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前代未聞のインプレッション!?
ダイワ トーナメントキャスター 27-405 VS シマノ キススペシャル DX


Vol.1




はじめに。。。

投げ釣りを始めてから30年以上、本格的な投げ釣りを志してからも20年という歳月が過ぎてしまいました。この間に投げ釣りで使用するタックルも激変して参りました。その中でも当時グラス素材が主流の投げ竿に、カーボンという新素材が採用された節は、今まで振っていた投げ竿っていったい何だったの?と自己の蓄積した経験と考え方をすべてリセットしなければならないほどの驚きがございました。
当初、投げ釣り界にカーボンロッドという新風を吹き込んだのは「オリムピック」というメーカーだったと記憶しておりますが(定かではありませんが)その値段も半端ではありませんでした。

何でもそうだと思うのですが、新商品というものはとにかく納得のできない価格が設定されていることが非常に多いものです。これはメーカー側も開発費等の初期投資を一刻も早く回収しなければならないので理解できることではあるのですが、それにしても投げ釣りで使用するタックルはその傾向が高いといまだに思っております。
私が本格的な投げ釣りを始めてから、投げ釣り界はバブルやバブル崩壊などで激変して参りました。各釣具メーカーからも超高級志向のマニア向けロッドから人口ルビーを採用した成金向けのガイドなど、また、ビギナーのアングラーに的を絞った格安ロッド・リールのリリースなど、激変した社会情勢に比例してそのタックルたちはメーカーの努力により様々な方向に枝分かれしながら生き残ってきたように思います。

しかし、納得できないというか、手が出ないというか、私自身も投げ釣りを本格的に始めようとした際にぶち当たった壁なのですが、投げ釣りを本格的に始めるには金銭的に非常に高いハードルがありました。と言いますのも、当時の投げ釣りの専門誌を見ると、投げ釣りは3セットの竿を出すのが王道で同じメーカーのものを3種類揃えるのが望ましいと書かれてあったからです。
これが非常に厄介で、投げ釣りは主に置き竿で大物を狙う為、チヌの落とし込み釣りや紀州釣りのようにロッドとリールを
1セット揃えるだけでできるような釣りではありません。勿論1セットだけでもできますが、これでは投げ釣りの魅力を十二分に味わう事はできません。それでは3セット揃えようとすると、当時の本格的なタックルの相場は、投げ竿で安くて3万円ほど、リールで2万円ほど、3セット揃える為には、基本的なタックルを揃えるだけで15万円以上の投資が必要だったのです。

当時の私には、これだけのものを揃える力など到底なく、結局はダイエーで販売されていたメイドイン台湾製のタックルを使うしか方法はありませんでした。
しかし、これではいけないと本格的キャスターを目指していた私は、一念発起することになります。社会人となった初めての冬期ボーナスをすべてこの為に投資したのです。勿論、当時の私から見るとこの一念発起は、清水の舞台から飛び降りるくらいの決心で
20万円弱のボーナスをすべてタックルの購入の為にあてがいました。
当時そろえたタックルは、忘れもしません。ロッドはダイワのロングビーム、並継40030号、スピニングリールは、シマノ キススペシャル標準タイプ、これらをすべて3セット購入しました。(私の記念すべき大物第1号のマコガレイもこのタックルを使用し住金裏で釣りました。)

今の私にとっては、笑ってしまうタックルの選択でした。しかし、当時シマノの投げ竿は、ツインパワーが主流であったと記憶しますが、とてもこんな安い価格では購入できなかったので、当時の私にできる苦渋の選択だったわけです。もし、この時、私に金銭的な余力があり、オールシマノでタックルを揃えていたとしたら、現在のように柔軟な考え方のできない石頭のキャスターになっていた事だと思います。本当に最悪の選択ですよね。笑ってしまいます。


長々と、私の昔話を記してきましたが、これも今回、私がインプレッションするシマノ キススペシャル 405 DXとダイワ トーナメントキャスター 40527号の比較に私なりの価値観も含め、投げ釣りに必要なものって何なのだろうか?と言う事をメインテーマに綴りたいと思ったからなのです。

また、今回のインプレッションはテーマを三つに分割し、、、
@「ロッドの仕様に付いてのインプレッション」。これは主にロッドを握った際の感触、素振りの感触、見た目の感想等を綴ります。

A「キスの引き釣りに付いてのインプレッション」。これも余り遠投力を持たない自分の感想を率直に綴ります。

最後に今回のインプレッションの目玉ですが、、、
B「南紀の怪物コロダイを狙った際のインプレッション」。これは私の知る限り前代未聞のインプレッションになると思います。
日本を代表するメーカーの実釣用最高級ロッドを思いっきりいじめ抜いてやろうと思っています。これは、私の「高価なロッドは、アングラーのあらゆるニーズに対し応えなければならない。」という主観に基づき実践するもので、特殊な釣りゆえ、メーカー泣かせのインプレッションになるかもしれませんが、ありのままの姿を綴るつもりです。全般的には小物から大物までを釣り上げた私自身の実釣経験を基に平等なインプレッションを行うつもりです。


普通の人ではまず、思いもつかないお馬鹿な企画ですが暇つぶしにでもご覧いただければ光栄です。



ロッドの仕様に付いて。

 

キススペシャル DX

トーナメントキャスター 405-27号

価格

170,000-

80,500-

長さ

4.05m

4.05m

重量

365g

380g

先径/元径

2.6mm21.0mm

2.5mm22.0mm

調子

新世代先調子

キススペシャルと比較すると胴調子

製造国

日本

タイランド


異例の価格設定!?

