基礎研修

社会福祉士としての最初の研修として、基礎研修を受講しました。基礎研修については既に「研修制度について」の中で触れた通り、すべての研修の最初にあるもので、この研修を終えなければその先の研修に進めません。

研修概要(平成16年2月21日、東京社会福祉士会主催、トヨタ東京教育センター)
・東京社会福祉士会活動内容について
・生涯研修制度について
・「倫理綱領について」(グループワーク)

(研修内容)
・東京社会福祉士会活動内容について、生涯研修制度について
この部分については省略します。生涯研修制度については「研修制度について」を参考にしてください。活動内容についても、説明を聞いていて「中学校のクラブ説明会?」「大学の新歓?」って感じてしまいましたので、改めてここで説明するのは省略したいと思います。(笑)
活動内容に関して知りたい方は、東京社会福祉士会のホームページを参考にしてください。

・「倫理綱領について」(グループワーク)
今回の研修のメインはこちらで、社会福祉士としての「倫理」について8名程度のグループで提示された事例を検討する形で進められました。

(事例の内容)
知的障害者更生施設のワーカーが、これまでの長年の慣行から来る利用者への呼びかけなどの「対応」について、「利用者の権利を守られる施設にしたい」との考えから、職員会議において「自分たちの倫理綱領を作ろう」と言う話になる。倫理綱領の意味を知らない者もいたが、「大げさに考えず、自分たちがやること・やらないことのルールを決める」ことを提案する。
(課題)
自らがこの施設の職員になり、ルール(5つ)を作る。
ルールを作った背景(どのような考えから、導き出されたか)についてもまとめる。

(課題に対する結論は省略させていただきます。)

私も学生として勉強をしてきたときは、何度となく「倫理綱領」と言う言葉を聞いてきました。ある程度は「こういうものだ」と言うことを感覚的に理解はしていましたが、実際に「倫理綱領」と目の前に提示されると、ちょっとうろたえてしまいます。

「倫理綱領」とは・・・
「専門職として遵守すべき規準や価値や目指すべき自画像として示したもの。具体的にはワーカーの望ましい価値態度や従うべき行動規範・義務を明文化したものをさす。」とあります。(ミネルヴァ書房、「社会福祉用語辞典」(第2版)より

日本社会福祉士会では現在のところ、日本ソーシャルワーカー協会が宣言(作成)した「ソーシャルワーカーの倫理綱領」を日本社会福祉士会でも採択しています。同様に、福祉・医療等の各職能団体においても社会福祉士会同様、それぞれの団体で制定した「倫理綱領」あるいはそれに準じたものが定められています。

左の図は日本社会福祉士会の倫理綱領の体系を模式的に現したものです。「(案)」となっているのは、現在採択されている「ソーシャルワーカーの倫理綱領」の改訂を行い、会独自としての「倫理綱領」の策定を行っています。その際の「倫理綱領の体系」として、左図の構造で策定を目指しているため「(案)」となっています。このうち上段4項目に関しては日本社会福祉士会のほか、日本ソーシャルワーカー協会・日本医療社会事業協会・日本精神保健福祉士協会の4団体が同様の体系を取っています。そして下段2項目が日本社会福祉士会独自の体系を取っています。

この体系は、上(前文)から下(各専門領域における細則)に向かうにつれてその内容を「具体化」しています。

つまり社会福祉士(ソーシャルワーカー)としての「倫理綱領」において、「前提条件」として「前文」があり、その上で「ソーシャルワークとは」を定義づけることによってソーシャルワーカーがその業務を行うに当たって掲げる価値観や倫理観を明らかにし、それを達成するために「倫理基準」がある、と考えられます。そしてそれらの基準をより明確にするために、実際に社会福祉士として活動するための「行動規範」を定め、さらに各々の専門領域(高齢者・障害者・児童・生活援護など)において業務に則した基準を定めているのが「細則」であると言えます。

これらのことをすべて包含して「倫理綱領」とするわけです。ただ、これはあくまでも私自身が理解したうえでの「倫理綱領に対する認識・考え」ですので、必ずしもこの考えが「正しい」と言うわけではないことを付け加えさせていただきます。

 

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