参考図書紹介
PCコンバットフライトシミュレーションを楽しむために参考となる本をご紹介します。
価格は購入時点での表示本体価格であり、情報としては古い物も含まれますので、あくまでも参考として下さい。
アビオニクス及びフラコン
AVIONICS
Bill Gunston Patrick Stephens Limited 1990 (ISBN 1-85260-133-7)20ポンド
軍用を中心にアビオニクスの作動原理や実機例を幅広く記述しています。図や写真が多数あり、とてもお勧めです。これ一冊で一通りの知識を得ることができます。
Military Avionics Systems
Ian Moir and Allan Seabridge John Wiley & Sons Ltd 2006 (ISBN 0-470-01632-9)80ポンド
軍用機向けのアビオニクスについて、網羅的に解説しており、初級者に便利な1冊です。
従来この手の本は、シーズ側からの解説に終始していましたが、まず制空戦闘機、戦略爆撃等機種毎に、運用上必要なシステムは何かというニーズ側からの解説に1章を割いているのは、目新しい試みと言えます。しかしながら、空中給油機、輸送機等機種毎の違いを明確に論じられない程までに細分化している部分もあり、筆者の意図と外れて記述が少々苦しくなっている面があるのはご愛嬌です。
内容的には、アーキテクチャ、レーダ、EOセンサ、電子戦、CNI等々豊富な実機例を交えながら解説されているので、読みやすいと言えます。ただし、レーダについて他の章より妙に厚く、一方で電子戦についてはおざなりなのは少々残念です。初級者向けならば、レーダについて少々記述を簡略にしてでも価格を抑えた方が良かったのではと思います。
The Avionics Handbook
Cary R. Spitzer(編) CRC PRESS 2000 (ISBN 0-8493-8348-X)149.95米ドル
軍用機及び民間機向けのアビオニクスについて、データバス、HMD等の要素技術からモデリング&シミュレーション等の設計解析手法そして777やF-22等最新の実機例について各々メーカや国の研究機関、軍の専門家が執筆しています。
要素技術として、データバスについてはMIL-STD-1553やARINC429という枯れきったもののみで、最新のバスについて触れられていない一方で、ディスプレイについては網膜ディスプレイが紹介されているところから、内容的には体系だった教科書というよりは独立したトピックの集合体という感じです。
実機例ではF-22の統合アビオニクスシステムについて11ページに渡って紹介されており、CIPのモジュール種類/枚数及び使用プロセッサ等について、比較的詳細な記述があるので、F-22のアビオニクスに興味がある方には見逃せません。
航空宇宙電子システム
航空宇宙電子システム編集委員会日本航空技術協会他 1995 (ISBN 4-930858-91-7)5826円
航空宇宙分野における、通信、航法、管制の地上施設及び搭載システムから、飛行制御、コックピット表示システム等々の幅広い分野の電子システムについて技術的に解説されています。
Introduction to Airborne Radar Second Edition
George W. Stimson SciTech Publishing, Inc. 1998 (ISBN 1-891121-01-4)119.95米ドル
航空機及び宇宙機搭載用レーダに関する教科書です。著者は長年に渡りHughes社で搭載レーダの開発に携わった技術者であり、要素技術から実機例まで多数のカラーイラストや写真を用いて解説されています。電子的ビーム走査、合成開口、アンテナRCSの低減、LPI等最新の要素技術や、F-22、B-2用レーダ等の最新の実機例が盛り込まれているので見逃せません。少々お高いですが価格以上の価値はあります。
レーダ技術
吉田孝(監)(社)電子情報通信学会 1984 (ISBN 4-88552-049-5)3825円
レーダに関する一般的な知識を正確な意味を把握しながらレーダ技術の全般にわたって理解を深めることができる入門書です。
フライトコントロール
金井喜美雄槇書店 1985 (ISBN 4-8375-0543-0)2800円
