文化祭めぐり日記 (1998年10月)
第4週
【10月24日(土)】
朝一番の東北新幹線で岩手県へ。新幹線の中でスケジュールを考え、
新花巻から私立花巻東高校に到着。金・土開催で土曜日が一般公開。
中庭では焼き鳥やわたあめの模擬店、校舎内はフリマやお化け屋敷で、
特筆すべき内容や装飾はありませんでした。
電気科があるようですが、単にテレビを受信してみせるだけ。
勉強したことを活かしてやっていると思うのですが、それが伝わらないと、
単に「テレビついてる」ということにしかならないんです。
タクシー〜東北線〜貸自転車を20分こいで、岩手県立北上農業高校。
隣では、北上市の産業フェアが開催されていて、会場から歩いて高校に
入る人も。駐車場や農場のスペースで野菜の即売が行われています。
キズありの大根が3本で100円など、農業高校らしい破格値ですが、
「毎年好評の白菜は天候不順のため、今年は間に合いませんでした」の
掲示も。校内は学科ごとの展示が並びます。農業クラブ大会の発表で
使われたものを再利用しているのか、プレゼン用ソフトの画面を
そのまま出力した展示が目立ちます。やる方は楽でしょうが、ちょっと残念。
体育館では郷土芸能の「鬼剣舞」が披露されてました。どうやら学校
あげての取り組みになっているようです。来場者はフロアに直接座りながら
のんびり見ていました。
駅まで戻り、新幹線〜バスで岩手県立一関農業高校へ。ここも、学科単位の
展示+野菜の即売。一般公開は土曜だけです。クラス単位の壁新聞や
ステンドグラスなどは、北上農業とも共通しています。体育館では地域産の
野菜の品評会が行われているのが少し違うところでしょうか。もちろん値段は
格安で、大量にあったジャガイモや干し椎茸以外は完売でした。
タクシーで川を渡り、岩手県立一関工業高校へ。入口付近は静か。
一回りしてみると、土木系の学科で工事用車両の「試乗会」をしていたり、
鉄道模型を自動制御するシステムを作っていたり、ロボットコンテスト
(高校大会)で作ったロボットのデモンストレーションがあったりと、
各会場ではそれなりの取り組みが見られます。ただ、もう少し生徒が
盛り上がるイベントがあるといいなぁという感想でした。
歩いてすぐの所に、岩手県立一関聾学校があります。ゲートはなく、
校地の入口にポスターが貼られているだけです。幼稚園から高等部までが
同時開催で、この日が文化祭とのこと。聾・盲・養護学校の文化祭を見るのは
初めてです。校内は静かで、手伝う母親の声だけが響きます。というのも、
生徒同士は手話で会話していますから。
ステージを使うのは小学生までで、中高生は授業作品の展示だけ。
出ていたのは被服・美術と木工(タンスや電話台の制作)で、木工は
販売もしてました。生徒の作文によれば、文化祭直前は準備のために
放課後残ったり、先生が手伝ってくれることもあったとのこと。
立派に準備してますよね。
校内には恐竜のモニュメントがあり、これもまずますの出来映え。
一関駅まで歩き、新幹線〜山田線〜三陸鉄道で久慈。駅前のホテルへ。
【10月25日(日)】
久慈で6時過ぎに起床。ホテルのバイキングで朝食をとり、朝刊を読む。
岩手日報の地域欄とデーリー東北の
一面に、種市高校の「潜水体験」を
紹介する記事が出てました。
30分歩いて、9時ちょうどに岩手県立久慈商業高校へ。校内ですれ違う
生徒の半分くらいはしっかり挨拶をしてくれます。久慈の商店街に貼られた
ポスターには協賛店として近隣の商店が入ってましたので、
デパートが
ありそうのでしょう。
通常の校舎の方は部活や生徒会の展示。なぜか暗幕で暗くしてますが、
やっているのは普通の展示。なぜだろう?
