Turbo-486EX model66


i486DX2 66MHzを使用した京都マイクロコンピュータ製のPC-9801RA/DA用アクセラレータです。
当時メインマシンであったPC-9801DAで重くなりつつあった数々のフライトシムを軽快にしたいと思っていたのですが、ちょうどそのころ定価258000円のところメーカ直販半額セールになっていたので、血迷って1993年6月に142945円で購入しました。

概要

アクセラレータは386用のソケットに装着するドータボードであり、PC-9801DAの場合には本来の386DXと差し替えて使用することになります。ボード上にはクロックジェネレータがあり、そこで、PC-9801DA本体のクロック 20MHzを1.5あるいは2.0倍しボード上のCPUに供給する仕組みになっています。倍率やその他割り込み許可の設定はボード上のディップスイッチで設定可能です。
パッケージにはi486のL1キャッシュを有効にするためのデバイスドライバ等が同梱されています。また、付属のディスクを使用して起動するとIPLにてキャッシュをonにすることができ、その状態で別のディスクやHDDからOS等を起動できます。
アクセラレータ自身は結構大型でPC-9801DAのCPUソケットに一旦132ピンのアダプタソケットを装着し、それにアクセラレータ本体を装着します。
PC-9801DAにおける装着状態 Turbo486に装着されていたi486DX2 66MHz

残念ながらEX66の定格設定である60MHzでしか安定駆動せず、オーバークロックの80MHzでは常用できませんでしたが、定格駆動であってもそれまでのCyrix 486DLC(20MHz)とは次元の違う速さを体感することができました。
しかし、アクセラレータ使用時には内蔵音源の音がおかしくなるという現象があり、ボード上のディップSWでIOアクセス時にキャッシュをフラッシュしてやる必要がありました。せっかくのアクセラレータなのに、キャッシュをフラッシュすることには納得がいかなかったのですが、この不具合はその後86音源ボードを導入することで根本解決しました。

i486DX4への換装

その後しばらく快適に使用していたのですが、ビデオキャプチャ&オーバレイボード(IO DATA GV-98X)を導入したところ、キャプチャー時に結構コマ落ちするという現象に悩まされ、更なる高速化の必要に迫られることになりました。
結局Turbo486購入後1年半余り経った1994年11月にCPUを貼り替えることにしました。
改造自身は非常に簡単でボード上のDX2を取り外して、電圧変換ソケット(いわゆるゲタ)を付けDX4を装着するだけです。ただゲタを付けるとCPU FAN駆動用のコネクタを塞いでしまうので、別途電源を確保する必要があります。
私の場合は、FDD駆動用の電源ケーブルを切断分岐して使用しました。FANはCPUを買いに行った店でたまたま見かけた486用のペルチェクーラーを使用しました。
残念ながらペルチェクーラーを導入したにも関わらず90MHzでしか安定せず、オーバークロックの120MHzではWindowが起動できませんでしたが、それでも60MHzからは1.5倍なので明らかにコマ落ちが減りました。
Windows3.1から95に移行した後でも速度的には十分実用になりました。
しかし、CPUとペルチェクーラーで約7万円ほど掛かってしまい、コストパフォーマンス的には最悪でした。
DX4に使用したゲタ
(電圧は3.30V及び3.45V、倍率はx2、x2.5、x3を選択可能)

ベンチマーク

CPU及びクロックによる性能の違いを、懐かしのCPUBENCH、CPUMark99、HDBenchで比較した結果は以下の通りです。参考のため5x86-P75を120MHz駆動しているEUD-HPの値も載せてあります。

アクセラレータCPUCLOCK本体
CLOCK
ボード上
CLOCK
倍率CPUBENCHCPUMark99HDBENCH2.61
初代98比実行時間
Turbo486EX66i486DX2 666020302.069.790.991.1715812314
804082.260.841.3320973086
i486DX4 10090303.087.460.791.2724294308
1204097.320.71測定不能測定不能
EUD-HP5x86-P75120403.0150.210.462.2833404924


性能にはそれなりに満足していたのですが、より高いクロックへの想いを断ち切れず、1997年3月にEUD-HP0に換装したのに伴い長らくお蔵入りになった後、2001年2月にオークションにて2600円で売却しました。
[My Cockpit][PC-9801DA]