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1914年12月、英国人探検家シャクルトンは、アムンゼンらによる南極点到達に続いて、南極大陸横断に挑戦した。しかし、船は途中で沈没。彼らは氷の海に取り残されてしまう。寒さ、食料不足、疲労そして病気…絶え間なく押し寄せる、さまざまな危機。救援も期待できない状況で、史上最悪の漂流は17ヶ月に及んだ。そして遂に、乗組員28名は奇跡的な生還を果たす―。その旅の全貌。 (文庫裏表紙より) 近頃、書店で「エンデュアランス号」「シャクルトン(注:この船の船長)」というタイトル文字をさかんに見かけるようになった。どうして今頃?その疑問がこの本を手にしたきっかけだった。 17ヶ月にも及ぶ漂流は、想像をはるかに絶するほどの過酷さで、生還できたのはまさしく「奇跡」という言葉でしか言い表せないほどのものだった。そうしてその奇跡を呼び寄せたのが、悲観的にならずに、常に希望を抱き続け、そうして最大限の努力をするというその姿勢にあった。折しも日本は景気が最悪の状態で、ともすれば悲観論ばかりが飛び交っている。将来に希望を抱くということが難しい現状だからこそ、このエンデュアランス号の話が脚光を浴びることになったのではないか、と私は思っている。 ただし、それが出版社側がマーケティング的に意図したことなのか、はたまた読者が勇気づけられる話を望んだ結果なのか、ついついそんなことを考えてしまうのだが(^^;) ラストは、全員無事生還を果たすことが最初からわかっているのに、それでも感動した。出色のノンフィクション。でも、私はやっぱりフィクションのほうが向いているみたい……。(2001.08.24) |
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