アーボックの足の指と歯:その1
2003年12月21日にアーボックは右後ろ足の一番内側の指を切断した。
2003年の2月頃から炎症が始まり、ずっと炎症が治まらず
新しい獣医さんでもいろいろな努力はしたが
やはり切るのが一番と言う結果になった。
切った指の病理検査をしてもらった。
長いこと炎症をしていたせいか、最初からそうだったのかはわからないが
爪下扁平上皮癌と診断された。
転移とかはほぼ問題ないだろうとのことだった。
切ってからの傷口の回復は早かったのだが
手術の際、毛刈りのために使用したバリカン負けが
なかなか治らず、2004年、年を越してもまだカラーをつけていた。
1月10日になって、やっとカラーを外しても大丈夫と言われた。
悪い所を取ってしまて、元気になりますますパワーアップした
この頃のアーボック。
昔お尻の腫瘍を取った時にも思ったが
身体にどこか悪い所があると元気がないのだなと。
詳しいことは下をお読みください。
長文です。
今更、「たら、れば」は言うつもりはない.
出来るだけ経過を書けばと思う.
毎日記録を取っておけばもっと詳しくお教え出来たが
さすがにその時は「もし、切断と言うことになったら」と思うと
日記にもメモにも残しておくことが出来なかった.
記憶をたどって書くので
分かずらいところや、前後しているところがあると思う。
あーの爪が弱いと分かったのは今から2年ほど前のこと.
前左足の爪が浮いている、どこかに引っ掛けたかと最初は思った.
その時、他の指も見てみると
足の爪全部がボロボロだった。
表面がボロボロになってるものもあれば、
表面だけあって、中身がスカスカのものもあった。
獣医さんに行ったが、原因はわからなかった。
そして、去年の2月頃、
あーが、時々右後ろ足をあげるのに気がつき、
獣医さんに診せに行った。
最初はどこが悪いのかわからないと言った状態だった。
抗生剤を飲ませてしばらくして
右後ろ足の一番内側の爪に問題があることがわかった。
爪の根元がグジグジしている・・・。
爪が上下に割れている.
爪の下の肉が盛り上がっている.
しかし、一番やっかいなところで
歩かない訳にはいかない、カラーをしても舐められてしまう場所。
結局は爪が引っかからないように根元まで切り
(丁度私達が生爪をはがした状態にして)
炎症が治まるのを待つことになった。
最初は靴下をはかせて、散歩に行き
帰ってきたら、足を洗い消毒の為にイソジンクリームを塗ることになった。
そのうち靴下だと雨の日、濡れてしまう
毎回靴下が落ちないようにバンデージを巻くのが大変だと言うことで
犬用の靴を買ってはかせることにした。
また、イソジンクリームを塗る時、
生爪のところに手が当たると痛がるので、
病院で消毒してくれるヒビテンという消毒剤で足を洗うことにした。
しかし、いつまでたっても炎症は治らなかった。
月に1度のペースで病院に連れて行っても、
「治りませんね、消毒をする以外ないですね。」
としか言われない。
抗生剤も抗炎症剤も痛み止めもなにもだしてくれない。
毎日見ていてもちっとも良くなってないのはわかる。
そして、どうせ病院に行っても
消毒されて、家でも消毒して散歩を減らすように言われるだけだと思うと
ついつい病院に行ってもしょうがないと思うようになってきた。
そして、夏が来た.
別の病院に行こうかという話になったが、
今度はどこの病院が良いかと頭を悩ませた.
そして、お盆の少し前
母が入院し、退院し、その世話に追われて
あーの足のことにかまけている時間がなくなった。
11月の後半、ふとあーの足をみると
例の生爪状態の指がプンプクリンに腫れ上がっていた。
さすがにこれがまずいと思った。
しかし、前の病院に行ってもまた消毒するしかないと言われるのも嫌だし
新しい病院に連れて行くことにした。
今回は夏の時のように悩んでいる時間はなかった。
前からここが一番良いのではないかと思っていた病院に
連れて行くことにした。
ベム姉も大変と思い、
次の日、仕事を早く切り上げて帰ってきてくれることになった。
病院に連れて行き、新しい先生(U先生)診てもらった。
レントゲンを取られ、生爪状態のところから粘液(?)を採取して
あーの足の菌に効き目のある抗生剤をチェックすることになった。
レントゲンの結果は骨髄炎を起こしているとのことだった。
犬の口は雑菌が多いので、ぜったいに舐めさせてはいけない。
そこで、エリザベスカラーをつけることにした。
取りあえず、どの抗生剤が効くのか分からないので
一番効き目のあるという抗生剤を出してくれた。
しかし、結果がでたら、
別の抗生剤に変えるとのことだった。
一緒に抗炎症剤ももらってきた。
後日、U先生が外科専門の先生にあーのレントゲンを見せた所、
一番はすぐに切るとこだと言われたと話してくれた。
でも、出来るだけ指を残せるよう努力しようと言ってくれた。
身体の固いあーのことなのでカラーさえつければ大丈夫と思っていたのに
カラーだけだと後ろ足を舐めることが出来た.
