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The Golden Compass(黄金の羅針盤)で一躍有名になったプルマンの中編作品。文字も大きく、挿し絵も多いので、さっくりと読み進めることができます。 作品自体は典型的なおとぎ話の形式と言えるでしょう。いわゆる主人公というものが定まっておらず、誰かひとりに重点を置いた物語の描き方はされていません。登場人物たちはすべて物語の駒のような感じで、次々に起こる出来事の描写に重点があるように感じました。(登場人物の心理の揺れとか、そういうものがほとんどないってことですね。私はこれが好きなんですけど(^^;)) フリッツによって語られる物語がベースとなって、現実の世界に物語が入り込んで来るあたり、とても凝った構成の作品です。当然、かなりの期待を抱いたのですが、その後のストーリー展開が紋切り型で、あれよあれよという間に平凡な着地となってしまいました。もうひとひねりもふたひねりも欲しかったところです。う〜んそう来たか!というような良い意味での裏切りも、爽快感も、残念ながら感じることは出来ませんでした。 ホラーの味付けたっぷりのストーリーなので、洋書入門にはぴったりかもしれません。 (00.12.12)
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