B7 Special Transumission Story

物語はオリジナルミッションから始まった。
以前より気になっていた事、
(1)ミッションをニュートラにして、クラッチがつながった状態で
  ガラガラと異音がする。(クラッチを切ると異音は消える)

(2)バックギアが非常に入り辛い。

(3)発進してトルクが加わる2500回転ぐらいまでギア鳴りがする。

上記3点は私にとってどうにも我慢が出来なかった現象であった。

さらに自分の車を調べていくと搭載されているミッションはZFであり
ゲトラグではなかった。
ALPINA・B7coupeの場合シリアルナンバーの60番台でZFからゲトラグ
に変更になっているらしい。
私のB7はシリアルナンバー38で有るから当然ZFのミッションが付いている。

去年、何とかドーピングで改善出来ないかとミッションOIL交換をする際
出てきたOILをチエックすると、見てはいけないものが、、、、、、、
明らかに、シンクロギアがすり減って出来たゴールドに光る金粉がOIL
の中で燦然と輝いていたのである。
これが砂金なら、、、、、とは思わなかったが、、、、
メカニックは、『オーバーホールする以外手がないですね。』
とりあえずミッションを下ろして形式を調べる。
4HP22さんにお願いして、ZFのミッションパーツが手に入らないか
あれこれ手を尽くしてもらったが、
結局、当時のALPINAミッションは製造完結方式で作られていたらしく、
パーツとしてはZFからも出ない事が判明、
○コルに注文するとミッション《あわわ万円》・クラッチキット《ぬわわ万円》
併せて《うわわ万円》
と以前聞いていたため、電話もする気が失せていた。
ううううううーーーーーーーーーーんn、困った。


メンテナンスは
どーせやるなら6速ミッションにしましょう!!

ううううううーーーーん、何と甘い響きだろう!!!!


6速、6速6速、、、、、、、
頭の中は完全に6速・ゲトラグ.6速・ゲトラグ、、、、
メリーゴーランド状態になっている。
それでも、と思い関東の改造人間S氏に相談してみる。
(相談先が良かったか悪かったかは不明、、、(^_^;;
人間誰しも 同意を求められるところへしか相談しないものである、、)
因みに、このS氏自分の乗る車で普通の車に乗ったことがあるのか
疑いたくなるほどの改造マニア、
彼は非常に落ち着いた声で私に言った。
6速ミッション、?、、出来るね!
一般のユーザーには考えられないだろうけど
そんな事、レース界では当たり前だよ。
もっちゃん!!

この最後の言葉、『もっちゃん』、、、これは効いた!!
S氏のPはとっくに6速にしてある。
頭の悪い私はふーーーんそうなんだ。
BMWのベルハウジングをブッタ切って、
スープラの6速ミッションのベルハウジングも
ブッタ切って溶接すれば良いんだ!!!
簡単じゃん!!!
実はそう簡単なことではなかった事が、もうじき解るのだが、、、、

私はどうもドローヌ魔界にどっぷり浸かっているらしい!!!
いつから浸かってしまったんだろーーーー??????
セダンOFFに参加し出してから、何でも出来そうな気に、、、、、、
今考えると、『やめた方が良いよ』 と諌める人間は一人も居ないような、、、、
誰もが、『6速!!!へーーーすごいじゃん、カッコ良いよね』
私の一番好きな言葉のオンパレードである。
(私は木に上るのが好きらしい)・・・・・煽てりゃ豚も木に登る???
そして、私は実に良い友に恵まれている!!!
なんて言ったって、友人みんなが応援してくれている。(多少疑問符も残るが、、)
このまま居ても、B7は改善されない!!!
もし、ALPINAが現在B7を製作したらきっと、6速を載せるだろう!!
こりゃー、やるっきゃない!!!!

再度、自分なりにsupraのミッションが妥当か、調べてみる。

                ギア比、比較表

E28B7(G) E24B7(ZF) supra B10
Bi-turbo
M5・6th E39・6th 87/E24B7(G)
3.72 3.30 3.724 4.02 4.227 4.227 3.42
2.40 1.85 2.246 2.32 2.506 2.528 2.07
1.77 1.29 1.541 1.40 1.669 1.669 1.46
1.26 1.00 1.205 1.00 1.226 1.226 1.16
1.00 0.83 1.00 0.81 1.00 1.00 1.00
*** **** 0.818 *** 0.827 0.828 ***
fainal 2.56 3.07 3.266 3.15 3.23 3.15 2.79

こうして比較すると、supraのミッションがかなりE24・B7に近い事が理解出来ると思う、
価格はsupraミッションが約48万円、M5の6速が629000円+コアチャージ56000円
ギア比、価格から考えてもsupraのゲトラグミッションの方が他の6速より使いやすい。
大ざっぱだが、E28のクロスミッションにオーバードライブが
追加されたと言うイメージで有る。

ところが、supraのミッションを何とかより安く、手に入れようと目論んでも
      ブツが無い!!!。
      最後はメンテナンスショップが探し出してくれた。
      

ついでに、
強化クラッチに変更する案が浮上、
フライホイールもワンオフで製作しよう!!!