そして、1〜2日目、足を舐めていたら、足から血が・・・。
慌てて病院に電話した.
前の病院でもらって残っているイソジンクリームをつけて
ガーゼをして足を舐めさせないようにするようにと言われた.
カラーだけではどうしても後ろ足に口を持っていけるので
カラーの下にネックという板をすることになった。
ネックをするとカラーが上の方につくことになると同時に
首がいつもより曲がらなくなる。
しかし、ネックだけをつけたあーの姿は
まるでむち打ち症のワンコと言った状態だった。
足はヒビテンで消毒してから、抗生剤入りのクリームを塗り
患部にガーゼをしてから、もっと大きめのガーゼでくるみ
その上に男物(27センチくらい)の靴下を履かせる。
パッドではなく、
実際のあーの足の大きさは男物の靴下ぴったしだった。
27センチくらいってことですね。
そして、その上から犬用の靴を履かせる.
これを朝晩2回、出来るだけ変える。
結構大変だった.
最初の頃は脱がせて消毒するのも痛がっていた・・・。
効き目があるはずの抗生剤を飲ませても
一向に指の腫れはひかない。
それで、次の週別効き目のあるはずの抗生剤を飲ませる.
これを3〜4回繰り返し、やっと最後の抗生剤で少し腫れがひいたように思う。
生爪状態だったところもぬめぬめの赤みではなく白っぽくなってきた。
最後に飲ませた抗生剤が一番良く効いたみたいだった。
その他に抗炎症剤と痛み止めも飲ませていた。
痛み止めは最後の2週間目くらいから飲ませ始めたが、
痛み止めを飲ませると、とても楽になったようだった。
やはり痛くない方がワンコにとっても楽だし、
その分、治りもいいのではと思えた。
気持ちよく寝てくれるんですよね。
痛み止めが無かった時は寝てるときでも
痛い方の足を上に上げたり、時々ひくひくいっていたのが
痛み止めを飲ませたら、本当に気持ち良さそうに寝るようになった。
気持ち良さそうに寝ているのを見るだけで
幸せな気分になった。
このくらいから
かえってあーの指を残そうと思って
ずっと薬を飲ませ、カラーをつけて不便な思いをさせておくのは
私の身勝手ではないかと思うようになった。
そして、あーの指を切断するのが、
あーにとっては一番の解決策ではないかと、思うようになった。
最初から、最終的には切らなくてはいけないのかと思っていたが
それまでは、どうしても踏ん切りが付かなかった。
あーが痛いのとさよならして、不便な思いからさよならして
1日も早く元気よくさせるためには切るしかないと
やっと思えるようになった。
右後ろ足の悪い指を切断しても、日常生活には不便はないと聞いていた。
また、このまま薬で治そうと意地をはりつづけて
炎症がもっと奥まで進んで、指1本だけじゃなくて
足首全体を切りおとさないといけなくなったら
それこそ悔やみに悔やめなかったでしょう.
丁度そのころ、先生の方から
12月21日に犬猫の歯科の偉い先生(O先生)が
歯科手術の必要なワンが2匹いれば来て手術をしてくれるとの話があったので
21日に歯科手術をする時に、
麻酔時間に余裕があれば一緒に指も切断してもらうことに決めた.
実はU先生のところに来た時
診察室に歯科の認定証みたいなのがあったのを見つけ
アーボックのかけた歯のことを相談した.
