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暗い森に迷い込んだ11歳のハリーと妹は、夜の闇の中で何物とも知れぬ影に追い回される。ようやくたどり着いた河岸で二人が目にしたのは…。2001年度アメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞ほか4部門を独占した1冊。(C)「MARC」データベース 数々の賞を受賞し、世間の評価も高い(らしい)この作品だが、正直なところ私にはあまりしっくりと来なかった。 死の床にある老人が、11歳当時の少年時代を回顧する形でこの物語は始まる。 『ハリー少年の成長物語であり、一家の崩壊と再生の物語でもある。(C)Amazon.co.jp』と評されているが、一家の再生という大きなテーマを扱っているにしては、あまりにも登場人物たちの行動が必然性に乏しすぎる気がしてならない。 父親の苦悩する姿とそれを見守る家族たちの有り様。 家族の再生を描いている物語だからこそ、この辺はきちんと描ききって欲しかった。 また、ミステリーとして見るには、こちらも中途半端。物語が半分も行ったところで、犯人は見当がついてしまうし、解決の場面もなんだかなぁ〜。(余談:そういう大事な場面で、両親がそういう理由で家にいないって設定はあんまりだと思うのは、私だけ?) 少年時代の回想ということで、どうしても私の大好きなマキャモンの Boy's Lifeを読み終えた後には「人生、そんなに捨てたものではない」と感じるのに対して、Bottomsでは「所詮人生なんてこんなもんさ」という、諦めにも似た虚しさがそこはかとなく胸の奥に広がって来るのだ。 というわけで、登場人物たちの行動はご都合主義なのに、物語の結末は「そんじょそこらのご都合主義物語とは違って、人生ってのは厳しいものなんだからね」とまとめてある本作品、さてさて、あなたならどう読む?(2002.01.23) |
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