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小物へのこだわり
Vol.1




小物だからこそこだわる価値がある。

投げ釣りに対する楽しみ方も、近年は色々と増えてきたように感じています。仕掛けを少しでも遠くに飛ばしたい人、バーベキューセットを持参して、ワイワイガヤガヤと釣り談義に花を咲かせる人、ロケーションに自分を同化させて心を癒す人等、これは投げ釣りという趣味にだけ言えることではないと百も承知でありますが、その楽しみ方は昔と違ってかなり変化してきたように思います。
しかし、釣り人に何故、釣りを始めたのですか?と言う質問を投げかけると、十中八九の方が、まずは「お魚を釣りたいから」と応えられるのではないでしょうか?もちろん投げ釣りを始めたきっかけとしては、そうですが今は投げ釣りの別の楽しみ方をしていると言う人たちも居ることでありましょう。
私の場合は、投げ釣りを始めたきっかけと、現在投げ釣りをする動機が30年間全く変わっておりません。投げ釣りをしていて、間接的に感じる満足感と言うものは今現在でも多々感じる事がありますが、初心としては、やはり「お魚が釣りたいから。」と言うことに尽きてしまいます。その中で、「じゃぁ、少しでも大きなお魚を釣る為にはどうすれば良いのだろう?」と言う探究心から投げ釣りで使用するタックル全般にその可能性(確率)を高める為の「工夫」を施す訳ですが、この章では、ロッドやリールなどの大道具とは違い、小物類(消耗品も含む)に的を絞って自分流の拘りをお話してみたいと思います。


大物狙いはナイロンライン?その理由は?

まずは、消耗品の横綱であるラインについてお話してみたいと思います。ラインは現在ポリエチレン樹脂系のPEラインとナイロン樹脂系のナイロンラインやフロロラインが主流となっています。
現在の私は、ある一部のターゲットを除く殆どのフィールドでナイロンラインを使用しています。その種類も狙うターゲットにより3号ラインから22号ラインまで千差万別に使い分けております。これも30年間、悩みに悩んで出した私流の拘りであります。ナイロンラインを使用するメリットとしては、安価であるから?(実は安価ではないのですが・・・。)食い込みが良いから、粘りがあるからなどの理由が挙げられるのですが、私が私なりにPEラインも使ってきた経験から、当りが鮮明な場合(PEラインの場合)と、食い込みがよい場合(ナイロンラインの場合)を比較して、どちらの方がお魚を釣る確率が高いのだろうか?と考えた時、私の場合は釣行するポイントの立地条件の影響もあるのでしょうが、明らかに後者のナイロンラインを使った場合の方が効率が良かったのです。
これがナイロンラインを愛用する理由です。但し、私は釣行ごとに必ずナイロンラインをすべて新品に巻き変えます。時と場合によっては、釣座で替えスプールごと新品ラインに交換することもあります。良くナイロンラインは安いと専門誌に書かれてありますが、私の場合は明らかにナイロンラインを使っている方が高くついてしまいます。(笑)
一方、PEラインは釣行終了後にスプールごとお湯に浸して塩抜きを行うと1年間は十分使えます。私は更に、別のスプールにも巻き替えて、前からも後ろからも徹底的に使っておりました。但し、テトラポッドにラインを擦ってしまったりして傷がついた場合はその限りではありません。直ちに巻き変えましょう。
次にどのようなナイロンラインを使うかですが、私は1年スパンで購入しています。いわゆるボビン巻きの2000メートル巻きであるとか5000メートル巻きを年間に数個の割合で調達しています。

テーパーラインのこだわり

ついでに力糸(テーパーライン)の使用方法に対する拘りも書きたいと思います。テーパーラインについてはナイロンの場合で一番太い部分が12号から14号クラスの太さになってしまいます。ここでの私の拘りは、太くなって潮流の影響を受けやすくなったラインを如何にポイントに定着させるかと言うことです。潮流が穏やかなポイントの場合はそれを考慮する必要は全く無いのですが、そこそこ潮流が早く、また複雑に潮流が変化するポイントでは、私は思い切って力糸にPEを使うことがあります。力糸にPEを使用することで食い込みが悪くなるのでは?と思われるかもしれませんが、メインのラインにナイロンを使っておれば、全く心配する必要はありません。例えて補足するとナイロンラインを仮に3号のもの使用していた場合、4号または5号のノンテーパーPEラインを力糸として使い、機動力(遠投力とコントロール及び仕掛けの定着性)を高めるわけです。注意点としてはナイロンラインとPEラインを結束する際のラインシステムです。無闇に電車結びなどで結束すると抜けてしまうことがあるので注意してください。私はルアー雑誌に書かれてあったラインシステムを使っています。(ノット名は忘れてしまいました。)

