『大アジア思想活劇 〜仏教が結んだもうひとつの近代史〜』
株式会社サンガより『大アジア思想活劇』増補改訂版が刊行されました。
大アジア思想活劇〜仏教が結んだ、もうひとつの近代史〜
著者:佐藤 哲朗
定価:4,725円(税込)
ISBN:9784901679954
店頭予定:2008年9月29日
はじめに
・御挨拶
・大アジア思想活劇 主な登場人物
▼御挨拶
この度は、『大アジア思想活劇 111年前のインド旅行より』を御購読いただきありがとうございます。これから約一年間にわたって、隔週で連載を続けてゆく所存です。「まづくても初物」とまでいいませぬが、誰も手を付けてなかった歴史発掘を手がける手前、聞きなれない固有名詞が頻発して戸惑われる事も多いと思います。筆者も浅学ゆえきっと間違いを書いてしまう事もあるでしょう。筆者宛にメールで「ここが分かりづらい」あるいは「この記述は、間違いではないか」という風にツッコミをいただければ、連載の内容に反映して、なるべく良きもの楽しきものにしたいと考えております。
野口復堂 似顔絵
すでにメルマガ紹介ページで本連載の概要は記載しました。小生は大学で印度哲学を専攻していた時からが「日本近代史と仏教」というテーマに関心がありました。本稿を執筆しようと考えたもともとの動機も、仏教という窓を通じて近代史を再考したいというものでした。勿論それはあくまで出発点であり、資料を紐解くうちに、野口復堂という無名の講釈師の生涯や、オルコットの来日といった本来ならば横道のエピソードに惹かれていったのです。この連載では1)『仏教国日本』の近代史 2)明治の日印交流史 3)野口復堂という無名の講釈師の顕彰 4)神智学協会と南アジア宗教復興運動 5)ダルマパーラと日本 といった欲張ったテーマを、人物の生き様に即した形で時系列で編み上げてゆくことになります。思想活劇などと大きく出てはみたものの、さてどんな歴史絵巻ができ上がることやら。
学者の仕事ではなく、あくまで一介のライターによる歴史探検ですが、先人の軌跡には極力敬意を払いつつ、百花繚乱の近代史に、もうひとつの花を添えることができればとひそかに願う次第です。それでは今後ともよろしくお願いします。
▼大アジア思想活劇 主な登場人物
『大アジア思想活劇』にこれから登場する人物を、主役わき役取り混ぜて、ざっとリストアップしてみます。五十音順に、忠臣蔵四十七士読み上げの要領で。
サー・エドウィン・アーノルド 井上円了 スワミ・ヴィヴェーカーナンダ 大川周明 大隈重信 大谷光瑞 岡倉天心(覚三) ヘンリー・スティール・オルコット 笠原研寿 金子光晴 河口彗海 川合清丸 モーホッティワッテ・グナーナンダ 櫻井義肇 スワミ・ダヤーナンダ・サラスヴァティー 釈雲照 釈興然 釈宗演 J・R・ジャヤワルデナ 鈴木大拙 スマンガラ僧正 高楠順次郎 ラビーンドラナート・タゴール 高山樗牛 田中智学 アナガーリカ・ダルマパーラ 辻善之助 土宜法竜 南条文雄 野生司香雪 野口復堂(善四郎) 野村洋三 林董 平井金三 J・M・ピーブルズ博士 メアリー・E・フォスター夫人 ヘレナ・ペトゥロヴァ・ブラヴァッキー夫人 アニー・ベサント夫人 E・ベルツ ヘンヅリ少年 福沢諭吉 スバス・チャンドラ・ボーズ ラス・ビハリ・ボーズ 松村介石 南方熊楠 森鴎外 ポール・リシャール
どなたか、御存知の名前が見つかりましたでしょうか?政治・文学・宗教・美術・アカデミズム等とりとめのないジャンルの人名が集まってますが、これらの人々の出会いを通じて、一枚の歴史絵巻ができあがるはずです。