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| 30歳になった。けれども思い描いていた人生はこんなんじゃなかったはず……。将来に夢をはせてNY大学を卒業した5人は、皆それぞれに問題を抱えていた。中でもハリウッドの映画スターとして成功を収めていたジャックは麻薬中毒になっていた。そんな彼を救おうと、仲間4人が計画した「Plan B」。その計画を実行して行く中で、皆がそれぞれに自分自身を見つめなおして行く。 Jonathan Tropperデビュー作。 スカイソフトの「あらすじ」を見て、衝動的に手にした作品。あらすじ中の「ドル箱スター」「ドラッグ」「警察やFBI」という言葉から、無意識のうちにエンタメ色の強い作品を思い描いてしまったが、内容的にはかなり違う。確かにジャックはドル箱スターでドラッグ漬けだし、警察やFBIも登場する。けれどもそれらは、決してこの作品のメインではなく、思い通りにならない人生に苛立つ仲間たちの葛藤を描き出すための小道具に過ぎない。 確かに、時としてシドニー・シェルダンのような(?)騒動続きの場面もあり、あるいはエンタメを狙っているのか?と思わされることもあったが、この作品の本質はあくまでも登場人物たちの心の揺れにある……というか、私はそう感じた。 思い通りにならない人生……、かつて夢見た未来はこのようなものではなかったはずなのに……、それはまさしくSMAPの「夜空ノムコウニ」の歌詞そのもので「あの頃の未来に、僕らは立っているのかな」という切なくも切実な自問自答の世界……。 長い物語の中にハッとするほど美しいシーンが二、三登場する。中でもBenとLindseyが初めて会話を交わした時の雪の中の風景は抜群。このような美しいシーンを書ける作者だからこそ、もっともっと文芸色の強い作品に仕上げてもらいたかったという思いが残る。大衆受けを狙って、物語に中途半端なスピード感を付け加えてしまうのは、何だかとてももったいない。そんなこんなんで、マイナス★ひとつ。 あ〜、ちなみにラストのほうは、ご都合主義のオンパレード(^^;) |
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