航空機力学と制御理論の両方にまたがった航空制御工学分野の便利な参考書です。難解な数式を用いることなくフライトコントロールについて説明している章もあるので取っつきやすいでしょう。もちろん数式に基づいて学習したい人にも好適です。航空機のFBWとは何かについてお悩みの方にお勧めです。絶版ですので古書店で見かけたら即getしましょう。
全般及び運用
Fighter Combat
Robert L. Shaw Naval Institute Press 1985 (ISBN 0-87021-059-9)37.95米ドル
出版元から明らかなとおりその筋の本で、米海軍の元ベテラン戦闘機パイロットが書いた空中戦の教科書です。対戦で勝てないあなたはこれを読んで勉強しましょう。(笑)
空母パイロット
Paul T. Gillcrist(逆井幸江訳)朝日ソノラマ 1992 (ISBN 4-257-17251-7)1068円
新戦史シリーズ50。「FEET WET Reflection of a Carrier Pilot」の日本語訳です。著者は退役海軍少将で、F-8パイロットとして、ベトナム戦を戦いその後ミラマー海軍基地司令まで登り詰めた人物で、下記の「F/A-18の秘密」にも登場しています。
著者は空母の3大変革といわれる艦載機のジェット化、アンクルドデッキ、蒸気カタパルトと光学着艦装置の導入を実体験しており、その辺の描写がとても興味深いです。夜間着艦時の緊張した様子等艦載機の運用についても色々と書かれており、着艦フェチな方にお勧めの一冊です。
軍用機知識のABC
イカロス出版 1993 (雑誌コード 61777-35)2233円
現代の軍用機について種類、兵器と装備、運用等について多数の写真やイラストを交えて概説されています。巻末には軍事航空略語辞典が付いており、初めての方には取り組みやすい一冊です。
続 軍用機知識のABC
イカロス出版 1994 (雑誌コード 61777-72)2233円
現代の軍用機による偵察、攻撃、輸送等の様々な任務について、多数の写真やイラストを交えて概説されています。ミサイル防衛についても簡単に触れられています。巻末には用語辞典が付いており、素朴な疑問の解決に役立ちます。
ジェット戦闘機
立花正照原書房 1984 (ISBN 4-562-01466-0)1650円
メカニックブックス1。ジェット戦闘機の誕生から1980年代への発達過程が、アメリカ空軍のジェット戦闘機を中心に説明されています。特に6章で新旧10機種に搭載されている火器管制レーダに関して運用や表示について解説されています。
1999年に「ジェット戦闘機入門」に改題され光人社NF文庫から出版されています。
図解現代の航空戦
Bill Gunston、Mike Spick共著(江畑謙介訳)原書房 1985 (ISBN 4-562-01627-2)1600円
メカニックスブックス9。「MODERN AIR COMBAT」の日本語訳です。空中戦闘を理解する上で必要な兵器、電子戦、コックピット等のシステム、基本的な航空力学、強い戦闘機の条件にについて解説されています。また、インメルマン、スプリットS等の空戦機動法についてもわかりやすく図入りで解説されています。コックピットの章にはF-16におけるHOTASのスイッチ配置の図が載っているので、FALCONな方は参考にされると良いでしょう。
図解電子航空戦
立花正照原書房 1986 (ISBN 4-562-01827-5)1600円
メカニックブックス13。航空機の電子戦について、その発達史や器材等が平易に説明されています。この分野は一般には理解されにくいものですが、この本を読めばその一端に触れることができます。
朝鮮戦争空戦史
Robert Jackson(戦史刊行会)朝日ソノラマ 1983 (ISBN4-257-17029-8)505円
文庫版航空戦史シリーズ29で「AIR WAR OVER KOREA」の日本語訳です。朝鮮戦争の勃発から停戦までの一連の空の戦いを知る上で手頃な読み物です。F-86対MiG-15の対決について概要を知ることが出来ます。Mig AlleyやSabre Aceな方にお勧めです。
トム・クランシーの戦闘航空団解剖
Tom Clancy(平賀秀明訳)新潮社 1997 (ISBN 4-10-247206-1)781円
