Raindrops fall on my head
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| 画面上に浮かび上がる青い文字を眺めて、息を吐き出した。すると、肩を軽く叩かれる。 「どうしたの? 終ったの?」 振り返れば、優しい瞳が微笑んでいた。 「うん。終った……と思う。ほら、これを見て」 言いながら、ディスプレイを指差す。 「ああ、ほんとね。無事終了ってところかしら」 「……みたい。でもねぇ、実際のところ、勝手に終ったのよ」 「勝手に? どういうこと?」 「だって、介入してないもの、ほとんど。やったことは、士翼号を陳情して、そのパイロットに据えるように、部署変更を願い出ただけ……よ」 相手は驚いたようだった。 「それだけ、なの!?」 「そう、それだけ。だって、ここのところ忙しくって、システムを起動する時間が全然なかったしぃ」 「それで、こうなるわけ?」 言いながら、細い指がディスプレイをつつく。 「ふふ……っ。だから、後は、舞自身が一人で頑張ったのよ。自分がどうして士翼号のパイロットになったのか、わからないにしてもさ。その環境の中で、自ら誰かを愛して、そして運命をつかんだって感じ。だってねぇ、私が再度システムを使ったのは、たった今のことなのよ!? そうしたら、竜との闘いが済んだ直後だったの。まさか、舞が絢爛舞踏を取ってるとは、思ってもみなかったわ」 「――っ。それはまた、すごいタイミングだわね」 「そうでしょう? そうしたら、坂上先生に寄生しているOVERSが、もうこの世界は平和になるって言って来たわ。そして、ゲートが閉じて、もうおしまい。舞が病院に運び込まれるのと同時にシステム終了だったのよ」 「へぇ」 うなずく姿に向かって、笑いかけながらつぶやいた。 「意識を失っている舞の記憶は読めたわ。だから、それまでがどういう状況だったのかがわかったんだけど――」 そこでいったん黙ると、「――けど……、なあに?」と、促される。 「あ、ううん。別にいいんだけど。ちょっと、覗いてみたかったなって思っただけよ。舞の未来を。来須といっしょに幸せになれたのかなぁ」 すると、目の前に人差し指が立てられ、それが左右に揺れた。 「だめだめ。それじゃ、覗き趣味と変わらないじゃない? 人の恋路には口を出さないものよ!?」 「あらっ、覗きってことはないわよぉ。ちょっと心配しただけ――。来須の語る言葉が少ないせいで、どうも舞が勝手に誤解して、けんかでもしそうな二人だし。実際、それで危ない状況になりかけたみたいだったもの。でも……、そうか、そうよね。物語の先は、もう二人のものね」 「そういうこと。さっ、お茶にしない?」 誘われて、「OK」と返事をしながら、ディスプレイの電源を落とすために指を伸ばす。そこには、たった一言だけメッセージが輝いていた。 あらためて、その文字に向かって微笑んでから、スイッチを切る。青い残像は、しばらく瞳の中に残っていた。 いわく――、 |
| めでたし、めでたし |
| (了) |
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