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生きている不思議と死んでいく不思議を往き来する。21世紀の巫女が優しくうたう祈りのような物語、寓話のような物語。「千と千尋の神隠し」主題歌の作詞者による第1詩集。(C)「MARC」データベース 掲示板で紹介いただいて、手にとった本。 小説ならまだしも、詩集というくくりは、それほどまでに私の読書からは遠く離れているような気がする。 この詩集は大きく三部にわかれている。第一部は、短編小説とも思えるような、それなりのまとまりとストーリー性を持った作品が集う。もっとも、ストーリーといっても、夢と現の境をゆらゆらしているかのようなものばかりで、ひどく捉えどころがない。捉えどころがないのだけれども、そのつかみ所のない雰囲気が、これまた絶妙でなんとも心地よい。 第二部は、私がイメージする「詩」そのもの。 そうして第三部。 いやはや。第三部ラストの「拝啓 陶芸家様」で泣きました(ToT) 第一部、第二部、第三部と、一見何の関連性もないような話が続くなか、ラストの「拝啓……」で、この詩集自体が、ストン、と落ちるところに落ちたという感じ。で、エピローグともいえる「アプローズ」へと続くわけだが、これがまた、絶妙。「アプローズ」だけを抜きだして読んだなら、これまたどうってことはないのだろうけれど、一連の流れの中で読むと、これがもう、憎いまでに心にしみる。 とまぁ。 詩集というだけあって、読み通すのにさほど時間はかからないから、興味を持った人はぜひ一読を。(03.06.09) |
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