新幹線アトラス 0系:新幹線といえばこの形



表紙
序章:最近のトピック
第1章:0系量産型
1:実車について
2:カツミ製製品について
 1)初期製品について
 2)大窓車
 3)小窓車(ウエストひかり)
 4)時期によるヴァリエーション
第2章:試作A・B編成
第3章:新幹線の骨董品
第4章:新幹線年表
掲示板
リンク(未稿)
参考文献
更新履歴

bullet-0@clubaa.com
All Right Reserved
© Copyright 2000

 新幹線電車(極初期発売と思われる製品)
scale 1:87
塗装済完成品
製造・発売:カツミ模型店
▲カツミ製品の0系新幹線でも極初期の製品と思われるシリーズの先頭車.特徴は光前頭など…多数.
■このページで扱っている初期製品が発売された時の,鉄道模型趣味の製品紹介記事が第3章にあります.

製品について…ここで紹介する0系の製品は,中古で購入したものであるが(手持ちのほとんどの0系車輛は中古ともいうが…),ちと高い値が付いていた(0系の相場はかなり激しい勢いで価格破壊が起こっているようであるが…).それというのも,先頭車の光前頭がボディーと一体プレスで,塗装であったためである.見慣れたカツミ製の0系の前頭は乳白色のプラ製である.
 その他にも違いは多数あり,
・スカートに排障器等のディテールが無くすっきりしている.
・床下機器が付いていない,
・台車がドロップ(絞り)製である.(見慣れたものはダイキャスト製)
・今のカツミ製の特徴とも言える,側板一体折り曲げの床板取り付けアングルが,ハンダで別付けである.
などである.細かいところではまだまだあるが….
 手に入れた時点で,かなり古い製品であるとは聞いていたものの,まだ20代半ばの私にとって,製品発売時の事など知る由もない.ただ,この車輛を手に入れてから,手元にあるカツミ製0系の違いを調べてみようと思った次第である.なんせ,20年以上も大幅モデルチェンジなしに,何度も発売されてきている製品なのだから….
 先日,他の調べ物のついでに,交通博物館の図書館で古い鉄道模型趣味(以下TMS)を出してもらった.なにげに眺めていた裏表紙のカツミの広告に,新幹線の発売予告が出ていたのである.予告広告は1964年(昭和39年)6月号と7月号に出ていた.
 そして,同年の10月号に製品紹介が出ていたのであった(東海道新幹線の営業開始も64年の10月である.).TMSの記事については第3章で紹介しているのでごらん頂きたい.
カツミ製0系極初期製品
右の写真は上から
21形式(1号車)2等制御車
26形式(2号車)パンタ付2等中間電動車
16形式(8号車)パンタ付1等中間車
35形式(9号車)2等・食堂合造車
22形式(12号車)パンタ付2等制御車
である.(箱の製品名のママ.)

 この写真の26形のみ,他の製品とは別口での購入である.これには床下機器も付いているので,このシリーズとして紹介するのは少し考えてしまった.しかし,床下機器以外の他の特徴は全て兼ね備えていたため,含めることにした.

■以下に,この初期シリーズ(これは私が勝手にそう呼んでいるだけです.)の製品の特徴を紹介したい.


▲初期の新幹線は幅75mm×高さ55mm×長さ330mmの箱を使用していた.製品名はハンコであった.


21形
2等制御車
22形
パンタ付2等制御車

先頭部比較写真其の1先頭部比較写真其の2
▲この製品シリーズはよく見かける0系製品で一般的な,プラスチック製光前頭ではない.なんとボディーと一体の深絞りであり,塗装によって光前頭を塗り分けていた.またスカートのV字状の排雪器,レール面上に付く排障器も付いてないというディテール的には極あっさりした製品.(上右・下 の写真で後方の0系は比較用の一般形製品.)
22形分解・パンタとライト
▲22形の分解写真其の壱.前述のTMSの紹介記事にあった写真と同じような構図で撮ってみた.小さなPS22パンタはさすがに可動せず,ハンダで固定されていた.先頭車のライトは今となっては古典的なセレンによってヘッドとテールを切りかえる.1個の電球で左右両側のライトがついているように見せている.


