更新日 1999年 4月 30日 Japanese only

スポットメーター濃度計



 センシトメトリーを学んだり、実際の作業に役立てる上で、濃度計は欠かすことのできないツールです。ところが残念なことに濃度計は高価で、透過濃度専用の安いものでも7万円はするはずです。反射濃度の測定が必要なら、さらに高価な反射濃度計も買わなければなりません。センシトメトリーが身近な技術にならないのは、こうしたことにも原因があるのではないでしょうか。

 この問題は、濃度計を自分で作ることで解決します。ご紹介するのはPhil Davisの著書"Beyond the Zone System"に出ている方法ですが、図中の凸レンズが今では入手できなくなっているため、設計を少し変更してあります。


概要|パーツと工具のリスト|組立て|濃度の測り方|他の露出計の利用など


■ 概要

 濃度計(一般に使われている光電式濃度計)と露出計は構造がよく似ているので、露出計に簡単なアダプターを付けるだけで、透過濃度と反射濃度の両方が測れる濃度計を作ることができます。ここにご紹介するのはペンタックスのスポットメーターVに取り付ける濃度計アダプターの作り方で、材料費は1万円以内におさまると思います(露出計、光源は費用に含まれません)。

 実際の被写体の代わりに、試料(ネガやプリント)のごく一部の明るさを測るわけですから、この工作のポイントはスポットメーターにクローズアップレンズを取り付けるところにあります。試料をのせるテーブルや、露出計を固定するスタンドも必要です(設計図を見る)。(制作中のPDF版はこちら。閲覧に必要なAcrobat ReaderはAdobeのサイトから無料でダウンロードできます。)

 上手に作って正しく測定すれば、まずまずの精度が得られるはずです。測定できる濃度は最大でも2.0前後でしょうが、これは実用的には問題のない範囲だといえます。どこまでフレアを抑えられるかが結果を大きく左右します。


ring.jpg ステップアップリングを介してスポットメーターにクローズアップレンズ(ケンコーのNo.10を2枚使用)を取り付けたところ。これにより約4cm先の目標にピントを合わせることができます。このとき、スポット測光域(ファインダーの中央に小さい円で示されている部分)は直径1mm前後となります。



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(Spotmeter adaptor is originally designed by Phil Davis.)
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