Darkroom Innovationsが販売しているBTZSフィルム現像チューブは、JOBOなど他のロータリー処理システムよりはるかに低価格ですが、自分で作ることによって、さらにお金を節約することも可能です。使用するパーツは
注意しなければならないのは、一般に使われているVU規格のパイプは遮光性がじゅうぶんでなく、フィルムをカブらせてしまうことがあるということです。これはチューブに塗装を行なわず、明るい部屋で現像すると特にはっきりするようです。外径は同じで厚みのある、VPという規格の塩ビパイプがありますから、可能なかぎりそちらを使用するようにしてください。
現像チューブの自作については、Phil Davisの著書"Beyond the Zone System"の巻末に詳しく書かれています。
| ■ 工作のポイント |
パイプの寸法は下の表のとおりです。両方の端が延長方向に対して直角をなすようにパイプを切断したら、やすりをかけて切り口を滑らかにしてください。特に長いほうのパイプの継手にあたる部分は、滑らかにしておかないと、フィルムを装填するときにスクラッチ(すり傷)をつけてしまうことがあります。
各パーツは塩ビ専用の接着剤で接着します。接着剤には揮発性の溶剤が含まれていますから、換気のきいた場所で使うようにしてください。長いほうのパイプの内側に接着剤がつくと、フィルムを装填するとき、ベース面にすり傷をつけてしまうことがあるので注意してください。
接着剤が乾いたら、水をいっぱいに入れてキャップを取り付け、水漏れのないことを確かめてください。どちらかのエンドキャップに漏れがあるときは、完全に乾かしてから、綿棒などを使って継ぎ目の内側にたっぷりと接着剤を塗ります。チューブ本体とキャップの間に漏れがあるときは、キャップの表面に軽くサンドペーパーをかけてから、パラフィンを塗り、余ったぶんを拭き取ってください。
自作現像チューブのカットモデルCG
Gray PVC Pipe: 塩ビパイプ
End Cap: エンドキャップ
Coupling: 継手
左が現像液の入るキャップ部分、右がシートフィルムの入るチューブ本体です。
| . | キャップ用の塩ビパイプ(短いほう)の長さ | 本体用の塩ビパイプ(長いほう)の長さ | 塩ビパイプの内径 |
| 4x5用 | 51mm | 152mm | 38mm |
| 5x7用 | 64mm | 203mm | 51mm |
| 8x10用 | 64-76mm | 279mm | 76mm |
| ■ 使い方 |
使い方や必要な現像液の量は既製品のBTZS現像チューブとまったく同じです。「BTZS現像チューブの使い方」のページをご参照ください。
筆者の自作した4x5用現像チューブ
「VU規格」の薄い塩ビパイプを使ってしまったため、カブリを生じないようにつや消し黒の塗装を施してあります。さらに、安全のために現像はセーフライト下で行なうようにしています。
明室で処理できることも現像チューブの長所のひとつですから、可能なかぎり厚みのある「VP規格」のパイプで作ることをおすすめします。
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