

| 実釣による両者の徹底比較 誰もやっていないからやってやろうと思ったお馬鹿な企画。。。 シマノのキススペシャル、ダイワのトーナメントキャスターとも遠投性能やキスの引き釣りの性能を比較される企画は多々ありましたが、南海の怪物と呼ばれるコロダイやタマミの実釣インプレッションの企画はこのページをアップした当時は皆無でした。 真の大物を掛けた際、メーカーのトップモデルと呼ばれるロッドたちはどのような反応を示すのか? また、本当に捕れるのか?価格に相応する性能を維持できているのか? ロッドを酷使して限界時の性能を綴ってみたいと思います。 |
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キスの引き釣り |
| まず両者の遠投力の差を私のレベル(遠投力)で評価するとキススペシャルの場合、糸ふけをとりラインを「ピン」と張った時点で平均6色+6mほど出ていました。(糸ふけを完全に取り去ることはできないので実際には、120m程度の投擲だと思います。)私の会心の投擲から失敗した投擲をすべて含めた約20投の平均値であります。それに対し、トーナメントキャスターは30投の平均値で6色ジャストということでほんの少しだけキススペシャルの遠投力が勝るような気がします。風のコンディションに関しては両釣行時ほとんどイコールコンディションでありました。しかしこの平均値の差である「6m」と言う数値が一体どのくらい釣果に差が付くのだろうか?と言う事を考えると、私の経験では「誤差の範囲」と言うのが本音です。ロッドをフルキャストした際の印象は、キススペシャルの方が「硬く鋭い」と言う印象で、トーナメントキャスターに関しては「重みのある粘り腰」と言う印象を覚えました。これはもう、どっちが良いと言う事ではなくキャスターの好き嫌いによるところが大きいだろうと感じました。次に遠投する際のコントロール性に関しては、右投げのキャスターが失敗した際の「右投げ」がキススペシャルの場合で20投中2回、トーナメントキャスターの場合で30投中1回でした。この差はキススペシャルの方が硬いのでこうなるだけの事で慣れれば何の問題も無いように思います。次に魚が当たった際のロッドの感度でありますが、私の場合、投げ専用のキス針の11号以上しか使用しませんので、10cmそこそこのピンギスが針掛りした際の感度は解りません。しかしキススペシャルを使用した際は、ピンギスが針掛りしないまでも餌をつついているな?って言う事は容易に把握できました。つまり穂先の感度が良いということです。これはキスの数釣りをされる方には大きなアドバンテージだと思いました。一方、トーナメントキャスターの場合は、投げ専用キス針の11号に食らい付いて来るような良型キスの場合は何の問題も無いのですが、ピンギスまでを狙うキスの数釣りでは若干鈍感に感じました。次に持ち重り感ですが、これは両者殆んど変わらないように思います。これもキスの数釣りでは大きな要素になるのでしょうが目をつぶって両者を持つとロッドエンドの形状と手触り感以外から見極めるのは大変なことだと思いました。 |
■ コロダイ釣りについて。 本来であれば、このクラスのターゲットを狙うのであれば錘負荷35号クラスのロッドでインプレするのが妥当な所だと思います。しかし、それでは面白味がありません。ロッドを極限の状況で使用することで、初めてそのロッドのポテンシャルを見極めることができると思ったので、あえてこれらのタックルでこの釣りにチャレンジしてみました。(実際チャレンジして本当に良かったと思いましたよ。)ズバリ!この釣行が今回行ったインプレッションの目玉になります。投げ釣りの究極と言われるのこの釣りで錘負荷27号クラスのロッドたちはどこまで耐えてくれるのでしょうか?
