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天命により慶の国、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。目前で両親を殺され芳国公主の座を奪われた祥瓊は、父王の非道を知り自らを恥じていた。蓬莱から才国に流されてきた鈴は華軒に轢き殺された友・清秀の仇討を誓った。それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎える―。(文庫裏表紙より) で、この作品。 陽子、祥瓊、鈴の三人の少女の視点から、物語が語られて行く。 う〜ん、ちょっとまずいかも……、最初のうちこそそう思ったものの、読み終えてみれば何のことはない。三人の少女たちの思いがきっちりとひとつにまとまって、物語をきれいに収束させていた。読んでいて、こちらが混乱させられることもなく、このあたりの描きわけ方は、うまいとしかいいようがない。 今までの十二国記シリーズ同様、緊迫のストーリー展開と、読み終えたときの爽快感は健在。間違いなく「あぁ、面白かった」と思えるはずだ。ただし、あれほどまでに自己中心的だった祥瓊と鈴のふたりが、こんなにもあっさりと改心できるものなんだろうか、という疑問は残った。ちょっと出来すぎの感があるのだ。そんなこんなで、★ひとつマイナス(^_^;) ところで。 |
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