これも2年くらい前に発見して前の獣医さんのところで聞いた時は
このままにしておくしかない、ひどくなったら抜く以外ないと言われた。
U先生見てもらったところ
右側の奥歯の一本が割れていて歯髄が見えている
このまま放置しておくと膿みで顔が腫れるかもしれない。
人間の虫歯の治療のように歯の中を全部とってしまい薬を詰め
残す方法もあるけれど
U先生はまだ猫しかやったことはないがとのことだった。
必要だったらやってもいいが
長い間放置しておいたので、レントゲンを見ないと
残せるかどうかわからないと言われた。
また、反対側の奥歯も一本かけているのを発見してもらった。
その時は取りあえず歯の方は足が治ってから考えようということになった。
歯を見てもらって一番最初に聞かれたのが
アーボックが2ヶ月くらいの時に熱をだすとか病気をしたかとのこと。
アーボックはペットショップから買い
我が家に来たのは3ヶ月も末のことだったのでまるきし分からなかった。
ペットショップの方が
ブリーダーさんが自分のところに残しておこうと思った犬だと言ってたが
売れ残りだったのね・・・。
犬は2ヶ月くらいの時に身体の中で永久歯を作るので
その時期に病気などをすると
質の悪い歯になると言われた。
12月に入ってから
O先生、歯にかけては日本一の先生が
東京で病院をやっているが
歯の手術をしにこちらまで来てくれるが、どうするかと電話で聞いてきた。
そんな機会は滅多にないので
アーボックの歯を治療して頂くことになった。
そして、何度も麻酔をかけるのは負担になるので
時間があればその時に切断しようということに決まった。
やはり、21日前までは
これであーもすぐに元気になれるから良かったんだと言い聞かせる自分と
本当にこれで良かったのだろうか?とまだ少し迷っている自分がいた。
しかし、切断してもらおうと言う決心は変わらなかった。
麻酔をかけるので胸部のレントゲンと血液検査をした。
事前にこんな検査をするのかと感動した。
どちらも、問題はなかった。
かえって、血液検査値が全て正常値だったのに、U先生が驚いていた。
炎症を起こしていると白血球の値とかが増えるはずなのに全て正常値だった。
U先生も局部的なものだからかしらと不思議がっていた。
まぁ、正常値に越したことはない。
20日の午後9時からは絶食です。
午後9時以降は水以外は何も口にさせてはいけないと言われた。
21日、11時頃にアーボックを病院に連れて行った。
診察室にはアーボックの手術をしてくれるO先生もいた。
アーボックのことでいろいろ聞かれた.
やはり歯をみて、2ヶ月頃に何か病気をしなかったかと聞かれた。
正面からあーをみて悪い方の方が少し腫れていると指摘された。
確かに言われてみると少し腫れている部分があった。
あーの指をみて即座に「凄く腫れてるわね!」と言われた時
私達とU先生同時に「これでも腫れが引けたんです」と言っていた。
また、足をヒビテンで消毒していたと話すと
傷がふさがらない間はかえって、治りを悪くするのでヒビテンは使用してはいけない
とも言われた。
他に悪い所はと聞かれたので、股関節形成不全があると言った。
そして、小さい時にカルシウム剤を飲ませるように
前の獣医さんから言われ飲ませていたと話したところ
股関節形成不全があっても、幼児用のドッグフードでカルシウムは十分におぎなえる。
かえって過度のカルシウムは害になると教わった。
出来る先生って初めてあって話を聞いただけでも
信頼出来る、安心出来る、まかせて大丈夫だと
思えるものなどだなと感心した。
悪い方の歯を抜くか抜かないか、
足の手術までするかしないかは
全て先生方におまかせすることにして、アーボックを預けた.
5時くらいにまた電話して欲しいとのことだった。
5時頃に電話をすると
他の手術が長引いて今アーボックの手術中なので
また7時頃電話して欲しいとのことだった。
7時頃再度電話をすると
麻酔からさめふらふらしていて、足の包帯を取ってしまうので
至急こちらに来て欲しいと言われた.
獣医さんに行き、アーボックと再会。
あーはまだ完全に麻酔から覚めてないみたいで
リードでこちらと導いてもふらふら違う方向へ行ってしまった。
まるで酔っぱらいの親父みたいだった。
切断したところを見せてもらっても
手術したばかりで腫れがひどかったせいか、さほど指が短くなったようには見えなかった。
切った指を見せてもらった。
まん丸でこりゃ切った方が良かったと納得出来る(?)指だった。
長い間炎症を起こしていたので
細胞と細胞の間が繊維化しているとの話だった。
歯に関しては予想していたよりは悪くなく
どちらの歯も残してもらうことが出来た.
