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ダイワ トーナメントキャスター 30−425




赤の旋風

トーナメントプロキャスター・・・。この名前を聞いてピンと来ない方は、投げ釣り師としては、モグリと言われても仕方無いところであろう。投げ竿のシェアがほとんどシマノに移り変わった80年代中盤以降でさえ、トーナメントプロキャスターは、実釣に使える本格的なロッドとして一目置かれる存在であったからだ。私も投げ釣りを始めた当時、トーナメントプロキャスターは現在のキススペシャルと同様に羨望の眼差しであった。

もちろん当時の私にキススペシャルは愚か、トーナメントプロキャスターを購入する力はまったく無く、確かシマノのツインパワーの振り出しを3本揃えて泉南方面を釣れもしないのに勢威釣行していたように記憶する。そんなトーナメントプロキャスターがトーナメントキャスターとしてとうとう復活した。しかも、最近のダイワカラーである情熱的な真紅となり復活した。2004年のフィッシングショーで私が、いの一番に興味を持ったタックルであった。入場してすぐさまダイワブースに立ち寄る。

もう、ダイワの顔となってしまった西大阪サーフの吉本会長が丁寧に説明をしてくれる。確かに昔のダイワのロッドと比較すると細身、軽量に変身した。しかも最新のガイドコンセプトであるチタン製のローラーダーを装っての変身である。
トーナメントプロキャスターに憧れていた私が興奮しない訳が無い。早速、柔らかい仕様のロッドから立て続けに振ってみる。ここで私が最初に感じたことは、405サイズと425サイズでは、明確にその設計コンセプトが二分されているということであった。
最近のニューロッドは、やたら硬い竿ばかりで投げ釣りを「投げ」の部分と「釣り」の部分に二分すると、「投げ」に8割、「釣り」に2割ほどの配分をしたロッドが目立ちすぎるように感じている。即ち魚を釣る楽しみを味わう事よりも投げることに注力したロッドが増え続けているのである。
これは、釣る事に楽しみを感じる私にとっては大問題である。釣り味が損なわれては、大物を釣ったところで楽しみが半減してしまうからだ。
サイズによって違う調子。

しかし、今回トーナメントキャスターを振ってみてその心配は一掃されました。投げることに楽しみを感じる方は405サイズ。釣り味を尊重する方には425サイズという具合に405サイズと425サイズでその設計コンセプトが明確に分かれているからです。私は迷わず425サイズの30号をチョイスしました。硬すぎず柔らかすぎず、実釣にはもってこいの調子です。ざっと120メートルほど遠投し、20cmほどのベラやガッチョを15匹ほど釣った際も、120メートル先の当たりとお魚の引きを十二分に堪能することができました。
今回、このロッドをリリースしたダイワさんの決意には、敬意を表したいと思います。少しでもシマノに追いついて追い越したいと言う気持ちの表れなのでしょう。
今回、シマノさんはこのクラスのロッドを仕様変更せずに出品してきました。正直なところ、スピンパワーSFクラスはトーナメントキャスターに抜かれたかもしれません。トーナメントキャスターの方がニューガイドコンセプトを採用している分、先進的になったと言うところでしょうか。また、現状はシマノさんの一人勝ち状態が続いておりますが、今回のダイワさんの決意が本物のであればシマノさんも安心しているといつか抜かれるかもしれませんね。我々消費者としては、ロッドメーカーが切磋琢磨しあって少しでも安く良い品質のロッドが市場に出回ることが重要なので、このような競争はこれからもどんどんして欲しいなって思います。
今回ダイワからリリースされた赤の旋風(トーナメントキャスター)は、ダイワのやる気を感じることのできる逸品となっておりました。


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