更新日 1999年 4月 4日 English is here. links to other site

BTZS現像チューブの使い方




最高の仕上がりをBTZS現像チューブで フィル・デイビス

次のステップは全暗黒下で行ないます

1 - (フィルムの装填、暗黒)全暗黒下で、露光済みのフィルムをホルダーから取り出します。乳剤面が内側になるように、手の中でシートを丸めます。挿入するときにチューブのへりでベース面にすり傷をつけないよう注意しながら、丸めたシートをチューブの中に滑り込ませます。

次のステップは全暗黒下で行ないます

2 - (フィルムの位置、暗黒)シートの上端がチューブの口の1/8インチ 3.18mm から1/4インチ 6.35mm ほど下にくるまで、フィルムシートをチューブの中に押し込みます。チューブキャップをしっかりねじ込みます。複数のフィルムをいく通りかの現像時間で処理する場合は、小さく切ったマスキングテープに耐水性のマーカーでそれぞれの現像時間を書き、該当するチューブに貼りつけてください。

3 - (チューブの温度調節)チューブラックに、(自分が好んで現像に用いる温度に)温度調節した水を入れてください。現像液を用意するあいだ、その中にフィルムを入れたチューブを浮かべておきます。また、余りのチューブキャップも1組、温度調節できるようチューブラックのキャップ受けに入れておきます。チューブはときどき回転させてください。また、水温をチェックして、必ず一定に保つようにしてください。室温と自分の選んだ現像温度の差が数度以上ある場合は、ときどき攪拌しながら少なくとも5分間はチューブを浮かべ、現像を始める前に間違いなくチューブを正しく冷やして、あるいは温めておきます。

4 - (現像液の計量)チューブを水槽に入れて温度調節をしているあいだに、現像液、停止液、定着液を用意します。現像液は必ず正確に希釈してください。また、間違いなく自分の選んだ温度に合わせておいください。余りのチューブキャップに、希釈して使用液とした現像液を60ミリリットルずつ注入し、キャップ受けに戻します。8x10のトレイに、自分の選んだ現像温度に合わせた標準的な濃度の酸性停止液 (水1クォート 946cc に対し28%酢酸の原液を1オンス 29.6cc から2オンス 59.2cc 加えたもの)を、1インチ 2.54cm ほどの深さになるまで入れます。この停止液のトレイは、チューブラックと流しの排水口(または廃液を入れるための容器)のどちらにも近いところに置いてください。同じようなトレイに、現像温度またはそれに近い温度のフィルム用濃度の定着液を、深さが1/2インチ 1.27cm ほどになるまで入れます。水槽の温度を確かめ、必要なら調節してください。

次のステップは全暗黒下で行ないます

5 - (キャップの取り付け、暗黒)すべての明かりを消します。水槽からチューブを1本取り出してください。キャップのほうが下になるよう縦にして持ち(開けたときチューブの中に水が入らないように)、空のキャップをはずして脇におきます。チューブラックのキャップ受けに置いた、中身の入ったキャップの場所を慎重に捜しあてます。その中のひとつにチューブをねじ込み、キャップ受けの中に立てておきます。残っている個々のチューブにも、この作業を繰り返し行ないます。

6 - (チューブを振る)明かりをつけます。フィルムの現像時間をいく通りかに変えなければならない場合は、タイマーをもっとも長い時間にセットしてから、小さく切ったテープでタイマーの文字盤に短い現像時間を印します。これらの間隔は、ゼロを基点に足していくのではなく、もっとも長い現像時間を基点に引いていくということを忘れないでください。たとえば時間が10:00、8:00、5:30なら、タイマーを10分にセットしてから、文字盤の4:30(10:00マイナス5:30)と2:00(10:00マイナス8:00)のところに印をつけることになります。始める用意ができたら、キャップに入れた現像液がフィルムのところまで上がっていかないよう、チューブを縦にしたままチューブラックのキャップ受けから取り出し、それぞれのキャップをしっかり締めなおします。チューブを整頓してつかみやすいグループにしたら、タイマーを作動させます。チューブを持ち上げ、すぐにだいたい水平になるようにして強く振り、フィルムが現像液によって瞬間的かつ均等に濡れるようにします。

7 - (チューブを攪拌する)こうして数秒間振ってから、チューブを水槽に入れて「ログローリング(丸太ころがし)」攪拌を始め、それを現像の間じゅう続けます。必死になってやる必要はありませんが、すべてのチューブを常に回転させておく必要があります。このことに注意しながら、水槽の温度をたびたび確認(および調節)します。攪拌、時間、温度は、現像を制御する主要な手段ですから、その中のどれをおろそかにしても、結果に好ましくない影響をおよぼすおそれがあります。

8 - (キャップの取りはずし)この作業は、ほの暗い室内光(またはセーフライト)のもとで行なってください。1本目の現像が終わる10秒ほど前になったら、チューブを1本とり上げます。それを縦にして持ち、時計を見ながらキャップを少し緩めておきます。現像終了と同時に、キャップをすばやく取りはずして...