テーパーライン(力糸)はフィールドの特性によってPEを使用することも・・・。
天秤のこだわり

次に釣果に最も影響の出る天秤についての拘りをお話したいと思います。天秤には、「固定式」、「半誘導式」、「全誘導式」の3つのタイプがあります。すべてのタイプに言えることでありますが、遠投性能や仕掛けの絡み防止など、基本となる要求事項が存在します。しかしこの二つの問題は相反する要素であり、一方の性能を追求すると一方の性能が落ちてしまうという非常に困った問題が浮き彫りとなってきます。天秤の遠投性能を向上させるには基本的要素として天秤の「柄」の部分の長さを短くしたり、細い材質のものに交換すれば解決はされます。しかし、仕掛けの絡み防止を追及すると天秤の「柄」を長くせざるを得ず、遠投性は空気抵抗によりスポイルされてしまいます。この両者を解決する為には自分のスキル(遠投の可能な天秤で如何に仕掛けを絡ませず投擲できるか?)を向上させる以外に方法は無く、何度も投げ込んで練習するしかその術はありません。私は全長約3メートルという長い仕掛けに極太のマムシを7センチほどつけたものを絡まずに投擲できるまで何度も練習しました。
その手順も最初は柄の長い、エルキャッチという天秤から練習を始め、最終的には柄の一番短い海草天秤でこの長い仕掛けを絡ませずに投擲できるスキルを身につけました。簡単にスキルを身につけたと書きましたが、ここまでのスキルを身につけるためには練習量も勿論のこと、頭で考え、色々なことを実践いたしました。キャスティングでは禁止されているサミングというテクニックも必要ですし仕掛けを投擲する角度の考察も必要です。その結果、「こんなロケーションの場合はこういうやり方で、また別のロケーションではあの方法を使おう。」という何百という選択肢が私の脳みそにインプットされました。
 このように、日頃から試行錯誤を行い、その結果、手中にした大物は今でも私の心の中に大切な思い出として残っています。
ドラグフリー釣法の要はサルカン!?

さて、今回は上記3種類の天秤の中でも、一番使用される可能性の高い「全誘導式」の天秤についての拘りを綴ってみたいと思います。
全誘導式の天秤を選択する際の醍醐味としては、ドラグフリー釣法を外せないと思うのですが、このドラグフリー釣法にしても一つ注意すべき点がございます。
ドラグフリー釣法の大儀は、その特性により、餌の着いた針を違和感無くお魚に飲み込ませよう(送り込もう)と言うことなのですが、この大儀を邪魔するパーツが1つ存在します。そう、サルカン(ヨリモドシ)であります。お魚が針をくわえてその場から逃げようとする際に、どうしてもヨリモドシが全誘導式天秤のO(オー)リングを通り過ぎる際に抵抗となってしまうのです。コロダイなどを狙っている場合は、ここまで気にする必要は無いかもしれませんが、
「大物を釣り上げる為には、いかなる努力も惜しまない」という私の考え方からすれば、少しでも大物を釣る為に邪魔になる要素は外しておきたいのです。私はこのパーツを極力小さくしてしまおうと考えました。

しかし、サルカン(ヨリモドシ)を小型化してしまうとどうしても仕掛け全体としての強度に不安が残ってきます。そこで私がチョイスしたのは、ハワイアンフックの付属したクレンサルカンでした。この大きさで強度は約19kgもあり、同クラスのスナップ付きサルカンと比較するとその強度は2倍以上あります。50センチ級のマダイやクロダイに関しては何の不安もありません。ゴボウ抜きもなんのそのです。しかもパーツ自体の大きさが非常に小さくなったことで当りがあった際のフッキング率は格段に向上いたしました。パーツが小型化されたことでスムースに仕掛けを送り込めるようになったのです。
サルカンを小型化することでドラグフリー釣法は、更に面白くなります。
   


更に特筆すべき点は、メンテナンスさえキッチリと行っておれば1年以上の使用ができる点であります。自宅に帰ってから水洗いをするだけでOKです。画像の商品も既に使い始めてから2年目に入っております。少々高価なのことと、特定のお店にしか常時在庫が無いみたいなので入手するのに苦労いたしますが、釣果には間違いなく好影響を与えてくれる私の秘密兵器でもあります。

ハリスのこだわり

次の拘りアイテムとしては、ハリスになります。基本的にフロロカーボン系のラインを愛用しておりますが、最近のお気に入りはトルネード SV-I リミテッドエディションであります。つい最近までは細くて丈夫なものという観点から、トルネード V ハードを愛用していましたが、偶然両者のラインを使用した仕掛けを使って置き竿のシロギス狙いをしていた際、釣果に明確な差が出ました。それ以来SV-I リミテッドエディションを愛用しています。
メーカーの売り文句は、カムフラージュカラーということですが正直な所、今でも半信半疑であります。しかし、何度か両者のテストをできる範囲で行っていますが、何故か SV-I の釣果が際立ってしまうのです。まぁ、このへんのところは皆さんが各々の相性をお持ちでしょうから参考程度ということで・・・。
普段(コロダイタマミ狙いを除く)から、最近より使い出した4号柄から10号柄までを持参して、釣座で臨機応変に対応できるように準備しています。

ただ、某メーカーが油の回ってしまった商品を定価の半額で乱売しているようですが、こういう商品にはいくら安くても私は飛びつきません。一度この商品を購入して仕掛けを作っみましたが、指先が滑ってしまい、まともな仕掛けを作ることができませんでした。もちろん強度に関しても結束部分が滑ってしまい最悪でした。




次ページ(Vol.2)では夜釣りの必需品、ケミホタルや仕掛け作成の工具、仕掛けケースのこだわりを綴っています。



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