そして、デパート会場の体育館へ。やってるやってる!スポーツ用品・
家電・お菓子・本・文具・野菜などは普通の「文化祭デパート」でも
見ますが、珍しかったのは「郵便局」。久慈市の名所の絵入りハガキを、
文化祭ポスターの絵柄の袋に入れて販売してました。それと
「カー用品店」が出ているのも初めて見たかな。文化祭でタイヤを買う
人がいるかわかりませんが、冬用タイヤなどが陳列されてました。
始まったばかりでお客さんもいませんでしたが、試食コーナーを準備して
いたり、「いかがですか〜?」のかけ声も飛び交って、お昼頃にはかなり
賑わうんだろうなと想像できました。
タクシーを呼び、次の岩手県立久慈水産高校に。公開開始の30分前に到着
しましたが、スケジュール上の都合で、お願いして先に入れてもらいます。
2階に家政系学科、3階に水産系学科の展示が並びます。水産系高校を
見る機会が少ないということもあるかもしれませんが、展示にはちょっと
興味がわいてきます。漁法を紹介する模型や、網や道具の展示も興味が
ありましたが、私としては食品系の方が好き(笑)。
というわけで「水産食品科」へ。教室が銀色のホイルで包まれていますが、
これは「缶詰の中」をイメージしたとのこと。缶詰やレトルトに関する各地の
商品が展示されてます。
校舎の外に出ると、すでに10人近い主婦の方が公開開始を待っています。
目当ては昇降口前の「即売会」。なにせ各種缶詰が100円で売られているの
ですから。
校門を出てまたタクシーで岩手県立久慈農林高校へ。
こちらも学科ごとの展示がメイン。林業科の他、「福祉介護科」が
あったのが新鮮でした。これからは福祉系学科は増えるのでしょう。
農作物即売会が見あたらないなぁ、と思っていたら校舎から少し離れた
ところでやっていました。やはり地元主婦に大人気。
「昨日より更に値下げしました!」「お早めに!」という声がするたび、
買う方の視線も真剣になってきます。
急ぎ足で久慈駅へ。乗り遅れたら次は4時間後ですから。列車は種市町の
平内駅へ。ここから海岸沿いを歩いて岩手県立種市高校に到着。まずは校舎を
ひとまわり。入口の目の前が実行委員会の「食堂」です。駅前に酒屋一軒
しかなく、他にはコンビニすらない以上、文化的でなくても、この高校には
必要不可欠な団体です。
他の普通科はフリマやお化け屋敷、ビデオ上映など。各委員会の展示や
各クラスの「貼り絵」もあります。
そしてこの日最大のイベント、潜水体験をするべく「海洋開発科」の
会場へ向かいます。
(今週岩手を中心に回ることになったのも、この高校の先生からメールを
いただいたのがきっかけです)
会場のプールの横に学科棟があり、まずはその展示を見ます。CADを
使っているところもあって、水産系というより、工業系の学科であることを
再認識します。
2階の高さにあるプールへ。模擬店では「焼き鳥」「イカポッポ」が
売られていて、水族館の「イルカショー」気分です。
そして、プールには体験者と付き添いの生徒がいます。30分待って
体験スタート。まずは、毛布でできたちゃんちゃんこのようなものを身に
つけます。下半身は靴下の上にもう一枚重ねるだけで、ズボンはそのまま。
次に、ゴム製の潜水服を着用します。手足を通すのは難しいので、生徒の
力を借りてやっと完了。手は外に出して、手首の所を縛ります。足は長靴の
ようになってますが、つま先が金属になっているのが最大の違い。
最後に金属の首輪がつけられ、胸と背中に「鉛」が付けられます。首に
タオル、頭に手ぬぐいをき、ヘルメットを付けます。首輪の上に乗せて、
ちょっと回して固定します。
さて、ここまで読むと沈んだが最後浮いてこられないように見えますが、
このヘルメットに仕掛けがあります。ヘルメットには地上から管が付いて
いて、常時空気が送り込まれます。宇宙服の原理に似ているかも。空気を
送り込まれたままだと沈むことができないので、頭を動かしてヘルメットの
「空気孔」を押すと、空気が排出されて沈むことができる仕掛けです。
手首から先は軍手を付けるだけです。水中での工業作業(溶接など)を
するためのものなので、自由に使える「手」が必要なのでしょう。
この格好でプールにはいるまでが一苦労。なにせ重いので、足が思うように
動きません。ところが、水中に入るとこの重さを感じなくなるから不思議。
まずは浅いところを移動して、水深3メートルの所を一気に沈みます。空気を
排出すると、ものの見事に沈んでいき、エレベーターのように耳がツーンと
なります。空気孔を中途半端に開けたままだと、水が入ってきてしまうので、
こまめに操作するのがコツのようです。
水中では2人の生徒に動き方を教わります。ヘルメットには水上からの
教師の指示が聞こえてきます。まるで宇宙遊泳。
上昇下降を繰り返したり、ひざをついて歩いてみたり、水底を這いつくばって
みたり、いろいろな動作が新鮮でした。プールの底に窓がついていて、外の景色
が見えるのですが、なんだか不思議な風景です。
時間があっという間に過ぎてしまったのが本当に残念でした。もっとプールで
遊びたかった子供の頃を思い出します(笑)。水上から上がると急に鉛の重さが
戻ってきます。その場でおもりを外してもらい、ヘルメットを脱いだところで
記念撮影。
潜水服を脱いでみると手ぬぐいやタオルはちょっと濡れてますが、他は
ほとんど濡れてないのにビックリ。こういう仕事もあるんだ…と、ちょっと
ためになった体験でした。その間も海洋開発科の生徒が順々にお客さんに
潜水服を着せたり脱がせたり、一緒に潜って指示を出したり、積極的に
取り組んでいました。自分たちが授業でやっていることが紹介できる
というのはいい気持ちでしょう。もちろん先生は水面を見ながら指示を
出す役。慣れない人が潜るのだから大変だと思いますが、こなしていました。
文化祭での体験はいろいろありますが、ここまで本格的なのは初めて!
