2005年01月19日 水城 珠洲               FreeDOS/Vについて 1.概要  FreeDOS/Vとは、Jim Hall氏が主催しているFreeDOS Projectによって発表され ている FreeDOSを日本語が扱えるようにDOS/V化した物です。FreeDOS/VのDOS/Vは、一般 的用語によるDOS/Vから引いています。(VGA機能を使用して日本語表示を可能に したDOS) 2.位置づけ及びあらゆる保証範囲  FreeDOS/Vに使用されているFreeDOSの技術は、カーネル及びコマンドプロンプ ト、そして一部のシステムアプリケーションに及んでいます。これらは、 FreeDOS Project及びその周辺の方々が、GNUライセンスに従って提供している物 です。  このため、このライセンスに従いあらゆる損害に対し、作者及びFreeDOS/Vの 構成担当は保証しません。  また、日本語周りについては各作者がFreeDOS/Vを公開するに当たり好意にて 同梱を許可して下さった物です。また、これらのソフトもフリーソフト扱いにな っています。  従って、これらのソフトウェアに関してもあらゆる損害に対し、各ソフトの作 者様および同梱したFreeDOS/V構成担当は保証しません。また、同梱を許可され たソフトを単体配布する行為に関しては禁止します。必ずオリジナルのアーカイ ブを使用し作者様方に確認して下さい。  FreeDOS/Vは、動作保証に関する試験を殆ど行なっておりません。一般的な用 途(ある程度のシステムダウンが許される範囲)で使用する場合はそれ相応の試 験を行ない、使用される(採用された)方の責任範囲内で保証をお願いします。 また、高度な信頼性が要求される用途(ライフライン、航空宇宙開発、医療機器 など)におきましては、使用を推奨できません。  ※:但し、本家では「充分な試験の下」に組み込み機へ採用し、成功している    例があるようです。この記述はその動作を保証する物ではありませんが、    採用の検討を行なう価値はあるかも知れません。 3.構成 ここでは、FreeDOS/Vの構成を簡単に説明します。 ・基本的なソフト  カーネル(kernel.sys)はFreeDOSの中枢として働きます。  コマンドインタプリタ(command.com)はカーネルに利用者の命令を伝えたり、 カーネルの応答を利用者に返したりします。  これらはFreeDOSに欠かすことのできない機能です。 ・補助的なソフト  メモリドライバ(himem.exe/emm386.exe)はFreeDOSでメモリをより多く、効 率的に使えるようにします。  これがなくてもFreeDOSは動きますが、通常の使用には必要です。 ・日本語を扱うためのソフト  もともとパソコンは英語しか扱えないので、日本語を扱うにはそれ専用のソフ トが必要です。表示したり、入力したりするものです。  これらは、日本語を使わなくてもいい場合は必要ありません。 4.日本語の入力  日本語の入力には鳳を使用します。鳳のより詳しい使い方は、「鳳の使い方」を 参照して下さい。 http://homepage1.nifty.com/bible/dos/ohtori/ohtori.html  現在のキーアサインは以下のようになっています。  OADG日本語キーボード版は版数によってアサインが全く異なるので注意くださ い。 FreeDOS/V 106キーボード設定(V01L19以前) No 機能名他 アサイン 1) 仮想鍵盤を出す SPACE 2) ひらがな変換は 無変換 3) カタカナ変換は 変換 4) 英字全角変換は TAB 5) カナ半角変換は SHIFT+変換 6) 英字半角変換は CR 7) 半角一括シフト SHIFT+CR 8) 後退は BS 9) 取り消しは ESC 10) 仮想鍵盤後退は SHIFT+SPACE 11) 半角空白は SHIFT+SPACE 12) 全角空白は SPACE 13) SJIScode入力は (無効状態) 14) JIScode入力は (無効状態) 15) 「鳳」の起動は 変換 16) 全角一括シフト SHIFT+TAB 17) リピート入力は ALT+SPACE 18) OASYS変換keyは 