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| コロダイ釣り
・南紀の怪物コロダイ釣りに私が持った印象 今回、両者のインプレッションに選択したフィールドは、和歌山県日置川町市江湾内の小波止です。このポイントは、私が以前「関西の釣り」という月刊誌に紹介したポイントでもあるのですが、湾内であるにも関わらず67cmまでの実績がある侮れないポイントです。 |
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| ポイントは実績十分の市江。 ポイントのすぐ近くまで車の乗り入れが可能ですが、この釣りに関しては、車横付けだとかを言っているうちはターゲットを手中にすることは、まずできないと思うので集中力を持ってポイントに入ってください。狙いどころとしては、右斜め前方約30mにある船着場(入港スローと書かれた船着場)の3mほど手前に仕掛けを落ち着かせることができればターゲットと遭遇できるチャンスは飛躍的にアップします。時合いとしては、上げ5分から6分に最も多くの実績があります。 |
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今回のインプレッションとは話がかけ離れてしまいますが、初心者がこの釣りにチャレンジするのであれば、お勧めのポイントでもあります。また、このポイントのさらに詳細な特徴としては、大型台風が北緯20度付近を通過するくらいのタイミングと重なると、更に対象魚をゲットできる可能性は膨らみます。今回の釣行も台風18号の影響で私の経験から言うと釣れない訳が見当たらないほどの好条件が揃っておりました。画像で比較すると外海(波の高さ4m)に比べて湾内が凪のようで別世界だと言うことが容易に判断できると思います。外海が荒れた時こそ、このポイントを狙ってみてください! |
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(外海)外海が大荒れの時こそ湾内はチャンスです。これが市江湾の特徴です。(湾内) ![]() |
それでは、今回の仕掛け及び釣り方に付いてレクチャーいたします。リールは「ダイワ トーナメン−S 6000T 遠投」をチョイス。(但し、このリールは足が太い為、両ロッドにはしっくり装着できません。と言いますか、キススペに装着するには、かなりの根性が要ります。やった人にだけ私の言っている意味がご理解できるはずです。(笑)とにかくガムテープで何重にも補強して使ってください。)これにナイロンラインの12号を使いました。25号のL型誘導天秤にハリス14号(フロロカーボン系)1.5mに丸セイゴの22号をしっかりと結びます。それにできるだけ太いマムシ(本虫)をたっぷりと付けて頂きます。餌屋さんにお願いしてなるべく太いものを寄って頂いてください。量的には、約8時間の釣りで2本の竿を出すとして最低4,000円〜5,000円くらいは必要です。(餌取り次第では、更に多くの餌が必要です。) このポイントの注意点としては、半夜釣りや向こう岸の旅館に行き来する渡船が頻繁に通りますので、ラインを引っ掛けられないようにする注意が必要です。また、魚を取り込む際、目の前約5mのところに大きなシモリがありますので、お魚の最後の一伸しに注意して躊躇せず抜きあげてください。 さて、今回は準備も完了し9月4日にこのポイントに陣取りました。両方のロッドに餌を付け終えて狙った約30m先のポイントに投擲します。日の暮れないうちは、10cm前後のネンブツダイが頻繁に当たってきました。ここで両者のロッドに感心したことは、こんな小さな外道でも穂先にはキッチリと当たりが出ることです。小さい魚体にも関わらず丸セイゴ22号という大針を丸呑みたネンブツダイがキッチリと当たりを送ってくれるのです。この釣りにしてこれだけの感度があれば、何も問題はないと思います。 いつものポイントで結果が出ないので、思い切って左側に遠投を試みました。そこで思いもしないトラブルが発生です。両者のロッドともニューガイドコンセプトである「ローライダーガイド」が取り付けてありますので、12号という極太のラインをフルキャストするには、少々無理があるようです。元ガイドになんどかラインが絡んでしまいました。この要因としては、ラインに「非常にショボイ」激安ラインをチョイスしたのでスプールの巻き癖が必要以上に付いてしまったことが考えられます。もっと品質の良いラインを選んでおればこんなトラブルはなかった可能性もありますが、消耗の激しいこの釣りにはとても高価なラインは選択できません。高級ロッドは激安ラインを嫌うようですね。 これらのロッドをキスの数釣りにも、コロダイ狙いにも使おうとすればハイスピンダーガイドに付け替える必要性を感じました。しかし、ガイドを付け替えることでロッドの「調子」も必ず変わってしまいますから難しい問題であるとは思います。 |
