更新日 1998年 5月 15日 Japanese only

拡大ネガの作り方



 「拡大ネガの作り方」は現在執筆中のため、コニカのグラビアフィルムGH-100でインターポジと拡大ネガを作ったときのレポート(メーリングリストPAFに投稿したものです)を載せておきます。

 拡大ネガ作りのテキストには、マシンコートのプラチナ印画紙を製造・販売しているPalladio Company Inc.の、"Palladio Instruction Manual"がおすすめです。モノクロラボ「ザ・プリンツ」に日本語版(有料)があります。主宰の久保さんはご多忙のため、おでかけになるときは電話かe-mailでアポイントをとっておくといいでしょう。

(有)ザ・プリンツ
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東城ビル201号
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 ここではオリジナルネガ→インターポジ→拡大ネガ→印画紙(古典印画法の)というプロセスの、インターポジと拡大ネガの両方にこのフィルムを使うことを想定しています。テストの手順はうちのホームページの「特性曲線ワークショップ」にあるやり方とまったく同じです。

 処理ですが、現像液は印画紙現像液のデクトールを1:7に希釈して使いました。温度は20度、トレイ処理で連続攪拌を行っています。印画紙とまったく同じ感じの攪拌です。セーフライトも印画紙用のもの(イルフォードの多階調紙用)を使っています。

 gh100.gifが特性曲線、gh100_ci.gifがコントラストインデックス曲線です。ここで訂正しなければならないのは、4分の曲線の実際の現像時間は4分15秒だということです。ボーっと現像してたら時間が過ぎていた... コントラストインデックス曲線もうっかりして時間軸の4分のところでプロットしてますが、実際はもう少し右にシフトするわけですね。これを修正すると滑らかに推移するカーブになります。

コニカのグラビアフィルムGH-100の
特性曲線(gh100.gif)

コニカのグラビアフィルムGH-100の
コントラストインデックス曲線(gh100_ci.gif)

 で、もとになるネガなりポジなりのコントラストを保つには、曲線の傾きがほぼ45度にならなければいけないはずです。古典印画法では一般に、それよりもさらにコントラストを上げる(傾きを急にする)必要があるわけですが、特性曲線を見るかぎりGH-100はその条件を満たしていると考えられます。

 ところで前に書いたように、インターポジと拡大ネガのそれぞれの階調度(コントラストインデックスもその一種)の積が、拡大ネガの濃度域をオリジナルネガの濃度域で割った値(コントラスト増加係数)になるように現像すると、目的のコントラストをもつポジやネガができるという規則があります。

 たとえば鶏卵紙に使う拡大ネガが、2.4の濃度域を必要としたとします。オリジナルネガの濃度域が1.1だったとすると、コントラスト増加係数は2.4÷1.1で約2.18になります。ここでは単純にそのルートをとって、インターポジと拡大ネガそれぞれの目標コントラストインデックス値を1.48とします。コントラストインデックス曲線でCI=1.48を見ると(外側のピンク色の線)、対応する現像時間は約4分45秒であることがわかります。つまりポジとネガを4分45秒現像すれば、希望どおりのコントラストをもつ拡大ネガができるということです。

 内側にあるピンク色の線は、同じようにしてプラチナの場合を考えてみたものです。プラチナに必要な拡大ネガの濃度域を1.4、オリジナルネガの濃度域を1.1と仮定しました。するとコントラスト増加係数は約1.27、ここから目標コントラストインデックス値の約1.13が得られます。そしてコントラストインデックス曲線から、ポジとネガの現像時間はそれぞれ3分弱が適当であることがわかります。

 グラビア用のポジもこの考え方にもとづいて作りましたが、濃度域(コントラスト)はドンピシャリです。難しいのはどれくらい露光すればいいのかを計算することで、これはオリジナルネガの濃度域を正確に見積もれないからのようです。でもこれは露光を変えて何枚か作ればいいだけのことですね。




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