○再構成・再構築するときのポートフォリオ
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○左側は、「生徒が学習や活動している最中の、作製途中のポートフォリオ*6」で、活動に関することを時系列で保存していくという観点から、左側を<活動ポートフォリオ>と、このQ&Aでは定義します(図3)。右側は「一通り学習し終えた区切り(単元の終わりなど)に、学習した事柄や自分の活動を振り返り、最も気に入った作品(自分で見つけた問題や解決方法など)や努力したこと・頑張ったことなど*7」を<活動ポートフォリオ>から選び出し保管していくポートフォリオで、重要なものを絞り込んで、いい作品を仕上げるという観点から、右側を<作品ポートフォリオ>と、定義します(図3)。
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*1 田中耕治・西岡加名恵「総合学習とポートフォリオ評価法 入門編」 pp50-51 日本標準(1999.12)p57
*2 小田勝巳「総合的学習に生かすポートフォリオがよくわかる本」 p121 学事出版(2000.4)
*3 鈴木敏恵「ポートフォリオで評価革命」 p52 学事出版(2000.6)
*4 大隈紀和「総合学習のポ−トフォリオと評価」 p14 黎明書房(2000.3)
*5 加納寛子「数学学習でのポートフォリオ」(指導と評価(通巻546号)) p48 日本教育評価研究会 図書文化(2000.7)
*6 前掲*5 p48
*7 前掲*5 p48
| Q1. ポートフォリオとは何ですか? |
| Q2. ポートフォリオは、具体的に何をするのですか? |
| Q3. ポートフォリオでの教師の役割は何ですか? |
| Q4. ポートフォリオを始めたいのですが、何が必要ですか? |
| Q3. ポートフォリオでの教師の役割は何ですか? |
| A3. 自己評価の評価情報の提供と子どもとの対話(会議)です。 |
◎自己評価について
○ポートフォリオは、子どもによる子どものための評価、つまり自己評価が目的です。自己評価は、自分で自分の学習や成長の状態を理解し、今後の学習や行動を調整するためものです。
○「教育界では「指導と評価の一体化」とよく言われますが、ポートフォリオは「学習と評価の一体化」です。評価する主体と評価する対象とを一致させ、学ぶことと評価することを連動させます。子どもの振り返りこそが、子どもの学習の原動力になるのです。
◎教師の役割について
○教師が評価の主体ではなく、子どもが評価の主体です。教師が評価をするために、子どもに自己評価をさせるのではありません。
○教師は、子どもに自己評価の評価情報(評価基準や観点、選択の基準など)を提供することで、子どもの学習を支援します。例えば、活動ポ−トフォリオで、何(目的・内容)を評価し、どのように(方法)評価するのか。活動ポ−トフォリオから、どのようにして選択・編集し、作品ポ−トフォリオとして再構成・再構築するのか。作品ポ−トフォリオで、何(目的・内容)を評価し、どのように(方法)評価するのか、などです。
○評価情報も、教師が全てを決めて子どもに与えるのではなく、子どもと教師が対話(会議(conference))をしながら、子ども自らが決めることになります。しかし、気をつけなければいけないのは、子どもの学び方の発達段階に応じて、ポートフォリオを始めることです。子どもや学級の実態に応じて、教師の方から評価情報を指導しないと、子ども任せだけではポートフォリオは作れません。
○ポートフォリオ作成の初めには、一斉に評価情報を提供する時間が必要です。また、作成の中頃や終わりには、ポートフォリオを挟んで一人ひとりの子どもと教師との対話(会議)をし、見とっていく(話し合っていく)時間が必要です。人数の多い学級などでは、相互評価を取り入れて、子ども同士で評価させる時間を個別の対話(会議)と同時に設定するなど、時間の確保を工夫しましょう。
○教師から見て、子どもがこれまでと違った行動や反応を示したと思われる場合、また、子どもが学習活動の中で進歩を示したと思われる場合に、それを示す事例そのものをファイルに入れて保存するように、子どもと対話(会議)をします。
○ポートフォリオを指導する上で大切にしたいのは、自分の学習過程をどのように残していくのか、価値のあるものは何かを見極める目を子どもに持たせることです。取捨選択して、再構成・再構築するには、深い思考が必要です。収集だけではなく、内容を凝縮することで、子どもは自己評価力を身につけ、自己成長を遂げていきます。
| Q1. ポートフォリオとは何ですか? |
| Q2. ポートフォリオは、具体的に何をするのですか? |
| Q3. ポートフォリオでの教師の役割は何ですか? |
| Q4. ポートフォリオを始めたいのですが、何が必要ですか? |
| Q4. ポートフォリオを始めたいのですが、何が必要ですか? |
| A4. ファイルと付せんです。 |
◎ファイルについて
○まず、作品や資料を入れるものを用意します。引き出しや箱などに入れていく方法もありますが、積み重なるので、見直すのに不便です。ファイルの方がいいでしょう。
○お勧めはクリアファイルです。中に入れた作品や資料が見やすく、整理しやすいです。最近は、百円均一のお店などで頼んでおけば、大量に手に入れることができます。学習活動が盛んになると、すぐにいっぱいになってしまうので、なるべく枚数の多い方が便利です。
○中に仕切りのあるドキュメントファイルを使う方法もあります。フロッピーやカセットテープなど、いろいろな形態のものを入れることができます。ただし、箱などに入れる場合と同じように、見直す時に見にくいのが難点です。
○二つ穴ファイルを使用する方法は、パンチで穴をあけて紙類を大量に綴じること
ができます。また、資料などは二つ穴クリアシート(ビニール袋)に入れて挟むことができます。この方法は、作品や資料の整理をしたり並べ替える時に、やや煩雑です。
○ファイルの大きさは、持ち運びや保管を考えると、A4版が一番いいと思います。しかし、低学年や、まだポートフォリオを始めたばかりの子どもにはB4版の方がよいという考えもあります。学校では、B4のプリントを多く印刷します。B4版では、プリントを折りたたまずに保管することができるため、一目で見ることができます。ただし、A4版より大きくてかさばるので、保管の場所や方法が問題になります。
○また、最初の活動ポートフォリオ用のファイルは1人1冊が基本です。
○ファイルには、時系列(学習の流れの順番)で保存していきます。どの作品や資
料にも日付を書くようにすることが大切です。
○後日、作品ポートフォリオとしてまとめる時にも、別にファイルが1冊必要です。
これも、クリアファイルをお勧めしますが、この時には、なるべく枚数の少ない方を選びましょう。自分で作品や資料を整理し、取捨選択することが、とても大切です。
◎付せんについて
○次に、振り返りや批評などを書く紙が必要です。貼る・はがすが簡単で、書き込めて、そのまま保存できるので、付せんがいいでしょう。何色か用意して、色毎に意味づけ(気付き・疑問・提案など)を決めておくとわかりやすいです。最近は、長方形だけでなく、ハート形や星形などいろいろありますので、形毎に意味づけ(先生からのコメント、保護者からのコメントなど)をすると楽しめます。また、しおりとしての役割よりも書き込めることが大事なので、大きめの方がいいです。
○貼ったものと作品を見ながら、次の学習展開を考えていくこともできます。
○また、貼ったものにも、日付を書くことが大切です。
Q1. ポートフォリオとは何ですか? Q2. ポートフォリオは、具体的に何をするのですか? Q3. ポートフォリオでの教師の役割は何ですか? Q4. ポートフォリオを始めたいのですが、何が必要ですか?