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千里眼 千里眼
松岡 圭祐/小学館文庫
★★★★☆

可憐で心優しい最強のカウンセラー、岬美由紀登場!横須賀基地から最新鋭のミサイルが突如、都心に向けて発射された。着弾を阻止するには十桁のパスワードを解読しなければならない。美由紀は解読にとりかかる…。一方、千葉の南房総では巨大な観音像に魅せられる不審な少女の姿があった。その陰には世界を震撼させる"催眠"の罠が待ちうけていた!

予断を許さぬサスペンス、えも言われぬ爽快感。エンターテインメントの粋を尽くし、ベストセラー街道を独走した大傑作、待望の文庫化。(文庫裏表紙より)

何よりも主人公のキャラがいい。

元自衛官出身の女性、岬美由紀。運動神経抜群、頭も切れて、しかも美人。どこからどう見ても、最強のスーパーヒロインなのだ。

自衛官を辞めた後、心理カウンセラーとして働らく彼女は、その職業から得た知識を生かしつつ、更には自衛官時代の経験を最大限に駆使して、国歌転覆を企てる謎の宗教団体と対峙する。

その物語のスピード感といったらもう、耳元で風がびゅんびゅんと唸っているかのようで、いったん読み始めたら最後、次から次へとページをめくりたくなることは間違いない。

しかし、ここで注意がひとつ。

私がしでかしてしまった失敗なのだが、あまりにも本作が面白いものだから、その後のシリーズ作品の概要が知りたくて、ついついAmazon.co.jpであらすじをチェックしてしまったのだ……そうしたら……、そのあらすじが本作のねたバレになっていた(ーー;)

これからこの作品を読もうと思っている方は、くれぐれも私と同じような間違いをおかさないように。

それでもまぁ、犯人捜しだけが、この作品の魅力というわけではないから、犯人がわかっても尚、楽しく読み進めることはできた。

終盤では、「ダイハードの女性版」とも思える展開に突入し、い、いくら何でもそこまでは(~_~;)と思うシーンもあるのだけれども、そんなこんなもひっくるめて、とても爽快感のある作品に仕上がっている。

久しぶりに物語の面白さに酔ってみたい、と思っている方にお薦め。

(05.11.10)

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