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Night Frost夜のフロスト)/R.D. ウィングフィールド  ★★★★☆

大人気のフロスト警部シリーズ第3弾。
インフルエンザの大流行で慢性的人手不足に陥ってしまったデントン市警。そのため、いつも以上にフロスト警部のひっちゃかめっちゃかの大活躍(?)が始まる。

いつもよれよれの身なりで、下品なジョークを連発するフロスト警部。
とても好感を持てそうにない人物なのに、実のところこの一連のシリーズの最大の魅力は、フロスト警部その人にこそある。次から次へとこれでもか!というくらいに湧き起こって来る殺人事件を、自分の勘だけを頼りに、強引に捜査を推し進めて行く。いつもの通りのフロストが、いつもの通りの活躍をみせる。言ってしまえば、たったそれだけの話なのだ。

けれども。
常識にしばられることなく、口うるさい上司をも巧に煙にまき、時折ほろりとさせるほどの優しさを見せるフロスト。そんな彼の活躍を見ていると、なんだかそれだけで気分がいい。読んでいてそこはかとない爽快感さえ覚えるのだ。

前二作クリスマスのフロスト(原題Frost at Christmas)、フロスト日和(原題A Touch of Frost)を翻訳書で読んでおり、今回が初めての原書での挑戦となったのだが、読み終えた今となってみると、三作目も翻訳で読んだほうが良かったのでは?と実のところ思っている。

さかんに繰りだされる(下品な)ジョークの数々が、英文ではどうも理解しきれなくて(^^;)このシリーズの魅力を最大限に堪能することができなかったような気がするからだ。原書で読んだほうが理解できたかも??と思うような、とんでもない訳の作品にお目にかかることもあるけれど、このシリーズに関しては、そんな心配はまったく不要。なので、まだ未訳が二作あるけれど、こちらは翻訳を待とうと思っている。(2001.08.22)

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