大阿福(Dà A Fú)

中国の家屋や商店の玄関には、よくぷっくりした可愛らしい男の子と女の子が対になった絵が飾られています。これは「大阿福」として知られる吉祥図案の一つです。

昔、江蘇省の無錫惠山には二頭の凶暴な獅子が棲息しており、子供を捕まえては食べていました。困り果てた村人達の祈りを聞いた天上の玉皇大帝は、人々を救うために二人の精霊を地上に遣わしました。精霊は小さな男の子と女の子の姿になり、たちまち二頭の獅子を懲らしめました。人々はそれ以来この二人を「大阿福」と呼び、ある種の加護や幸運、幸福を運んでくる存在として崇めるようになったそうです。

大阿福は元々、江蘇省の無錫惠山にて400年ほど前から「泥人形」(中国語では「泥人」)として作られていたものですが、現在では紙にも描かれるようになっています。デザインとしては、慶語が書かれた貨幣を持っているパターンと、小さな緑の獅子を持っているパターンとがありますが、前者は主に紙に描かれる場合に、後者は主に泥人形として製作される場合に多いように見受けられます。

これは2005年の年賀状用に彫った物なので、ニワトリとひよこを持たせてみました。