| カラスウリ 2003.08. |
![]() ガク筒(雌花)と種子 |
カラスウリは、九州から東北地方南部に普通に見られ、木や塀にからみつきながら、広い範囲につるを伸ばして繁茂します。雌雄異株で、葉腋から雌花は通常1個、雄花は数個の花をつけます。
葉は、ハート型で、3〜5箇所に切れ込みが入り、裏表とも短毛が密生し、表面はザラつきます。ガク筒が6cm内外と長いため、口吻の長いスズメガの仲間が受粉を行います。花は、夏季の日没後、暗くなってから咲き始め、翌早朝にはしぼんでしまいます。花弁の縁は細く裂け、白いレースを想わせる形状。 他のカラスウリ属も同様の特徴を持っていますが、カラスウリが最も繊細な印象を受けます。 花は、自然光の許で、直に観察することはできません。特別珍しいわけでもないのに、開花する時間帯の関係で、観賞の機会に恵まれない花といえます。 若い実は、緑色で白い筋状の模様があり、熟すと朱色になって目立ちます。カラスが食べるかどうかはわかりませんが、秋が深まっても残っているところを見ると、おいしくないのかもしれません。 カマキリの頭部に似た種子は、大黒様の打ち出の小槌として、財布に入れておくと財産が貯まるとか・・・。 また、別名のタマズサは、結び文の結び目に見たてた ”玉章(タマズサ)”から。 |
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秋に地上部は枯れますが、根塊にデンプンを蓄えて越冬します。昔は、民間薬として、根のデンプン質などが利用されましたが、近年では大型の種類が使われ、薬用としての利用価値は認められなくなりました。 大型の種類 キカラスウリ 追加 2008.08. 2008.07.雌花の画像を変えました |
![]() カラスウリの根塊 |
| カラスウリ Trichosanthes cucumeroides Maxim. 別名 タマズサ 左・雌花 / 右・雄花 ![]() 撮影地:東京都薬用植物園、他 2005.08.-2008.07. |
![]() キカラスウリ カラスウリは、朝には萎んでいますが、キカラスウリの花は、みずみずしさはなくなるものの、翌日の午前10時くらいまで開いています。葉は厚みがあり、無毛で光沢があります。 実はカラスウリよりも大きくなり、丸みを帯び、熟すと橙色になります。雌雄異株で、種子は一般的な楕円形をしています。 キカラスウリは、オオカラスウリと同様に、根(生薬名・カロコン)を、利尿、解熱・口渇などの目的で漢方処方に利用されました。 以前ほど使われなくなりましたが、天花粉(テンカフン)は、これらのカラスウリ属のデンプンを原料としたものです。カロコンのデンプン以外の成分は未詳です。 カラスウリとキカラスウリは、次の点で見分けることができます。 1. 葉の短毛の有無と光沢の有無 2. 花冠の縁の裂け方。下図参照 3. 実の形状と色。朱色と橙色 花冠裂辺の模式図キカラスウリ Trichosanthes kirilowii Maxim.var.japonicum Kitam. |
左・雌花 / 右・雄花 撮影地:西東京市、他 2006.07.-08. ![]() |
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