9 - (停止)...キャップをはずしたチューブを停止液のトレイに沈め、何度か回転させてフィルム全体をすみやかに湿らせます。

10 - (排水)次にキャップの現像液を、流しか廃液の容器に捨ててください。そしてチューブラックに戻り、残りの現像チューブの攪拌を続けます。すべてのフィルムの現像が終わるまで、ときどき攪拌しながら、チューブを停止液のトレイにためておくこともできます。2秒から3秒以内にキャップをはずしてチューブを停止浴に入れることができれば、そして部屋がほの暗い間接照明で照らされていれば、目立つほどフィルムをかぶらせる危険はありません。

11 - (しみの残ったフィルム)フィルムを停止浴に入れて少なくとも15秒から20秒処理したら、チューブからフィルムを取り出し、ほの暗い室内光のもとで蓋のないトレイに入れて定着することができます(もしそうしたければ、すべてのフィルムの現像が終わるまで、停止浴の中にチューブをためておいてもかまいません)。シートの取り出しは、正しくやれば難しいことはありません。フィルムの角をつまみ、少しひねって巻きかたを強め、チューブの壁面から離すのがコツです。あとは簡単に滑り出てくるはずです。現像液はフィルムの裏面にまったく達しないので、ハレーション防止用染料の裏引きを完全に除去することができません。これはフィルムがチューブの内側に強く圧しつけられているためです。染料の残りは、チューブからフィルムを引き出すときに、シートの裏についた、しみ状の黒ずんだ模様として現れます。

12 - (定着)フィルムを定着液のトレイに入れたら、定着が完了するまで、静かに何回もシャッフルします(いちばん下のシートを取り出して、いちばん上に重ねることの繰り返しです)。この作業を行なうときは、フィルムに引っ掻き傷をつけないよう注意してください。定着液に少量の硬膜剤を加えると、傷の防止に役立ちます。コダック以外のフィルムは、抜けるのに要した時間の、少なくとも倍は定着するようにしてください。チューブ現像したすべてのコダックフィルムは、抜けるのに要した時間の、少なくとも4倍は定着するようにしてください。コダックフィルムの裏引き染料は(かなり急速に落ちるように見えても)、多くの場合、完全に除去することが難しいからです。TMaxは、このフィルムに特有のマゼンタ色の染料(増感色素)がかなり薄くなり、明るいタン革色に変わるまで定着してください。

コダックのフィルムは概して、わずかに残ったしつこいハレーション防止用染料を除去するため、倍の濃さにした水洗促進浴で普通より長く処理しなければならないものです。定着浴や水洗促進浴の中では目立った徴候がなくても、フィルムを水洗水に入れてから数分後、この染料がシアン色のステインとしてふたたび見えてくることがあります。ステインが現れた場合は、フィルムを水洗促進浴に戻して5分ほど処理してください。水滴防止浴でも、この弱いシアン色の有無を確かめてください。いくつかの理由から、水洗浴の中ではその徴候がなくても、水滴防止剤によってステインが現れるように思われることが時々あるからです。上記の予防策をとることを除けば、フィルムは普段どおりのやり方で水洗、乾燥することができます。他のメーカーのフィルムは水洗促進処理を延長する必要がない(延長してもフィルム害を与えることはないでしょうが)ようなので、一般的なやり方で定着、水洗、乾燥を行なうことができます。

BTZS現像チューブに必要な処理液の量

4x5 2オンス
(60ml)
4x10 4オンス
(120ml)
5x7 4オンス
(120ml)
8x10 8オンス
(240ml)
7x1712オンス
(360ml)
8x2016オンス
(480ml)



Copyright (C) Phil Davis/Darkroom Innovations 1999 All rights reserved
(This Japanese page is reprinted with their permission)
back to Home「BTZSフィルム現像チューブ」へ