吉本新喜劇 広島公演(9/24 夜の部)
花組の公演が、スタンダードな新喜劇だったのに対し、
月組の公演は動きがあって、石田さんの入った箱を刀で刺すのですが、箱を開けてみると中は空っぽ。
石田さんが会場から現れるという手品もありの、いつもテレビで見ているのとは一味違う新喜劇でした。
最後のフリートークで、「今日は最後なので自由にやらせてもらいました」と言われていたように、
お芝居の中にフリートークが含まれているような感じでした。
新喜劇も見たいけれど、アドリブの部分を期待しているところもあるので、何だか嬉しかったです。

花子さんは海辺ですいかを売っている設定。
丸ごと1個はいらないって言うお客さんに、「切ったのもあるんですよ。おいしいんですから」と食べて見せるのですが、
そのすいかに仕掛けが・・・。ガブガブッとかぶりついたものの、次が進まない花子さんに、「どうしたん?」
花子さんは困った顔で「辛いんです・・・」
花子さんは相当辛かったようで、その後もお芝居が進む中、時々舌を出したり、口を開けたりしていました。

お芝居の中で、海の監視員の石田さん、海の家のご主人の池乃めだかさん、花子さんが、
家族でもないのに偶然に同じお守りを持っているのですが、
「前世で何か関係があったのかもな」と言う石田さんに、花子さんはタバコを吸うふりをして「肉体関係かも」と言った後、
叩かれると思って、防御の体制に。でも、石田さんからのツッコミはなく、えっ?という表情。
「いつも叩かれると思うな。最後なんやから新鮮な気持ちでやろうぜ」と言う石田さんでした。
そのお守りは、桃の国の姫を守る選ばれし者の証なのですが、お守りの中に入っている布が“猿”なら孫悟空、
“河童”なら沙悟浄、“豚”なら猪八戒の生まれ変わり。(誰がどの生まれ変わりかは分かりますよね)
ずっと開けようと思っても開かなかったそのお守りの封印をとく、尼さん役の未知やすえさん。
やすえさんは、三蔵法師の生まれ変わりです。
「それでは誰が誰の生まれ変わりか見てみましょうか」と石田さんから布を取り出したのですが、石田さんの様子が変。
やすえさんが、その布を取り上げ会場のお客さんに見せてくれます。“猿”の布ともう一枚、
昨日の夜、石田さんが行ったお店と、そのお店の女の人の名前が書かれていました。
「去年も行ったんで、今年も行ったらビルになってました。きちんとお金は払いましたよ」とあせっている石田さんに、
「自分の持ち物を、事前に確認しないあなたが悪いんです」とやすえさん。
次にお守りを開けるめだかさんもドキドキしている様子。お守りの中に手を入れて、「厚みがないから大丈夫や」
と安心して布を取り出されていました。
お守りを開ける前のドキドキしているめだかさんを見ていると、きっと、めだかさんも夜遊びをされていたのでしょうね。
青野敏行さんと中條健一さんも、お芝居の中で、
「昨日は流川(広島の、夜になると賑やかになるになる街です)で飲んだ後、4時までカラオケをしていた」
と言われていたので、皆さん広島での夜を楽しまれたようで良かったです。

今日は、井上竜夫さんも活躍されていましたよ。
西遊記の4人の他に、桃太郎も出てくるのですが、井上さんはキジの役で出演。
頭に鳥の頭のかぶりものをし、(おじいさん役のかつらが見えるよう、てっぺんが禿げた部分はくりぬいてあります)
羽のついた衣装と、足には鳥の足をつけています。
鬼の国に捕われた桃の国の姫を助けるため、鬼の国へ旅芸人の一座として入りこむのですが、
正体がばれてしまいます。

一人ずつ正体を明かしていく時、「桃太郎です」「家来の犬です」 そして、一番最後の井上さんは、「ガッチャマンです」
会場は大爆笑でした。石田さんが井上さんの元へ。いつもなら石田さんに叩かれてしまう井上さんですが、
今日の井上さんはちょっと違います。舞台の両端に通路みたいなところがありますよね。
そこに大きなスピーカーが置いてあるのですが、その前の細いところを通って逃げていきます。
その場所まではマイクが届かなかったみたいで、会話がよく聞き取れなかったのですが、
井上さんは「科学にんたい」と言って、「“にんたい”ってなんやねん」と石田さんにつっこまれていました。
逃げた甲斐あってか、叩かれずに済んだ井上さんでした。
他にも、いつもの竜じいと違って、石田さんに対して攻撃的なところもあったりして・・・。
石田さんに「なんか言いたいことがあるんやったら、はっきり言えや!」と凄まれるのですが、
竜じいは珍しく、はっきりした口調で捨て台詞を吐いて舞台袖へ。(言葉を忘れてしまいました、ごめんなさい)
石田さんは「あの言い方、むっちゃ腹立つわ」と悔しがられていました。

最後のフリートークでは、スタッフの方に感謝をされている石田さんでした。
「花組も月組も同じスタッフの方が担当をしてくれているんですが、
 おかげさまで、怪我もなく最終日を迎えることができました。僕達よりも安いお給料で頑張ってくれました。
 僕達も大概安いんですけど、どこに流れているんでしょうね、そのお金は。
 このうちわを買ってもらったら、少しは潤うかもしれないんで帰りに買って帰ってくださいね」
そして、歌に入る前に、「踊れるスタッフがいるんですけど、今日は最後なので、一緒に踊ってもらっていいですか?」
と、舞台にスタッフの方を呼び、石田さんは自分のうちわをスタッフの方に渡して一緒に踊られていました。
スタッフの方は、最初恥ずかしそうに踊っていたのですが、途中からはとても嬉しそうでした。
石田さんの気遣い、スタッフの方にとっては一生忘れられない思い出になりますよね。

花子さんは、ヘッドマイクがついていないので、フリートークでのお話はなかったのですが、
話されている人の方を見ながら、首を振って相槌をうたれている花子さんがとてもかわいかったです。
残念ながら、歌ではソロパートはなかったのですが、一生懸命踊っている花子さん。
何だかその動きがとってもかわいかったですよ。
かわいい花子さんといえば、お芝居の時、やすえさんの隣りに立つことが何度かあったのですが、
そんな時は、やすえさんに重なるように近くに立たれる花子さんが微笑ましかったです。
やすえさんのことを信頼されていて大好きな様子が伝わってきました。

歌の場面でのやすえさんは、軽やかなダンス。やすえさんのダンスを初めて見た私は、意外さに少し驚きました。
でも、そんな驚きはすぐにどこかへいってしまいました。
ソロパートのあったやすえさんは歌もお上手で、くるくるおめめで、ニコッとされた表情はCUTE!
幕が閉じた時には、やすえさんの魅力にメロメロでした。

花組も月組も、出演者の皆さんのチームワークの良さやあたたかさが伝わってきました。
出演者の皆さん一人一人が、新喜劇を大切にされているのでしょうね。
今年、広島では花組、月組と両方の公演を見る機会があって、私にとっては幸せな夏でした。
来年はどうかな。今からとても楽しみです。