水をかぶる文化祭はあっても、一般客が水に潜るのはここだけでしょう(笑)
興奮さめやらぬ気持ちで高校を後にし、駅へ。次の列車で、八戸市の端に
ある鮫駅へ。タクシーで2分もしないうちに青森県立八戸水産高校に到着。
パンフはなく更紙にプリントされたB4の紙だけもらいます。
まずは校舎を一回り。クラス参加は縁日なのであまりよく見ないで通過。
学科の展示へ回ります。ここでは水産で用いる通信機器に特に力が入って
ます。同じ水産系の高校でも、久慈水産とは違いがあります。
校舎を一通り見てから、即売会の会場になっている加工工場へ。
もう終わっているかと思いきや、まだ半分くらいが売ってました。正面には
「学校製品」が並んでいて、一番人気の「サバ缶」(\100)は完売。残っていた
中で一番安かった「ホタテサラダ缶」(\350)を購入しました。
他にも地元業者から仕入れた水産加工品が並んでいます。「冷凍カニ」や
「ちくわ」「いわしハンバーグ」などもありましたが、ふだん文化祭では
買い物しない私も、帰りの酒盛りのつまみに「ゲソ揚げ」「サンマフライ」
を購入。
この即売会にはなぜか八百屋さんや洋品店も入ってました。
この加工工場にある設備についても、模造紙で説明が加えられていて、
見に来た人に水産科でやっていることが分かるようになってました。
即売会の近くではイカ焼きの匂いが。「ポッポ焼き200円」「ゲソ30円」と
いう価格もリーズナブル(笑)
八戸市内の各地で買い物をして、「はつかり」〜「やまびこ」で帰りました。
第3週
【10月17日(土)】
中央線で山梨県の最北部、日野春駅で下車し、山梨県立峡北農業高校へ。
ゲートも出てるし入っていく車があるから文化祭をやっていることは分かり
ますが、雨のせいか歩いてくる人はほとんどいません。
一般公開が第3土曜日だけということで、客は保護者がほとんどです。
昇降口のバザーに人が集まってました。生徒は手作りの味噌・ヨーグルト・
タルタルソースを販売してました。買いそうになりましたがここはガマン。
生徒数が200人に満たない小規模校ですが、生徒がほとんど校内にいるので
行事が成り立ってます。ただ、文化部・学科の展示は静か。山梨県では恒例の
「学級壁新聞」もありましたが、こちらも会場は無人でした。
体育館では「ジャンボかぼちゃ大会」があったらしく、大きいカボチャが
いくつか置いてありました。こういった行事で近隣の人の来場を誘っている
ようです。
中央線で県境越え。富士見駅から徒歩で、長野県立富士見高校へ。
昇降口の垂れ幕はちょっとイイものでしたが、校内は装飾が弱いです。クラス参加が
軒並み「写真展」だったのはちょっと安易すぎ。確かに当日の手間はないし、
日頃撮っているような写真を並べるだけだから準備は簡単だろうけど。
「原爆展」も、持ってきたパネルを並べただけですし、3年生の模擬店
だけがちょっと元気というくらい。装飾はなかったですけど。
中央線〜特急しなので篠ノ井へ。10分ほどで長野県立更級農業高校へ。
受付には「加工品の販売は終わりました。明日は9時30分から行います」と
看板が出ています。農業高校の加工品は、どこでも人気ですが、ここでは
整理券を配布して、人気商品では一人当たりの購入量にも制限があります。
教室棟では文化部や学科の展示ですが、来場者も生徒も多くありません。
そんな中、「おむすびいかがですかー!」という呼び込みの声。
振り向いてみると、手作りのおむすびを100円で売ってました。
体育館が農作物の販売所。私の目を引いたのが「キャベツ100円」。
近所じゃどんなに安くても150円だし、新鮮さが違う。生徒の
「いかがですかぁ」の声に、ここでも買いたい衝動を抑えました。
信越線〜長野電鉄〜タクシーで国立長野工業高等専門学校へ。
強い雨と風で、外の模擬店は半分くらいがテントをたたんでいました。
入口があった校舎には、1〜3年生の教室がありますので、そこから見学。
内容は展示やモニュメントが目立ちます。すごいというほどではありません。
続いて学科ごとの校舎で、4年・5年・学科の展示を見て回ります。
1つの学科で3団体が出ることになるので、高専にありがちな
「校舎内に参加団体が少なすぎ」という傾向はそれほど感じません。
ただ、廊下の電気が消されていて真っ暗というはカンベンしてほしかった。
アルミ缶を溶かしてドラえもんの型に作り直す手順が紹介されていたり、
自転車をこぐとミニ四駆が走り出すといったものもあり、ちょっと面白いかな、
という印象を持てました。
16:30からは「中夜祭」だそうで、ボキャ天系芸人「坂道コロコロ」を
呼んだり、各種イベントを開催するあたりは、二十歳までの学生を持つ
高専ならではという感じです。見れないこともなかったんでしょうけど、
バスで長野駅へ。そのまま高速バスで池袋へ帰りました。
【10月18日(日)】
10月の第3日曜日は情報処理技術者試験の日です。とはいえ受かるはずの
ない難しい試験。
(会社がうるさいので休めない)
二日酔いの頭で後楽園駅から試験会場。午前の試験の退出可能時刻は10:30。
即退出(笑)
南北線〜半蔵門線〜千代田線で代々木公園へ。通信制の東海大望星高校が
あると聞いたので高校へ。校門は開いているが閑散、日付間違えたか?と
思うと「午後から文化祭を行います。午前中のスクーリングは短縮授業です」
と書いてある。
通信制は日曜日が貴重な授業の日になるんですね。置かれたパンフには
公開時間「13:30〜16:00」。これでは出直すしかないので戻ります。
神保町へ向かい、三省堂経由で私立共立女子高校まで歩きます。
5年連続7回来ているのも、ひとえに情報処理試験を受けているため。
今年はあまり時間がなく、中学校の方は半分くらいしか見られません。
中学は例年同様にぎやかで、受付付近は人がごった返してます。お化け屋敷系
の団体には行列ができてますし、模擬店のある中庭もワイワイと。
高校へ回ります。受付では、高校のパンフと全体(大学から中学まで同時に
やっているので)のパンフをくれますが、私が中学で共通パンフをもらって
いるのを見て、高校パンフだけをくれました。この辺はしっかりできています。
中学の中庭は校舎に囲まれているので良かったのですが、高校の校庭は風が
強かったため、例年のモニュメントがなく、縁日なども体育館に入って
いました。喫茶店は装飾はまずまずですが、元気さは人一倍。
文化部もしっかり見たかったのですがあまり時間が無く、駆け足で
神保町駅に
入り、三田線で試験会場へ戻ります。
午後の試験の退出可能時刻は13:30。もちろん一番に抜けます(笑)
午前と全く同じルートで代々木公園駅へ。しかし、どうも「虫の知らせ」が
します。それは近くにあるもう1校。確か定時制だけの高校だし、以前
この週だった気がする…5分くらいの寄り道だからそっちに行ってみたら…、
あ、ホントにやってる!