まず、私がロッドの仕様に付いて持った印象をお話させて頂きます。声を大にして言いたいのは、キススペシャルの価格が非常(異常?)に高すぎると言うことです。今回インプレッションの対象となるダイワの実釣フラッグシップモデル、トーナメントキャスターでさえ、
2本以上購入できてしまいます。キススペシャルの場合はDXでさえ定価が¥170,000−もします。この価格は正直言って一般のサラリーマンアングラーには高嶺の花です。買いたくても買えません。メーカーサイドの販売戦略としては、2代目キススペシャルで広く認知されたブランド力を利用して益々のカリスマ性を高めようと考えているのでしょうが「投げ釣りの魅力を一人でも多くの人達に知って欲しい。」と言う当サイトのポリシーから言うと余りお勧めできるものではありません。(限度を超えていますよね。)シマノさん何とかしてくださいませ。(笑)
ロッドの長さは、両者とも4.05mと言う事で振り切りやすい仕様になっています。両者に差は全く感じられません。ロッドの重量に関しては、両者とも非常に軽く、リールを装着したバランスも良く考えられて作られており、好感の持てる仕様となっておりました。両者の差は無いと思っても問題ないレベルであると思いました。

カタログスペック上では、キススペシャルの方が細いはずなのに実際は・・・。\(◎o◎)/ →→→
大きな差として私が感じたのは、カタログ表記のスペックとは相違する意見になるのですが、トーナメントキャスターがキススペシャルよりもかなり細身に感じられたことでした。元径をどの部分で両者が計測されているのかが解らないので何とも言えませんが、多くのアングラーがロッドの太さを一番感じるであろうリールシートの直ぐ下側の部分では、明らかにトーナメントキャスターのほうが細身に感じるのです。しかし、カタログ表記上では、キススペシャルが21.0mm、トーナメントキャスターが22.0mmと言うことでトーナメントキャスターの表記が太くなっているのです。
念のため、その部分の円周サイズを計測して見ましたが、リールシートから直ぐ下側(竿尻側)の長さは、トーナメントキャスターが64mm、キススペシャルが69mmで、リールシート付近のバット部直径は、円周率(3.14)から換算するとトーナメントキャスターが、20.382mm、キススペシャルが、21.974mmということでやはりトーナメントキャスターの方が細身になっているようです。
バット部を真上から撮影したのが、右上の画像(左:キススペ、右:トーナメントキャスター)ですが、キャスティングの際、かなりの空気抵抗が影響するバット部分はキャストコントロールグリップの部分を省いて、明らかにトーナメントキャスターが細いようです。

バット部分を検証する?

一方、バットのみの重量は、私が所有するタックルではトーナメントキャスターが222グラムに対して、キススペシャルが211グラムと言う結果で、キススペシャルの方がこの部分で11グラム軽量化されていました。(バランサーは両者とも取り外しています。)
バット部分です。画像からも容易に判断できると思いますがトーナメントキャスターはキススペシャルより細いです。ご存じでした?
        
円周長を計測してトーナメントキャスターの方がバット部分は細いことが証明されました。元径ってどこを計っているんだろうか?
2番節部分は?

二番部分に関しては、トーナメントキャスター、キススペシャルとも110グラム、これについても真上から画像を撮影してみました。(右側画像参照)
画像左がトーナメントキャスター、右側がキススペです。二番部分に関しても元部分はキススペシャルの方が太いようです。あの張りを創作するためには仕方ないことなのでしょう。
2番節の形状比較です。(ご参考に・・・。)
        

穂先部分は?


穂先部分に関しては、トーナメントキャスターが54グラム、キススペシャルが46グラムという実測結果が出ました。見た目上の太さの違いはほとんどありません。
        
すべてのパーツの総重量は、トーナメントキャスターが386グラム、キススペシャルが367グラムという事で実際の重量差は、私のタックによる比較では19グラムの重量差が出ました。この重量差に関する所見としては、トーナメントキャスターが8ガイド設計、キススペシャルが7ガイド設計というコンセプトに基づいて設計されていますので、ロッド自体のポテンシャルの差は誤差程度と判別して問題ないように思えます。

しかし、ダイワのトーナメントキャスターが、良い意味でカタログ値を超えて、ここまで細身に作られている事には驚きました。一本取られてしまったような気持ちです。(笑)

次に製造国の件ですが、キススペシャルは日本製、トーナメントキャスターはタイランド製となっています。ものを触って物作りの差を見極めるアングラーであれば何の問題もない事かと思われますが、多くの日本人は
Made in中国やMade inインドネシアなどの海外製造品に対しては拒絶反応を持たれる方が多いので、ダイワサイドから見ればこれは大きなハンディーキャップになるかも知れません。

安かろう悪かろうでは本末転倒ですが、私が購入したタックルには品質の悪いものはありませんでした。そんな事より、実釣で使用した際のロッドの粘り感(425-30号)は特筆ものであると断言できます。張りのキススペシャルに対して粘りのトーナメントキャスターというところでしょうか?
このあたりは、実際に使用されるキャスターの好みに左右される部分が多いのではなかろうかと思いました。

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次ページ(Vol.2)では、キスの引き釣りと南海の怪物コロダイ釣りで、実釣による未知の性能を徹底的に引き出して比較しています。


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