「FIGHTER WING-A Guided Tour of an Air Force Combat Wing」の日本語訳です。米空軍の状況について綿密な取材に基づき記述されております。本書中の「空軍初級講座」、「軍用機あれこれ」及び「兵器−爆弾はいかにして「賢く」なったか」をお読みいただくとコンバット系フライトシミュレーションへの理解がより深まるでしょう。
機体別
空中警戒管制機 AWACS
エアワールド 1998 (雑誌コード 01972-4)1238円
エアワールド1998年4月号別冊。現用機のシムで影ながら必ずお世話になるAWACSについて、E-767及びE-3について解説されています。搭載レーダであるAN/APY-1/2についてもレーダモードや構成機器の機能等詳しく掘り下げられています。また、E-767の母機であるBoeing 767についても解説されています。
これを読めばAWACSについて一通りの知識が得られると共に、あらためてAWACSに対する感謝の気持ちが沸き起こるでしょう。
Eurofighter 2000
Hugh Harkins Midland Publishing Limited 1997 (ISBN 1-85780-068-0)14.95米ドル
Aerofaxシリーズの1冊。開発経緯から実機のシステムそして最近の試作機の状況等が多数の写真で紹介されています。シミュレータとおぼしきコックピットの写真がありますのでフライトシムファン特にDIDのEF2000やEurofighter Typhoonな方々には一見の価値有り。
F-15イーグル
藤田勝啓(編)航空ジャーナル社 1978 (雑誌 03776-3)1400円
航空ジャーナル1978年別冊AJ Custum No.5。機体開発の経緯、設計思想や空力、エンジン、搭載システムを解説しています。古いですが和書としては最も内容が硬派です。F-15E登場以前の本ですが、F-15という機体を理解するには好適です。Jane's F-15な人にお勧めです。絶版ですので古書店で見かけたら即買いましょう。
F-15E STRIKE EAGLE
Hans Halberstadt Windrow & Greene Ltd. 1992(ISBN 1-872004-27-X)17.95米ドル
F-15Eのカラー写真集です。コックピットの各部細部写真に加えてレーダアンテナやLANTIRNポッドの写真もあります。Jane's F-15な人にお勧めです。
F-16ファイティングファルコン
中村浩美(編)航空ジャーナル社 1983 (雑誌 03776-8)1400円
航空ジャーナル1983年8月号臨時増刊 Super Fighter Series No.2。機体開発の経緯、設計思想や空力、エンジン、搭載システムを解説しています。内容は今となっては古いのですが日本語で手軽に読めるのでFalcon4.0のためにF-16という機体を勉強するのも良いでしょう。絶版ですので古書店で見かけたら即getしましょう。
マクダネルダグラスF/A-18ホーネット
青木日出雄(編)航空ジャーナル社 1986 (雑誌 03776-5)1400円
航空ジャーナル1986年5月号臨時増刊 Super Fighter Series No.5。機体開発の経緯、設計思想や空力、エンジン、搭載システムを解説しています。内容は今となっては古いのですが日本語で手軽に読めるのでKOREAやJane's F/A-18等Hornetな人にお勧めです。絶版ですので古書店で見かけたら即getしましょう。
F-18ホーネット
Bill Gunston(浜田和穂訳)原書房 1986 (ISBN 4-562-01806-2)1600円
メカニックブックス12。IAN ALAN社刊のModern Combat Aircraftシリーズの内の一冊「F/A-18 HORNET」の日本語訳です。P-530〜YF-17以来の経緯と開発の経過から搭載システム、兵装に至るまで当時のホーネットについて良く理解できます。日本語で手軽に読めるのでKOREAやJane's F/A-18等Hornetな人にお勧めです。
F/A-18の秘密
Orr Kelly(吉良忍訳)朝日ソノラマ 1992 (ISBN 4-257-17250-9)728円