というわけで、東京都立代々木高校定時制です。
(芸能人がいることで知られる「定時制昼間部」とは別のようです)
昇降口には開催時間と「ご自由にお入り下さい」という紙が一枚
貼られているだけで、ゲートもなく、受付も無人でした。
3階にはクラス参加がありますが、各学年1学級ですのであっという間に
回れます。「クラブ」「プールバー」と、手頃に遊べる団体が並びます。
装飾は、してないことはないな、というレベル。
4階の視聴覚室にステージがあって、生徒が集まっています。ステージには
バンドのセットがあり、後ろには授業での作品が展示されています。
文化祭の締めということで、生徒会長があいさつをしてます、生徒は少ない
なりにちょっと暖かいいい雰囲気でした。写真を撮っているのは私しか
いませんでしたので、出たところで先生に声を掛けられました。
単学級の小さい高校のため、行事などでは大変なことが多いそうです。
予定のコースへ。私立東海大学付属望星高校の入口は午前と変わらず、
何も装飾もありませんが、とりあえず地下に入ってみます。地下2階の
格技場がメイン会場で、縁日やパターゴルフ、そしてステージもあります。
ステージではちょうど演劇部が「朗読劇」をはじめてました。
朗読なら、あまり練習時間もいらないし、家で練習することもできます。
集まる機会の少ない高校のアイデアだと思いました。
1階に上がると写真部の展示とバドミントン部のゲームがありました。
年齢層が幅広い高校でしたね。
小田急線〜埼京線〜西武線で一度帰宅し、すぐに出発(^^;
実はもう1校あるんです。
歩いて10分ほどで、東京都立豊島高校定時制へ。昇降口は静かでしたが
一応ゲートもあります。
落ちていたパンフを拾って読むと、全団体が体育館とその前での発表に
なっています。全日制よりは規模も小さいので、なるべく場所を使わない
ようにしているようす。体育館は前半分がステージ用の客席、後ろはクラスや
部活の展示を、板で細かく仕切って行っています。展示内容は生徒の好きな
ものを並べた程度だったりしますが、いきなり本物のお菓子で作った
「お菓子の家」といったモニュメントが。モナリザのデジタル壁画などは
全日制でも十分通用する、手の込んだ出来映えです。
(この壁画は大阪府立北淀高校の「文化祭企画ネタ集」のHPでも
紹介されていますが、
最優秀賞を受賞したとのことです)
ステージでは演劇部が登場。演目は「やっぱり猫が好き」。あのドラマは
3人しか出ませんから、部員が少ないと好都合かもしれません。各団体の展示を
見ながら演劇も見るという、なかなか珍しい体験もできました。
第2週
【10月10日(土)】
中央線はハイキング客を乗せて満員。私は甲府から二駅先の塩崎駅で降り、
私立日本航空高校へ。甲子園春夏連続出場を果たし、急速に名を売ってます。
珍しい学科なので、寮も完備しています。やはりグランドでは野球部が練習中。
招待試合の相手は高崎商業…って、下手すりゃ泊まりがけでくる距離だよな。
剣道部も、相手が常葉学園橘(静岡)だったりして、わざわざ呼ぶ金が
あるんだなぁという感じです。
9時少し前に着いたら、滑走路で朝礼をやっているのが見えました。
制服がどう見ても「自衛官風のスーツ」なんですよねぇ(笑)。制帽も
かぶってますし。「高校」「専門学校」「大学校(大学ではない)」が全て
同じ制服ですので区別が付きませんが、着こなし方で何となく分かります。
工業系高校ですが、他にない学科なので数人女子生徒がいます。で、
女子高生は「自衛官風のスーツにルーズソックス」となります(笑)
入場するとパンフをくれます。といっても会場の位置とタイムテーブル
くらいしか書いてありません。自衛隊の模範飛行まであって、気分は
「自衛隊基地の一般公開」という感じです。専門学校と大学校との同時開催
ですが、会場は一緒になってますし、部活はどっちか書いてないので、
一通り見ることに。
…にしても「協賛:山梨県・双葉町・山梨日日新聞・山梨放送・テレビ山梨」
「協力:防衛庁・日本航空・全日本空輸・日本エアシステム」と
いうのは一体全体?という感じです(笑)
格納庫の1つが「企業展示」コーナーになっていて、海上自衛隊のPR
コーナーや、東芝や全日空のコーナーがありました。模擬店には地域の人が
「ほうとう」や「漬物」を売っているコーナーもありましたが、どうも
「高校の文化祭」というより、「大学祭」の雰囲気です。
「グライダー部」が模範飛行をするらしいのですが、時間的にも内容的にも
そこまで見ていられずに帰ります。
普通列車〜特急「あずさ」〜中央線快速で戻り、四谷へ。駅前に
私立雙葉高校があります。開催時期があまり重ならず、場所も良ければ
内容も悪くないので、今年で4回目の訪問。ちょうどお昼で、中庭の模擬店は
盛況です。
まずはこれまであまり足を向けてなかった理科系の部活動を回ってみました。
