分類上は児童文学(Young Adult)ですが、大人が読んでも十分に楽しめる深い内容を持っています。読み終わった後は、ほーっとため息をひとつ。その後しばらくの間、思わず余韻に浸ってしまいます。 ただ、3部作の第1作目ということで「2作目に続く」といった感じで、作品が終わってしまうのが、不満でもあり、もどかしくもあります。こうなると、何としても2作目の「The Subtle Knife」を読まなくてはなりませぬ(^^;) ファンタジーということで、ついつい人気のハリー・ポッターと比較してしまうのですが、私は断然こちらのほうが気に入りました。時として重厚すぎる物語は、心をきりきりと締め付けるかのような痛みを伴いますが、その分、読み終わった後には(読んでいる途中でも)ずっしりとした何かが残ります。間違いなくお薦め!の1冊です。 (00.05.28)
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