▲22形分解写真其の弐.動力システムは昔のカツミの製品ではお馴染みの物.全車動力車だった実車とは違い,製品では偶数車に動力が搭載されている(それでも16輛編成だと8個のモーターが付くことになる.).今のカツミ製品で標準のエンドウのMPシステムに比べると,音も消費電流も立派である.
 写真上部に転がっている車体内側から,特徴であるハンダ付けされたアングルの状態が判る.

16形
パンタ付1等中間車

ドア部分拡大写真ドアの部分の写真.1等標記が懐かしい?(しかし,あいにく知らん其の時代は…)1等標記・ドアの飾りは金色のディカールであった.ディカール?インレタ?(この時代に在ったのかは?)と思ってよく見ていると,1の字の少し車体中程から後ろの側面全体にわたる大きなディカールであった.拡大写真をよくよく見るとおわかりになるかと思う.

床板比較写真<写真上より>
22形/16形/35形の順.

▲床下機器類が全く省略されている.ウエイトは動力車にのみ付けられている.写真まん中の16形は2個モーターに出来る構造である.
(床板に貼ってあるシールは私が貼った物.こうしておかないと走らせた後などに,箱と中身がぐちゃぐちゃになってしまう.)

35形
2等・食堂合造車
(製品名のママ)

製品名は”2等・食堂合造車”となっているが,正しくは”2等・ビュフェ合造車”.だが,製品名はマイナーチェンジを繰り返しても,ずっとそのままであったようである.

▲ビュフェ側車端部ドアの拡大写真.左の写真の手前及び右上写真がこのページで紹介している車輛.左の写真後ろ及び右下写真は一般的な(かなり後に発売された)製品.
 写真を見るとわかるように,この初期シリーズではビュフェ側車端部ドアに窓があけられている.TMSの紹介記事によると,この製品が実物とほぼ同時に設計・生産された証拠であるとか…(今のHO・16番では考えられない事であるが,それだけ新幹線に対し関心が高かったって事か?).ということは実物でも,始めはここに窓が予定されていたのかも…
 手元にある他の35形の製品では,ドア部分がプレスにより段差のみで表現されている.

26形
パンタ付2等中間電動車

このページで紹介している模型の内,この車輛のみが床下機器が付いている.じつは他の4輛は同一ルートで初期の製品であるとわかって購入した物であるが,この車輛は別ルートで手に入れた物である.入手はこちらの方が先である.
 入手後,分解・調整している時,この車輛のみアングル・台車・幌枠などが,その時購入した他3輛と違っていた.その時は”フーン”位にしか思っていなかったが,入手0系が増えるに従って,”ディテールの違いに規則性でもあるのか?”と考え出し,このページが出来上がったのであった.
 この車輛は床下機器が付いているが,(入手が中古であるので,)発売時から付いていたのか,前ユーザーが取り付けたのかははっきりしない.ただ,車端部の床下機器(汚物タンク?)取付穴などが,整っており,またネジ穴の断面にまで塗料が廻っているところを見ると,床下機器付きで発売されたのではないかと考えられる.
 床下機器以外の初期シリーズの特徴は全て持っている1輛である.なかでも他の初期シリーズ4輛では,前ユーザーにより安全上から取り替えられてしまっていた初期の包装(この包装については第3章のTMSの記事でも紹介されている.)にくるまれていたのが決定打である.(でも違うかも知れないし,1回目の発売時の物かも知れない.このページの車輛は,TMSで紹介されている製品に特徴が近似しているという位の確証しかない.)


▲これは上の写真の26形に使用されていた包装である.PS200形パンタグラフは,上昇位置でハンダ付された固定式であった.
 そのため上の写真のように注意書きが内包装にハンコで押されていた.ようである.(こう書いてあっても結構破損しているんです.パンタさん.実は購入時,この包装にくるまれていた26形のパンタも箱の中に転がっていた.)