地学部や物理部は、暗くした教室に黒模造紙を使った展示です。ブラックライト
も使っていて美しく見えます。化学部では「マジック」が小学生の人気を集めて
いました。どちらも水準以上の出来映えです。
他の部活もステンドグラスを作っていたり、必死に呼び込みをしたりして
なかなかいい感じでした。いかにも女子校らしいという印象は変わりません。
しばし歩いて私立女子学院高校(JG)へ。ここも今年で7回目と、
かなり来ています。
時期的内容的に悪くない上、「体育の日とその前日の平日開催」なので、
会社の昼休みに来たこともあります。今年は少しゆっくり見たかったので、
休日に来ました。
JGは有志によるすぐれた展示で知られていましたが、ゲーム団体の方に
元気があった時期があります。中学受験生が増えて、その下見に来る
小学生相手の遊びに人気が集中しました。
今年も「お化け屋敷」があったりしましたが、以前より展示が持ち直して
きたかな、というのが印象です。特に、「禁煙問題」「対人地雷」といった、
市民運動的内容のものも出ています。展示の出来不出来の差はありますが、
展示をしっかり見ている受験生の親子連れを見るのはいいものです。
市ヶ谷から総武線〜京浜東北線〜東海道線で横浜へ。地下街はベイスターズ
優勝記念セールでごった返してますが、この人波をかき分けて、
私立神奈川学園高校へは、8年連続8回目の見学。展示のすごい学校として、
欠かさず見てきました。今年は、先週見てきたばかりの西遠女子学園のことを
念頭に置きながら回りました。
受付の所に、写真撮影に関する注意書きがありました。これは初めて
見ましたので、一応先生の所に名刺を出して確認すると、「バトン部や
ステージを撮影する人用」の撮影者章だそうですが、生徒との無用な
いざこざを避けたいので、とりあえずいただきました。あくまで「展示」
「装飾」を撮影したいと伝え、毎年見に来ているという点は納得して
いただいたようです。
まずは中1の休憩所(軽食あり)と、高3の大食堂(体育館)を見に行きます。
どちらもクラス参加はなく、学年で一つのものを作っていますが、中1は
「ムーミン谷」のちぎり絵、高3は和風食堂をイメージした庭園
(本物の竹を立て、石庭も作ってる)を見事に作り上げていました。
そしてクラス参加の方ですが、中学2年(J2)〜高校2年(H2)までが
展示(16クラス)と喫茶店(3クラス)、お化け屋敷(1クラス)で参加。
展示の内容はさまざまなのですが、理系の団体が中心ですね。
その分展示も説明もちょっと難しくなり、棒読みになるケースも増えます。
2クラスが「石鹸づくり」で完全に一致していたのは、ちょっと残念でした。
そういう時は調整しないと「これってさっき見たね」という感想になって
しまいます。中には出来のいいクラスもありましたが、テーマが全体的に
安易かな、と言う気もします。
展示に関しては、内容の幅や研究の深さ、解説と模造紙のバランスなど、
西遠女子の方が一枚上だと感じましたね。ただ、神奈川学園は喫茶店や
ミステリーものがあり、装飾もあるというバラエティの豊富さがポイントと
考えるべきでしょう。こちらだって平均点をはるかに超えてますから。
【10月11日(日)】
鈍行で高崎駅へ、バスで私立東京農業大学第二高校へ向かいます。ここは
群馬県らしく隔年開催。文化部は装飾しているわけではなく、少しだらだらと
した印象の展示が並びます。
クラスはお化け屋敷や模擬店がメイン。看板持ちが出て校内を練り歩くなど、
元気な団体もありました。ひどいというほどではありませんが、見るべき
ポイントもありませんでした。
バス〜特急〜埼京線〜京王線で稲城駅へ。駅からはバスに乗り込みます。
バスの終点が私立駒沢学園女子高校のキャンパス内、大学と短大も学園祭の
最中でしたが、私は中高のみを見学。
中学校舎は授業作品の展示で静かでしたが、高1クラスが展示
(映画スター紹介のようなミーハー系が中心)、高2クラスは縁日や
ゲームで、駄菓子を持って盛んに行商しています。
「粉ジュース2袋で10円!!」と言いながら、他のクラスの前でも客を止めて
勧誘する元気さはイイです。
きれいな校舎で、壁にセロテープなどは使えないようでしたが、窓に直接
ビニールテープを貼って装飾するなど、テンションはやや高めでした。
バス〜京王線〜新宿線〜三田線で御成門。私立正則高校には6年ぶり
3回目の見学です。
最近、東京の人気私立男子校の文化祭は、急激にレベルダウンしています。
黙っていてもコギャルが大挙してやってくるので、文化祭の準備や当日の手間
よりも、女の子とのコンタクトを重視するためです。早高・早実や明大明治
など、ひと頃のマジメさ・元気さが嘘のように変わってしまいました。
この高校にもコギャルがかなり来ているのですが、中庭を見てビックリ!