| さて、釣りを始めてから約4時間を経過した頃、ようやくコロダイ特有の前当たりがトーナメントキャスターに出ました。即座にロッドを手持ちに変えて本当たりの来るのを待ちます。約10秒後、待望の本当たりが出ましたので間髪を入れずに大合わせをくれてやります。その瞬間トーナメントキャスターは満月のようにしなってくれます。今まで見たことのないロッドのしなり方に大物を直感します。仕掛けとリールは普段この釣りで使用しているものなので全く不安はありません。但しリールシート付近から『キシッキシッ』と悲鳴が聞こえてきます。しかし、これでターゲットに負ける(ばらす)とすればロッドがショボイからだろうと強引にリーリングを開始します。しかしここで思ったことは、このロッドって曲げる時よりも、真っ直ぐに戻ろうとする力の働いている時に非常に粘り強さのある調子だと感じたことです。こんな感触は初めてです。ロッドは満月にしなり、非常にエキサイティングなやり取りをしている割にはキッチリと獲物はこちらの方に寄ってきているのがわかります。多分この光景を周囲でみた方がいたら、私がお魚に好き勝手に遊ばれているように見えたことだと思います。しかし、やり取りしている本人は、そんな感じは一切なく、むしろお魚とのやり取りを楽しんでいるのです。 時間にしたら、精々1分弱のやり取りだったかも知れませんが、私自身は非常に充実した時間を過ごすことができました。正直言って面白いです!こんな感触を味わうことは投げ釣りを続けていく上で非常に大切なことだと思いました。実際にこのタックルでこの時に釣り上げたコロダイは57cm、約2.5kgの大物でした。自分がやり取りした感触では優に60cm、3kgはあると思ったのですが、ちょっと小さめで残念でした。とりあえずこれでトーナメントキャスターのお仕事は終了です。 トーナメントキャスターにはお休みいただき、キススペシャル一本だけの釣りを始めます。・・・が、またもや当たりがありません。更に2時間ほど経過し、ひょっとすれば今日はもう終了かな?という心配がよぎります。しかし、諦めることが嫌いな私は何度も新鮮な餌に付け替え実績ポイントを責め続けました。そこでようやく当たりが出ました。今度の当たりは前当たりが一切なく、いきなりキススペシャルの竿尻が吹っ飛びました。 「よっしゃぁー!」と無意識に雄叫びをあげて大合わせいれます。今度はバットパワーがあるせいか先ほどのトーナメントキャスターのように満月のようにはしなっていません。ロッド自身に力強さを感じることができます。トーナメントキャスターとは全く違い、こちらの力に対して比例してお魚を寄せることができます。ターゲットが先程よりも小さいこともあるのですが、これはこれで非常に気持ちが良いものです。何と言えば良いのでしょうか?比喩する表現は可笑しいかも知れませんが大相撲現役時代の千代の富士の取り組みのような安心感を感じ取ることができます。 正に負けないロッドと言いますかロッドの曲がり方に歪感のあるものの横綱相撲のような感じで、お魚を取り込むことができました。取り込んだコロダイのサイズは、先ほどより少し小さく52cm、2kgというサイズでした。これでようやく安心することができました。両方のロッドでそこそこのサイズを釣り上げることができて本当に良かったです。正直な話「ホッ」としました。(笑) |
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今回は、ロッドメーカーのパイオニアであるダイワ、シマノの実釣向け最高級ロッドを投げ釣りの頂点に立つコロダイ狙いでその真価を見極めることにチャレンジしました。一般的に高嶺の花と言われているこれらのロッドたちをこのような形でインプレッションできた事に投げ釣り師として非常に光栄に思います。極限の投げ釣りに同時に使って、初めて理解できる「要素」というのもありました。周りから見れば何と馬鹿なことを・・・。と言うお叱りを受けそうですが、これはこれで非常に意義のあるチャレンジであったと思っています。 ■ 総括 |
※当コンテンツに対する苦情は一切お受けすることができませんのであしからず。 ※すべては自己責任・自己判断でお願いいたします。 |