学研 大人の科学 電子ブロック

 学研の子ども向けのおもちゃの復刻版が、「大人の科学」という名前で販売されてから、オジサンの間で結構人気になっているようです。これまでにもいくつか出されてきましたが、懐かしいなあ、と思うくらいで実際には購入はしませんでした。が、昨年末あたりに「電子ブロック」の復刻版が出ると聞いて、早速学研のホームページを見に行きました。以来これは欲しーい、と思うようになりついには注文してしまいました。(^^;

 しばらく忘れていたのですが、先日学研から発送を始めるとのメールが来てから、心待ちにしていました。先週(5月17日)現物が届きました。(^o^)/

 子どもの頃に買ってもらったのは、本家の電子ボードと言うものだったのですが、こちらの存在も知っていました。早速開けてみていじって見ましたので、お知らせします。
 

中身

 タイトルの横にある写真が外箱です(クリックすると大きくなります)。右の写真は入ってる全部のパーツです。これ以外にマニュアルが1冊あります(下の写真)。部品のブロックは本体の下半分に全部収まっています。ただ詰めてあるだけでなく、レフレックスラジオになっていますので、電源スイッチを入れるとちゃんと聞こえるところがミソです。独立した回路でスイッチを押すと豆電球も光ります。(^^)

 その他の部品は、マイク、イヤホン、テスター棒(2本)、ジャンパー線(2本)、長い線、エナメル線、端子を固定するプラスチックです。

 マイクは懐かしいダイナミック型(死語?)をしていますが、中身はコンデンサーマイクですので電圧をかけないと働きません。イヤホンも昔ながらの形ですが、ロッセル塩を使ったものは最近では無いようで、圧電素子を使ったものでしょう。

 本体には、電池(単3型4本、付属していない)を裏側から入れるようになっています。表面にはメーター、CDS、ボリューム、バリコンの同調ツマミ、スピーカー、メインスイッチがあります。ラジオの同調回路は内部で配線してあり、バーアンテナとバリコンは外からは見えません。スピーカーは内部にLM358を使ったアンプが組んであり、それにつなげば簡単に低周波増幅ができるようになっています。これは復刻ではなく新しい機能のようです。電子ブロックが出た当時はオペアンプはまだ高価で、こんなおもちゃには使えなかったでしょう。

 部品のブロックは薄緑色の透明なケースに入っています。トランジスタは2個あります。2SA101とかのゲルマニウムトランジスタではなく(当たり前(^^;)、2SC1815が使われています。ダイオードはゲルマニウムです。そのほかに抵抗やコンデンサ、チョークコイル、が数個ずつ入っています。また配線専用のブロックも数種類あります。
 

遊んでみる

 とまあこんなようなセットですが、早速ブロックをはずして、いろいろと組み立ててみました。ウーウーのサイレンも、小鳥の鳴き声には似ていないエレクトロニックバードもちゃんと昔のように鳴りました。(^o^)/

 実験できる回路は150種類です。と言っても電源と豆電球、スイッチだけのようなものもあります。トランジスタ2個まででできる回路です。ラジオ、ワイヤレスマイク、サイレン、お風呂ブザー、明るくなると鳴き出す小鳥、等々懐かしいものが満載されています。(^o^)/

 ラジオは、オペアンプを使った高性能の内蔵アンプがあるおかげで、高周波増幅だけをトランジスタで組めばいいので、昔に比べて簡単です。この手の回路で忘れてはいけないのがレフレックス方式のラジオですが、音量調整もついていてかなりよく聞こえます。子どもの頃よりはちょっとは知恵が付いているので、定数を変えて見たりして性能の比較もできます。むやみにブロックをとっかえひっかえしていた頃と変わっていないのかも知れませんが。(^^;;

 週末をこんなおもちゃで遊び通しました。(^^;
 今ではブレットボードで試作をしたりしていますが、原点はこの電子ブロックにあったんだと実感しました。私は昔から何も変わっていないと言うことですね。(^^;;
 

感想

 楽しませてもらっている電子ブロック復刻版ですが、難点も無くはありません。まず、ブロックが薄緑色の透明ケースに入っていることです。部品の形は見ることはできますが、抵抗のカラーコードが読めません。その昔、抵抗には数字が印刷されていましたが、現在ではカラーコード以外のものは特殊なもの以外には使われません。大人の科学なので今更部品の形やカラーコードの確認などは必要ないのかも知れませんが、透明ケースにしてちゃんと読める方がいいように思いました。

 それから、私のセットだけでは無いと思うのですが、バリコンはスーパー用の2連バリコンが使われています。バーアンテナはストレート用のものらしくバリコンの容量が足りません。NHK第1放送(595kHz)が受信範囲外になってしまっています。今時ストレート受信機用のバリコンやバーアンテナは特殊なのでしょうが、この辺はちゃんとして欲しかったと思います。

 やや難点はありますが、それでもこの復刻版電子ブロックは、オジサンの子ども心を十分にくすぐって、なお余りあるものです。ブロックの色は変えられませんが、バリコンの容量などは大人の方々ならば、簡単に対策も立てられます。電子回路技術がどんどん進歩して、軽薄短小になり、作るより買った方が安い、部品が特殊で入手が困難、部品が小さすぎて手はんだが難しい、といった状況になりつつありますが、原点に返って1石のトランジスタから聞こえるラジオに耳を傾けてみるのもいいものだと思いました。(^^)