まず大壁画、空き缶を壁に使った小屋があったり、一直線にすべりおりる
ジェットコースター、そして「タイタニック」をモデルにした客船型の
喫茶店があって、船尾からは滝のように水が流れて涼むことができます。
校内もモニュメントが並びます。ヨーロッパ風公園、使用済みの割り箸だけ
(使用済みの割り箸は、匂いが付いたり曲がったりで、モニュメントには使えないことが多い)
で作った法隆寺、「モチモチの木」の影絵を上映するクラスは、わらぶき屋根
の民家を教室内に作っていました。
また、演劇や映画も、私立高校のクラス参加とは思えないほど多いです。
しかもテーマが「麻薬」「いじめ」など、舞台の横に関連の展示をしながら
やっています。
この高校の文化祭を陰で支えているのが「お母さん」です。模擬店で
参加していたり、子どものクラスの展示物を見て一緒にくつろいでいるなど、
最近の家族らしからぬ絆が感じられました。
文化部もなかなかです。特に理系の部活動が頑張っていて、「環境ホルモン」
問題を取りあげていた生物部は、模擬店のカレーや焼きそばの容器を並べて
「お母さん!これが危険なんですよ」と書くなど、まるでみのもんた(笑)。
さて、「正則と言えばルポ部、ルポ部と言えば正則」とまで言われた
「ルポルタージュ部」の活動は結構有名です。社会問題を研究して、
文化祭では展示の他に冊子を作るのですが、この冊子が1冊1000円!
で、今年も展示と冊子を売ってましたが、テーマが「続々 農業と産直」
つまり、3年連続同じテーマで研究(というか、農村体験がメインみたいです)
してます。正直言ってこれは残念でした。新しいテーマが見つけられないという
ところに課題を感じます。
6年前より、確実にモニュメントが増えてます。きれいな出来とは言い難い
ものもありますが、大きさやアイデアでなかなか魅せてくれる高校になって
ます。最近は「つまらなくなった」高校ばかりだったので、うれしい誤算。
地下鉄で三田駅へ。田町まで歩き、国立東京工業大学工学部附属工業高校
に着いたのは、公開終了15分前。去年も来たから別に来る必要は感じなかった
けど、時間が余っていたので寄ることに。
旧校舎が解体され、正門が工事中で裏門から入場。校舎が2つになって、
開催場所が集中することになり、メリットがあったのではないかと思いますが、
内容は例年通りでいまひとつぱっとしません。理系でなんか難しそうなことを
やっているのは分かるのですが、展示だけではその中身が見えてこないですね。
もう片づけに入っている団体も多かったので、軽く一回りだけして出ました。
そしてまた三田に戻り、私立慶應義塾女子高校へ。3年ぶり8回目という
「十月祭」の見学回数は、他の高校が少ない時期で内容も悪くないから。
ゲートを撮影してから、「写真撮影について」のかなり細かい決まりが
貼られているのを発見。
「撮影できるのは家族と関係者だけ、事前に撮影章は発行しない」
「生徒の撮影は自由だが、写真を外部に渡すことは禁止されている」
というわけで、私もカメラをしまいました。
文化祭の中身の方は相変わらずです。2階のいつもの場所に、「姫御前」と
いう甘味喫茶があり、5階には水泳部のお化け屋敷。ただ、馬術部の
クッキー店「マクレガーさんの畑」が無くなっているなど、
微妙な変化はあるようです。
…って、そんなこと気にする人他にいないな(笑)
階段の装飾や部活の発表内容など、以前とはあまり変わっていませんが、
客層がちょっと変わっています。以前は「日吉生」(慶應義塾高校の生徒)が
ほとんどだったのが、早大学院や明治学院の男子生徒もいます。なぜか
コギャルと一緒に来ているストリート系高校生も。
文化祭の本祭は16時で終了ですが、16時30分から「後夜祭」があります。
会場の地下体育館の隣に食堂があるので、そこに座って待機していましたが、
後夜祭の開場を待つ来客が、どんどん体育館の前に並んでいきます。
16:30になっても後夜祭は始まりません。それどころか会場にすら入れない状態
です。すでに並んでいる客は地下1階を埋め、1階にまで並んでいます。
ここから後夜祭開始まで、「あわや中止か?」というような混雑が続いて
いました。入場させるまでかなり苦労していました。なにせ、約500人の
生徒数に対して、1000人近い行列ができていたのですから、体育館には
入りません。半分くらいの人に帰ってもらったようです。
というわけで、1時間15分遅れで後夜祭スタート。司会は「祭うちわ」の
かぶり物と、バナナのかぶり物をした生徒。
まず最初はクラス対抗勝ち抜き歌合戦。ウケ狙いあり、本格派あり。
途中に3年有志のダンスをはさみながら続きました。
次は「ミスターミスコンテスト」。時間が押しているので、出場の12組を
一気に入場させ、すぐに優勝者発表。
その後ダンスをはさんで、表彰式へ。例年の「ステージに全員上る」が
できずに、淡々と進行されました。
フィナーレも、委員長からのスタッフ紹介のみで、例年の長いあいさつは
ありませんでした。閉会宣言がされると、例年通り、体育館の天井から
紙吹雪が降ってきます。終了後の、司会の
「女子高生の下校時間は、今すぐです。帰れる準備のできた人から、
帰って下さい…」という声を聞きながら帰ってきました。
見事に遅れを取り戻したというか、すさまじいカットの嵐でした。
生徒も「エー!?」と言いながらしっかり指示を聞いていました。
たぶん99年以降は、後夜祭への入場制限があるでしょう。
「早実」のように昼に整理券を配るとか、「昔のJG」のように入口で
抽選をする(外れたら最後尾に並び直す)と面白いのですが。
ちなみに、会場の体育館は前6割が生徒、後ろに一般客が入りました。
一般客の構成は、「男子高校生:卒業生:母親」が「7:2:1」位の割合。
座席は約210席、立ち見客は全部で500人くらいだったかな?
