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千里眼 ミドリの猿小学館文庫 千里眼 ミドリの猿
松岡 圭祐/小学館文庫
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嵯峨敏也は悪夢にうなされていた…。多重人格と判断した入絵由香の恐るべき夜叉の顔をまのあたりにしたからだ。ミドリの猿、その言葉の真意は?嵯峨はかつての恩師、倉石を連続変死事件の犯人と疑い極秘調査に乗り出した。一方、いまや『千里眼』の異名をとるに至った岬美由紀は、見えざる敵の存在を察知する。メフィスト・コンサルティング―史上最大のマインドコントロール組織がついに姿を現したのだ!100万部突破の松岡ワールド・超人気シリーズ、最大の反響を呼んだ第二作、ついに待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)

前作「千里眼」がとても良かったので、続いて手にした作品。

シリーズ物の第二作のつもりで読み始めたのだが、なんとこの作品は単独では解決しておらず、次作の「千里眼 運命の暗示」へと物語は引き継がれている。

なので、この作品を読んだだけでは、さしたる爽快感を得ることもできず、ただ単に物語の幕が切って落とされただけ、という印象を拭い去ることはできない。

まぁ、はっきりと言ってしまえば、あまり面白いとは思えなかった。相変わらず読ませる作品であることに違いはないのだが、なんというか、全体的に重苦しい雰囲気ばかりが立ち込めているのだ。前作の爽快感をもう一度味わいたくて手にした自分としては、やや不満が残る。

しかし、だからといって、この作品だけで見切りをつけてしまうわけにはいかない。なんと言っても岬美由紀の千里眼シリーズだ。次の解決編(?)で必ずや期待以上の展開が待ち受けているに違いない!そう思えて仕方ないのだ。

というわけで、期待を込めて、次作の「運命の暗示」を読むのであった……。

(05.11.18)

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