こうなったら、とことんやったるーーー!!!!。
どう見ても自己崩壊モードであるが、
本人には、ピンクのバラに包まれた6速ミッションしか目に入らないのである。

6速ミッション製作と改造箇所。

(1)フライホイールは新規に作成。
   インプトシャフトの長さと径がZFミッションとsupraゲトラグ6速では異なる事、と
    ツインプレートクラッチを採用する為、
   (将来、パワーアップしたくなったときにも対応出来る形にする)
   強度的には、これで600馬力は楽勝でクリアー出来る。
(2)ベルハウジング、ミッションマウントブラケット作製
   ともにメンテナンスショップワンオフ対応
(3)クラッチ OILline作製(EARLS使用)
(4)クラッチシステム変更
  プル式からプッシュ式に変更
  (OS技研製、ツインプレートクラッチはプッシュ式、supraそのものはプル式)
(5)シフト関係
   ストレートセレクターロッド、長さ変更
   (ミッションそのものの長さが異なる為)
(6)プロペラシャフト長さ加工、(センター出し、バランス取り、含む)
   ZFミッションとsupraミッションでは、アウトプットシャフトの
   フランジ形状が違う為、プロペラシャフトのミッション側フランジを
   supraのプロペラシャフトフランジから移植、
   バランス取りは、プロペラシャフトを2分割し、それぞれバランス
   取りをおこない、次に1本に連結し再度バランス取りをおこなう。

OSツインプレート バラ.jpg (4759 バイト) missyonmaunt-s.jpg (3127 バイト) perasyaft-s.jpg (5704 バイト)
OS技研製フライホイール&
ツインプレートクラッチ
ショップ作成のミッションマウント 加工済みペラシャフト
(スズキ氏からのプレゼント)
JZA80GETRAGベルハウジング研磨.jpg (11949 バイト) 4HPベルハウジング研磨.jpg (2964 バイト) ベルハウジング ボツ.jpg (4611 バイト)
supraベルハウジングのカット及び研磨終了状態 4-hp22(635)ベルハウジングの
カット及び研磨終了状態
センター出し終了後の溶接

5ヶ月待ったクラッチ!!!!
順番待ちから設計変更へ、
OS技研のクラッチ製作が今回の作業の中で一番時間がかかった部分である。
フライホイール、クラッチが完成しなければミッションのベルハウジング製作には
進めない。
ショップとしてもクラッチが出来上がってくれば即、作業が出来る状況を用意
してあるのに、クラッチがーーーーー(-_-)
2000年、学校で言えば春休みも始まる頃、、、、、、、、、
待望のクラッチが完成。

ここからが本当のバトル。
時間がない!!!!!

四月の日本平OFFまでの時間を考えると、余りに時間が無い。
なぜなら、四月の日本平OFFは、私にとって最大のイベントで有るのです。
世界の自動車メーカーがルマン優勝にかける意気込みと同等位の、重要な
位置づけだったんですから。
(うーーーん、かなり自己陶酔モードになってきたぞ!!!!)
それでも、何とか形は出来た。

ミッションは運送業者の手で事前に清水のAGY入りしている。
AGYの八嶋さんの部品チエックは完璧におこなわれていた。

今回のミッション載せ変え作業は、
設計から製作、組み込み作業まで5ヶ月の長期に渡ったが、
感心するのは、他のチューナーを自社工場へ招き入れた、八嶋さんの
懐の深さである。
自分自身の仕事への自信が有るにしても、なかなか出来るものではない、
それでも尚、探求しようとする姿勢は本当に敬服する。


今回の私のワガママを形にする為に、最大限の努力を
して下さった、全ての人に感謝します。

(この中には、どういう訳か我が家の財務審議官も含まれます。)

インプレッション
日本平OFFも無事終了し、2ヶ月たった現在、
ツインプレートクラッチにもだいぶ馴れてきた。
おきまりのエンストの洗礼も無事終了しつつある。
NEWミッションの感想は、クロスギアになって、市街地走行が
非常に楽しくなった、(多少やんちゃに成った気がするが、、、)
ギアチェンジしたときの回転落ちが無くなり、常にパワーバンドに
入っている状況となり、大いに満足している。

Supraミッションその後
6月3日現在、B7はミッション点検をおこなう為
ショップへdog入りしている。
シフト関係の安全装置を取り付ける為で有る。
supraのオリジナルシフトには、バックギアへの飛び込みを
回避させるための安全装置が取り付けてあるが、
今回ALPINAのオリジナルシフトを使用した為にまだ
安全装置を取り付けてなかった、
また、
4速から5速へのギアチエンジの際、どうしても、5速のポジション
を探してしまう、シフトフィールをもう少しタイトにしたいと考えている。
6月中旬にはより、洗練された、6速ミッションに成長するであろう。

2002年春、ミッション雑感
時間が経過するとともに、問題点も浮き彫りになってきた、
まず、クラッチが異常に重い、市街地走行をする気になれない。
今後、ミッションの載せ替え、クラッチの変更等を考えている
オーナー諸氏は、基本的にはBMW純正のほうが安心して
使えるだろうし、後々のメンテナンスも楽になると考える。
クラッチはツインプレートは絶対避けるべき!!!
私自身、身をもって体験させてもらった。
余りに、扱い辛い、、E24・E28ならMのクラッチで充分
対応出来る。 
車は乗り辛くなったときにはウンザリさせられるものである。
また、ミッションを乗せ替えた事によってマフラーへ干渉してしまい
新たに、マフラーを作ったが、今度は、マフラーがボデー側へ共振してしまっている。
原因としては、マフラーの肉厚と取り付け方法の問題であると推測している。
最近のオーバーデコレーション・フルスモークワンBOXの国産車でも、 
マフラーがボデイーに干渉するような事は
無いであろう、但し、品位の無い爆音は勝るとも劣らない情況である。
気高さが身上のB7にはまったく不釣合いの品の無さである。
どちらにしても、地元静岡において早急に改善する予定である。

総論:一言でいえば、、やはりワンオフを難しいという事になる。

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