第1週
【10月3日(土)】
東海道線の一番電車で出発。一路静岡へ。清水駅前で少し時間をつぶして、
9時発のバスに乗車。
私立東海大学付属工業高校には、公開開始直前に到着。
この高校と近くの東海大一高を統合し、東海大翔洋高校が来春開校されます。
1年生の制服はすでに統合後のもので、工業科で売られてた文鎮は、
「翔洋マーク入り」がありました。
工業高校としては最後の文化祭ということで、前庭にはこれまでの学校の
あゆみが写真パネルで紹介されてました。周りは、自転車置き場を軒にした
模擬店や、フリマや縁日のテントがぼちぼちあります。
ほとんどが部活の展示なので装飾はあまりありません。中身としては、
リニアや電気システムといったあたりは興味を持ちましたが、一般客に
どこまで分かってもらえるか、ちょっと不安な感じもしました。
清水駅まで戻って静岡駅南口から徒歩で私立静岡女子商業高校まで。
とりあえず受付をして入りましたが、校舎内に生徒はまばら、団体数も少ない
上に、いちばん良かったのが十数人しかいない中学校の展示でした(^^;
バスで静岡駅に戻り、新幹線で一気に浜松。バスで静岡県立浜松商業高校を
目指します。新しい校舎には実行委員が作った垂れ幕が数本かかっています。
「これは期待できるかも」と盛り上がってきました。受付を通って昇降口へ
回ると、すれ違う生徒が何人も挨拶をしてくれます。礼儀の厳しい私立高校や
伝統校の応援団ではよくお目にかかる光景ですが、ますます好感度がアップ!
校舎を登ると、3年生の縁日がずらっと並んでいます。日曜日のみ営業と
いうところが多く、土曜はまだまだ準備中でしたが、装飾は派手にやって
いました。スズランテープが多いところがちょっと凡庸かな、という気も
しましたが。
そして、ここの目玉はやはり「デパート」、体育館の下の卓球場で開催
されます。広さは教室2つ分位なので、あまり大きいとはいえません。
ここも日曜のみの販売物が多く、野菜などはこの日は入荷してませんでしたが、
そのほかの販売物もなかなかバラエティに富んでます。私もついつい靴下を、
1足100円で購入。ここの販売員の女子生徒の呼び込みがものすごく元気で、
おされて何か買わざるをえなくなった、ということかも。
そして、デパートの上の体育館ではちょうど吹奏楽部の演奏中。なんか
気になったので様子を見てみることに。
聞き覚えのある曲だなぁ…と思って口ずさんでみると「15、16、17と…」
って、「圭子の夢は夜開く」やないかぁ!(爆)
ここまでイロモノに徹するというのは珍しいですね。最近のヒット曲などを
演奏するというのはよくありますが、実力がかなりなければできない芸当だ
ということで納得。
バスを乗り継ぎ、私立静岡県西遠女子学園高校へ向かいます。ここは現在
では浜松市唯一の中高一貫(=高校募集なし)の女子校なので、文化祭が公開
されているかどうかさえ不安だったのですが、ホームページに公開時間が
明記されていたので大丈夫だろうと向かいます。
で、結果としてはものすごくいい文化祭でした。どれくらいすごいかというと、
「土曜日だけでは見足りずに、日曜日にも見に行く」くらいです。
というわけで、話は日曜日の方にまとめてみました。
この日は浜松の健康ランドに宿泊。
【10月4日(日)】
朝7時に浜松の健康ランドで起床、ロビーの新聞を読むと、地域面に文化祭の
話題が出てます。読売では、昨日行った西遠女子の記事、中日には浜松東高校の
沖縄関連の壁画の写真。これを参考にしてバスに乗り込みます。
静岡県立浜松東高校に着いたのは9時ちょっと前。入口に看板があります。
それによると入場制限があるそうなので、先生にお願いして見学させて
いただきました。
昇降口に、バス通りから見える巨大壁画。これが中日新聞に載ってました。
パネル式なので、作業を分担してすすめられるのがメリットです。
これは1年生の学年企画ということで、修学旅行の文字は見あたりませんで
したが、関連しているようです。1年はクラス参加がなく、このパネル壁画と、
2教室分のスペースで展示をするだけです。展示の内容は定番の「戦争」
「自然」「有名人」など。
2・3年生も内容は悪くなく、世界遺産を
ミニチュア化したモニュメントが
あったり、商業科のミニスーパーがあったりと、一般公開していたらもっと
良かったのに、と思える内容でした。
バスで浜松駅方面に戻り、「西遠学園入口」で下車。昨日も1時間見た