悪い方のはは中身をくりぬき、薬をつめてパテ(?)をする。
別の方の歯は割れた所にパテ(?)塗ってもらう。
人間の歯の治療と一緒。
どちらも前より奇麗な歯に変身していて吃驚した。
他の割れかけてる歯とかはこれ以上ひどくならないように
やすりをかけてくれてとのこと。
一緒に歯垢の除去してもらった。
股関節形成不全があったので、股関節のレントゲンも撮ってもらった。
見た所、1歳半くらいの時に撮ったレントゲンとほぼ変わりがなかった。
一安心です.
その晩は11時頃までは何も食べさせないようにと言われた。
家に帰ってきても、まだまだ酔っぱらい親父のアーボック。
一眠りしたらだいぶ正気に帰ったようだった。
11時過ぎに軽く食事を上げ、もう一度寝たら、すっかり元気になった。
その後の回復は目を見張るほどだった。
みるみるうちに腫れが引いていき、あれぇ〜やはり短いぃ〜!と
2日目くらいには言えるようになった。
ただ、手術の為に毛刈りするために使ったバリカン負けしているところが
なかなか治らない。
舐めないようにと靴を履かせているせいかも・・・。
でも、ネックとカラーをして、靴を履かせないと
傷口を舐めてしまう。
バリカン負けしたところを舐めてしまう。
一日2回、今度は殺菌力のある水で消毒することになった。
最初のうちは消毒すると、傷口も痛がってましたが
傷口はすぐに痛くなくなったようで、
最近ではバリカン負けしたところだけ・・・。
年末30日に抜糸した。
その時に病理検査の結果が出ていた。
アーボックの指は癌になっていた。
年が明けて詳しい検査結果報告書をもらった。
検査結果は次の様であった。
病理組織検査報告書診断名:爪下扁平上皮癌
コメント(必要部分のみ抜粋):
爪を形成する重層扁平上皮に由来する悪性腫瘍です。
悪制度は中程度す。
脈管内浸潤も確認されませんが、
しばらくの間は再発転移に関する経過観察が必要です。
この腫瘍は多発することもありますので、他の指に対する慎重な対処が必要です。
それが長期間炎症を続けていたせいで癌になったのか
最初から癌の細胞があったのか、それは分からない。
やはり、切断という方法しかなかった。
これがもっと転移していたら・・・。
やはり、この時点で切断したのは正解だった。
1月10日に今年初めて病院に連れて行った。
指を舐めないのなら、年明けにでもカラーを外して良いとこことだったが
カラーを外すと足の気になるのが舐めそうなので
ずっとカラーを付け、靴のみ履かせていた。
経過は良好で傷口はもうふさがっているので
カラーも靴も外しても大丈夫と言われた。
しかし、あまり舐めてまた炎症等を起こす場合はまた
舐めさけないようにカラーを付けるように言われた。
靴も履かずに散歩に連れて行っても大丈夫だとのこと。
ただし、帰って来てから消毒をするのを忘れないようにと言われた。
歯の方も普通に食事をとって普通に生活させて
詰めた所が外れる様子も無く順調だ。
しかし、悪い方の歯に関しては
どうも食べ物のかすが歯の根元に残りやすいみたいだ。
忘れずに歯磨きをするようにと言われた。
麻酔をかける前に胸部のレントゲン写真を撮った時
あーの心臓が普通より大きいと言われた。
しかし、心雑音とかはないそうだ。
そのうち、心電図をとるか、またレントゲンを撮ってみましょうと
アドバイスされた。
単に大きいだけかもしれないが、万が一念のためという感じだ。
結局、アーボックの爪がボロの原因は分からないまま。
他の爪は相変わらずボロです。
割れていたり、中身がスカスカだったり・・・。
これからは今以上に爪に注意をして、出来るだけ清潔にして
少しでもおかしな時には早めに病院に連れていって
今回のようなことが他の指に起きないようにと注意するしかない。
またそのうち、心電図かレントゲンも撮らなきゃいけない。
何事もないといいけれど・・・。
当のアーボックは
歯は痛くなくなり(たぶん歯も痛んでいたのだろう)
足も痛くなくなり
ますますパワーアップしました。
しかし悪戯っ子でもなんでも
元気なのが一番、そう思います.
アーボック、これからは病気せずに
長生きするんだよ!!!
2004年1月11日

ぼく、痛い指を切ったの。そうしたら痛くなくなった♪
ぼくの指がどうなったか見たい?
じゃ、見せて上げるね。

これがお座りしてる時。
言われなきゃ、分からないでしょう?
一番右端の指を切ったんだよ。

これが正面(?)からみたところ。
今じゃバリカン負けも傷口も良くなって
毛もはえ揃ってきたんだ♪