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Wringerひねり屋)/ジェリー・スピネッリ著 ★★★☆☆

ウェイマーの町では毎年、五千羽の鳩を撃ち落とすイベントが開かれる。打ち損じた鳩は十歳になった少年たちがその首をひねる。少年たちはその役(WRINGERになること)を名誉なことと信じて疑わないが、主人公の少年パーマー・ラルーは、WRINGERになることが嫌でたまらない。そんな折、窓辺に飛んで来た鳩を部屋に入れて飼い始めてしまう。

鳩の首をひねるだなんて、なんて残酷な、と最初はタイトルそのものに嫌悪感を覚えたのですが、読み進めて行くうちにそんな思いはどこかに消えました。鳩を愛し、自分がWRINGERになることが嫌でたまらない主人公の少年の心の葛藤がとても丁寧に描かれた作品です。私自身、動物がとても好きなので、少年の飼っている鳩の行方が気になって、気になって仕方がなく、ハラハラドキドキの展開に追い立てられるようにして、最後まで一気に読んでしまいました。

ただ、ラストシーンはもう少し余韻のある終わり方にしてくれてもなぁ、と思わないでもありませんでした。あと1〜2ページ付け足してくれただけで、間違いなく★がひとつ増えたろうにと思うと、なんだか残念でなりません。(2001.01.29)

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