未定義 19) 漢数字変換は 変換 20) FEP切り換えは 未定義 21) 仮想鍵盤形切換 CTRL+f・7 22) 入力行位置切換 CTRL+f・6 23) 短文変換は ALT+SPACE 24) 句点コード入力 (無効状態) FreeDOS/V 106キーボード設定(V01L20以後) No 機能名他 アサイン 1) 仮想鍵盤を出す SPACE 2) ひらがな変換は CR 3) カタカナ変換は カナ 4) 英字全角変換は 英数 5) カナ半角変換は 半角/全角 6) 英字半角変換は Shift+半角/全角 7) 半角一括シフト Ctrl+SPACE 8) 後退は BS 9) 取り消しは ESC 10) 仮想鍵盤後退は SHIFT+SPACE 11) 半角空白は SHIFT+SPACE 12) 全角空白は SPACE 13) SJIScode入力は Shift+変換 14) JIScode入力は Shift+変換 15) 「鳳」の起動は 漢字(Alt+半角/全角) 16) 全角一括シフト 未設定 17) リピート入力は ALT+SPACE 18) OASYS変換keyは 無変換 19) 漢数字変換は 漢字(Alt+半角/全角) 20) FEP切り換えは 未定義 21) 仮想鍵盤形切換 CTRL+f・7 22) 入力行位置切換 CTRL+f・6 23) 短文変換は 変換 24) 句点コード入力 Alt+変換 FreeDOS/V 101orJ3100キーボード設定 No 機能名他 アサイン 1) 仮想鍵盤を出す SPACE 2) ひらがな変換は CR 3) カタカナ変換は SHIFT+CR 4) 英字全角変換は TAB 5) カナ半角変換は SHIFT+SPACE 6) 英字半角変換は 未定義 7) 半角一括シフト 未定義 8) 後退は BS 9) 取り消しは ESC 10) 仮想鍵盤後退は SHIFT+SPACE 11) 半角空白は SHIFT+SPACE 12) 全角空白は SPACE 13) SJIScode入力は 未定義 14) JIScode入力は 未定義 15) 「鳳」の起動は CTRL+SPACE 16) 全角一括シフト 未定義 17) リピート入力は 未定義 18) OASYS変換keyは 未定義 19) 漢数字変換は 未定義 20) FEP切り換えは 未定義 21) 仮想鍵盤形切換 未定義 22) 入力行位置切換 未定義 23) 短文変換は SHIFT+SPACE 24) 句点コード入力 未定義 5.エディタの使い方 5.1.VIM(同梱している版のみ有効)  エディタは、VIMを採用しています。一般的なエディタとは違いVIといわれる UNIX系のエディタであり使い方がかなり特殊です。  VIはコマンド形式のエディタであり、コマンドモードとインプットモードを 持っています。ユーザはこの二つのモードを自在に使い分けて打ち込んでいくこ とになります。  コマンドモードでは、カーソルの移動や文字の削除などの編集作業を行います。 インプットモードでは、純粋に文字の入力のみを行います。インプットモードで も多少の編集作業はできますが、基本的にはコマンドモードで編集作業を行うこ とになります。  以下に簡単なVIの使い方を示します。これらのコマンドはコマンドモードで動 作します。 ・h 左に1文字移動 ・l 右に1文字移動 ・j 下に1行移動 ・k 上に1行移動 ・a カーソルの直後にテキストを挿入(インプットモードになる) ・i カーソルの位置にテキストを挿入(インプットモードになる) ・x カーソルの位置の文字を1文字削除 ・dd カーソルの位置の行を1行削除 ・ZZ 保存して終了 ・:q! 保存せずに終了  コマンドモードからインプットモードに移行するには、上述の通り'a'コマン ドか'i'コマンドを使います。インプットモードからコマンドモードに戻るには、 [ESC]キーを押します。 5.2.EDLIN(02L34?〜)  エディタに代替えとしてEDLINを採用しています。一般的なエディタとは違い ラインエディッタと呼ばれ、行単位での編集を行います。(これに対し一般的な エディタをスクリーンエディッタと呼びます)  エディタはプロンプトモードとエディットモードに分かれ、プロンプトモード でコマンドを入力し、エディットモードでは行単位の編集を行います。  