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| 記憶狩りによって消滅が進む島で、小説を書いて暮らしている主人公の<私>は、やがて自分自身をも確実に失っていく……。 良くも悪くも小川洋子的。彼女の作品にどっぷりとはまっている時ならば、あるいは絶賛したかもしれませんが、今となっては少々食傷気味の感が否めません。「現代への消失」だとか「空無への願望」だとか、一応テーマはあるようですが、基本的に彼女の作品というのは、危うさを秘めた極めて繊細な文体にこそ特徴があるように思います。なので、最初の数作品はその心地よい幻想の世界に心を泳がせることができるのですが、数を重ねていくうちに、どうしてもマンネリを感じてしまうのです。もっとも、この作品に限っては、ラストシーンが美しくはあるけれども、あまりに悲しすぎて好きになれないということもありましたが。(2001.01.14) |
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