Beyond the Zone System (BTZS) へようこそ! ここはアートとしての黒白写真をめざす人に、一歩進んだ技術的情報をお届けするWebサイトです。暗室テクニックについては優れたページが他にありますので、BTZSでは調子再現、つまり被写体の明暗をいかに的確に印画紙の濃淡におきかえるかというテーマを扱います。
プリントの焼付けに慣れた方ならご存知のように、フィルムや印画紙は、それぞれのユーザーの環境や使用目的に応じたテストをしてから使うのが普通です。専門的にはセンシトメトリーのテストですが、これは少し学問的すぎるので、Ansel Adamsはより写真家に近い方法としてゾーンシステムを考案しました。
ゾーンシステムは教育法としてアメリカなどではすでに広く普及しており、この日本でも定着のきざしを見せつつあります。川崎市市民ミュージアムのワークショップには毎年たいへんな数の参加申込みがあるそうですが、これなどもそうした動向を示す一つの例といえるでしょう。
フィルムや印画紙のテストとしては、このほかコダックが推奨するリングアラウンド法があります。ゾーンシステムより楽に理解できることに加え、35mmカメラでも実施しやすいというメリットがあるので、このリングアラウンドテストについても当ページでご紹介することにしました。
以上の三つのテスト方法は、ほぼ次のような関係にあると考えられます。
| . | 理解に要する時間 | テストにかかる手間 | テストから得られる情報 |
| リングアラウンドテスト | 短い | 中間的 | 少ない |
| ゾーンシステムのテスト | 中間的 | 大きい | 中間的 |
| センシトメトリックテスト | 長い | 小さい | 多い |
ホームページのメニューを見ていただければわかるように、ここではユーザーがそれぞれの使用目的に合ったテスト方法を選べる環境づくりをめざしています(ほとんどの人はリングアラウンド法で間に合うと思います。コダックも、プロフェッショナル向けの出版物の中でこの方法を推奨しているわけですから)。
ここで、"Beyond the Zone System"の名前の由来についてお話しします。これは私がCompuServeというアメリカのネットワークを通じて知り合った、Phil Davisさんという写真家の本と、氏のワークショップの名称です。ゾーンシステムとセンシトメトリーの橋渡しをするような内容で、"beyond"という書名がそれを示しています。
このWebサイトを立ち上げた動機は、Phil Davisさんのように素晴らしい仕事をしている人が世界にいることを、日本で写真に関わっている方々に少しでも知っていただきたかったからです。上述のようにセンシトメトリーは理解するまでが大変ですが、身につけてしまえば応用がききますから、私自身の勉強も兼ねて着実に歩を進めていければと思います。
なにぶん独学ですので、いたらないところなどご指摘いただければ幸いです。それでは今後とも"Beyond the Zone System"をよろしくお願いいたします。
| Beyond the Zone System エディター | ||
| T. Takahashi | ||
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