プロンプトモードでは主に以下のコマンドが使用できます。 ・[行番号] 指定行の編集 ・[行番号]I 挿入 ・[先頭行],[最終行]L リスト  詳細は、コマンドプロンプトで?を投入すると表示します。  エディットモードではテンプレートが使えますので活用して編集してくださ い。基本的にCOMMAND.COMのプロンプトと同様の操作感です。 6.HDDへの導入  HDへの導入は、HD導入版(V02L20以降)で行なえます。  HDへの導入は、導入版起動後にコマンドを実行することによりある程度自動的 に行なえます。ただし、このコマンドは状況をかなり限定した状況でのみ行なえ ますので状況を作成する為の手順をここに示します。  導入の為の前提条件   ・フォーマット済み(直後が望ましい)のFATパーティションが存在すること  前提条件をクリアする為に、FDISKコマンド及びFORMATコマンドが提供されます。  なお、FreeDOS/Vに付属するFORMATコマンドはFAT32に対応していないので2Gま でのFAT16パーティションのみ対応となります。(02L35以降はFAT32も対応して おります。)  また、HDSET.BATが同梱されている版ではこのバッチを使うことにより、比較的 楽にHDDへの導入が行えます。 7.USBデバイスの使用方法(02L035〜)  ドライバをベンダメーカーからダウンロードして用意してください。取扱説明 書の読替を行って適切に取り込んでください。  EMM386.EXEに/MEMCHKパラメータを付与してください。  USB FLASHデバイスは使用できました。 8.謝辞、奥付け  以下の方に常日頃からご協力をいただき感謝しております。一部の方にはこの ドキュメントへのご協力さえ頂いています。   ・グリポンさん(FreeDOS (JP))   ・泊何水さん(JDUG)   ・Silphireさん(FreeDOS (98))   ・瑞天ふれんさん  また、FreeDOS/Vへ素晴らしいフリーソフトの同梱を許可していただいた以下 の方に感謝いたします。   ・たかぴゅうさん(有限会社軟式)   ・Natriumさん(@nifty FTOSHIBA)   ・Takashi Oyamaさん(CFC)   ・べんぜんさん(鳳)   ・binnHoodさん(JIS_A01)  そして、FreeDOSを作成したFreeDOS Projectの皆様方に、並みならぬ感謝をさ さげたいと思います。  最後にダウンロードして頂いた皆様方に、ありがとう御座いました。    水城 珠洲  2002年 7月 8日 DOSコミュレビュー版作成 0.0版  2002年 7月24日 先行公表版作成 0.1版  2002年 8月14日 取りあえず改行した 0,2版  2002年10月 3日 HDD部分改稿、一部修正  2004年11月21日 メールアドレス削除  2005年 1月19日 EDLIN対応/FAT32対応/USBデバイス追加 0.3版 9.その他 9.1.現在の不具合  一部のJ3100シリーズ(J3100FV4xxシリーズでは確認)ではFDから直接起動でき ません。HDからでも同様と思われます。なお、MBMなどのブートツールを使うと 動作するようです。(カーネル2027採用版では解消される見込み→V01L20以降) 10.今後の予定等(あれば)  →TeX版の作成(DVIで配布?) おまけ.著者略歴  PN.水城 珠洲(1976〜)  1997年 ソニー学園湘北短期大学電子情報学科システムエンジニアコース卒 業。以後組み込み系プログラマのなれの果てとして服務中。  DOSはMSX-DOS1 / MSX-DOS2 / MS-DOS2.21 / MS-DOS3.1 / MS-DOS3.3 / IBM-DOS4 / IBM-DOS5.01 / MS-DOS5.0 / MS-DOS6.2 / PC-DOS7.0 / PC-DOS2000 / DR DOS7.x / FreeDOS Alpha7〜Beta8と各種使い込んできた。ある憤りから FreeDOS/Vを公開。しかし、すでに動機は失念。日常と化している。