鳥の標識(ひょうしき)調査
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※標識調査には賛否両論がありますが,ここではひとつの「知識」として取り上げています※

 

● 鳥類標識調査 Bird Banding
鳥類標識調査(バンディング)とは,1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識(あしわ)を鳥につけて放し,その後の回収(標識のついた鳥を見つけ,その番号を確認すること)によって鳥の移動や寿命について正確な知識を得るという調査方法です。

この調査はヨーロッパで100年前に始められた方法で,現在も世界各国でさかんにおこなわれています。各国の標識センターは,お互いに連絡をとってデータの交換をおこなっています。現在,日本では環境省が山階鳥類研究所にたのんで標識調査を行っており,全国に設定された鳥類観測ステーションを中心に山階鳥類研究所や大学などの研究者,ボランティアの人たちが鳥を安全につかまえ,標識をつけて放鳥しています。この調査を行うためには,野生の鳥を捕獲するための特別な許可(鳥獣捕獲許可)を受けなければなりません。

 

● 脚環(あしわ)
脚環(あしわ)はおもにアルミニウムや軽い合金で作られ,一つ一つに異なった番号がきざまれています。現在環境省が発行している脚環には,『KANKYOSHO TOKYO JAPAN』という文字と番号がきざまれており,ミソサザイやセッカのような小さい鳥からオオハクチョウのような大きい鳥まで,さまざまな鳥につけられるよう16種類のサイズがあります。一番小さいサイズの 脚環で重さは0.04gで,例えば約9gのミソサザイでは体重の0.44%に当たります。

<刻印の一例>
10号サイズの脚環。このサイズの脚環はオナガガモ,ハシボソガラス等の大きさの鳥につけられます。

鳥の脚の太さに合わせて15種類の大きさがあります。材質は淡色がアルミニウム,暗色は腐食に強いニッケルの合金やステンレスです。

 

● 金属脚環以外の標識調査-カラーマーキング調査
細かい文字の入った金属脚環の番号を読みとるには,その鳥を再捕獲しなければならないという弱点があります。鳥の生態を研究するために,研究者たちは遠くからでも双眼鏡や望遠鏡を使って個体識別ができるようなマークをつけて調査をおこないます。この方法は,同じ鳥を何度も捕獲しなくても観察による追跡を継続しておこなえるのが利点です。

環境省では主に,ハクチョウ,ガン,ツルなどに文字と番号のきざまれたプラスチック製のカラーリング(首環や脚環)を装着して調査を行っています。また,シギ・チドリの 脚にカラーフラッグ(プラスチックの旗)を装着しています。

これらの観察データから,繁殖地・中継地・越冬地への移動経路,つがい関係や家族構成など,鳥の生態を知る手がかりとなるのです。
左の写真は,2003年1月25日に宮城県伊豆沼二工区で撮影したものです。

左のマガンには,首環が装着されています。

「雁を保護する会」のホームページによると,
『E03』は,2002年4月に北海道宮島沼で装着されたものだそうです。

ここ数年,伊豆沼や蕪栗沼近辺で観察した標識マガンは以下のとおりです。
これを見ると,「渡り鳥なんだなあ・・・」ということが実感できますね。

アナディル低地
北海道宮島沼
宮城県伊豆沼
M1E,E1Z
E03,E04,E35,E45
N30,N43

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