私立静岡県西遠女子学園高校ですが、まだ見足りなかったので、結局また
来てしまいました。
この日も1時間30分使って見てしまいました。それくらい見ても時間が
もったいないとは思えないほどいい内容です。
看板や団体のポスター掲示板などがこぎれいに作られていて、
委員会がしっかりしている印象を受けます。
中庭では生徒会の「途上国に文房具を」キャンペーンの展示や、PTAや
高3の模擬店、受験生に人気の学園マーク入りグッズ販売が並んでいます。
入場に際しスリッパを渡されるのは小学生だけなので、靴下で校内に上がり
ます。でも、きれいな校舎なのであまり気になりません。
クラス参加は中3〜高2で行われますが、全クラスが展示です。どの
クラスも、展示には細かな解説が付き、1団体で8人くらいの説明を聞きます。
そして、各クラスともモニュメントを作っています。その大きさや出来は
まちまちですが、投げやりになっていない姿勢が見受けられ、好感が持てます。
そして、各学年で少しずつカラーが異なります。
3年(中3)は、教科書にもあるような真面目な内容が中心です。初めての
文化祭クラス展示ということで、緊張して棒読みになっている生徒や、上手に
口が回らない生徒もいましたが、それでもしっかりと役割を果たしていました。
(テーマとしては「アウシュビッツ」「金閣寺」「脳」など)
4年(高1)の展示の特徴は、楽しく見せるという所でしょうか?
簡単なゲームも取り入れていますし、テーマも教科の延長線上というよりは、
作りたいモニュメントをもとに決めている様子です。
(テーマとしては「ジャングル」「マクドナルド」「海」など)
5年(高2)のポイントは、難しくなりがちなテーマをわかりやすく見せると
いうところにあったと思います。
展示を前半、モニュメントを後半にしているケースが多かったです。
(テーマとしては「特攻隊」「宇宙ステーション」「キトラ古墳」など)
他には、小学生の書道や絵画作品を招待して展示したり、小学生が遊べる
スペースが設けられています。
それにしてもすごいのは、どのクラスも展示の内容を考え、小学生でも
分かるように説明をしていること。解説の途中で、生徒の方から、何度か
「○○については、ご存じですか?」という質問が飛ぶことがありました。
大人なら当然知っている単語でも、小学生には分からないこともあります。
そんな時に説明を加わるようです。文化祭全体の「小学生を大事にする姿勢」と
共通してます。
そして、模造紙の展示にあまり重きを置かず、モニュメントを使って見せる
工夫が統一されていることです。ここでは、こちらから質問を投げかけても、
しっかりと把握した答えが返ってきます。
文化部はクラスに比べれば元気がありませんが、文学系の部活では、昔話の
一シーンをモニュメントにしていますし、歴史部でも展示に対する説明が
ありました。これはクラスの展示説明に触発されたのでしょう。
こんな経験、最近では3年に1度あるかないかという感じ。たぶん来年も
浜松へ行きそうな気がする、そんな文化祭にぶつかるから、この趣味って
やめられないんです(笑)
浜松駅から下り列車で、静岡県立新居高校へ。ゲートには先生が数人います
が、主に違法駐車と校内への車乗り入れをチェックしているようです。
校舎の入口にスリッパがないので、靴下で校内に入ります。少し大きめの
壁画があります。デジタル処理して下絵を作ったらしく、ドット単位で色が
塗られてるのが分かります。
クラス単位の旗が1教室に展示されているところから、体育祭に力を入れて
いるのだろうなという感じはします。それにしてもクラス参加は今一つ。
ゲームが中心ですが、ほとんどやる気がなく、最初から何もしてない
クラスもあります。
浜松へ戻り、新幹線で静岡へ。バスで静岡市立商業高校へ。前庭は自転車で
埋め尽くされています。受付に行ったもののスリッパが無く、またもや靴下で
入場。クラスはゲームか縁日がほとんどです。装飾はしてありますが、
スズランテープが垂れているだけだったり、雑誌のタレント顔写真を貼っただけ
という、ちょっと安易なものばかりです。
バス〜東海道線で清水へ。私立清水国際高校へ。この高校の文化祭は文化部の
展示ばかりで、すごく静かでした。ペットボトルを使ったボーリングの教室も
無人で、ちょっとサムイです。生徒の姿もあまりなく、模擬店の売場に少し
固まっている程度。見る所の少ない文化祭でした。
というところで静岡旅行を打ち上げ、東京へ戻りました。