新戦史シリーズ50。「HORNET The Inside Story of the F/A-18」の日本語訳です。技術的な事についても書かれていますが、むしろ開発経緯について、軍の推進派と反対派、マクダネルダグラス(現ボーイング)とノースロップ(現ノースロップグラマン)の確執や、いわゆる垂直尾翼問題の解決等、関係者の個人名も交えて書かれているところがおもしろく読めます。
YF-22 and YF-23
Bill Sweetman Motorbooks 1991 (ISBN 0-87938-505-7)9.95米ドル
ATF開発計画及び表題の候補機について紹介されています。一章を割いてAVIONICSについても要素技術等について記述があります。今となっては多少内容が古いですが興味のある方はどうぞ。
F-22
Richard Abrams and Jay Miller Midland Publishing Limited 1992 (ISBN 0-942548-53-1)
Aerofax Extra 5。試作機であるYF-22の写真を中心に開発経緯から実機システムが紹介されています。白黒ですがYF-22のコックピット写真及びEMD機の三面図、コックピットレイアウト図及びモックアップの写真が載っています。さらにアビオニクスの簡単なシステムブロック図も載っています。DIDのF22 ADFな方はどうぞ。
F-22 RAPTOR
Bill Sweetman Motorbooks 1998 (ISBN 0-7603-0484-X)12.95米ドル
DID F-22 ADFの付録「Allies & Adversaries」の巻末に紹介されており、F-22に関して手軽にまとまって見られる資料です。全編カラーで、製造中の機体、コックピット、レーダアンテナの写真は必見です。DIDのF-22 ADF及びTAWに登場するF-16Uに相当する機体の模型写真も載っています。DIDのF-22な方にお勧めです。
Advanced Tactical Fighter to F-22 Raptor
David C. Aronstein他 American Institute of Aeronautical and Astronautics, Inc. 1998 (ISBN 1-56347-282-1)45.95米ドル
AIAA(米航空宇宙学会)が出版したF-22開発計画の解説本です。1980年代前半からYF-22とYF-23の競争試作を経てF-22の量産までの経緯を良く理解することが出来ます。
AVIONICSについても12ページにわたって記述があり、アーキテクチャ、電子戦、レーダ等について概要を知ることが出来ます。Appendixとして、1970年代に試作されたステルス実験機Have Blueの解説もあり、こちらも見逃せません。
Lckheed Martin F/A-22 Raptor
Jay Miller Midland Publishing Limited 2005 (ISBN 1-85780-158-X)29.95米ドル
AEROFAXシリーズ。ATFと呼ばれていた頃の風試模型からDem/Valフェーズ、そしてEMD、量産へと一連の流れを豊富な写真と図表で紹介しています。
著者のJay Miller氏は1992年に共著でAerofax Extra5として一度F-22を取り上げていましたが、その際はYF-22しかネタが無くあっさりした内容だったのに比べ、今回は大幅にボリュームアップしています。
開発の初期段階に関する記述は上記のAIAA本をネタにしているため、これといって目新しい記述はありませんが、新たに撮り下ろした量産機の豊富なクローズアップや、生産治具や燃料リグの写真等が目を惹きます。機体システムに関する記述が多少重複していたり略語が混乱している点が散見されますが、F/A-22ファンにはお勧めの一冊と言えるでしょう。
JOINT STRIKE FIGHTER
Bill Sweetman MBI Publishing 1999 (ISBN 0-7603-0628-1)13.95米ドル
JSFについて開発経緯とCDAであるX-32及びX-35について紹介されています。前半はP1127からYAK-141までの間の各国のSTOVL機プロタイプや計画機について紹介されています。
実機については、初飛行以前の出版のため、雑誌等で紹介された既知の情報が1冊にまとまっただけという印象がありますが、まとめて読めるというのはそれなりに便利です。AVIONICSについては、コックピット、ICP、MIRFSについて簡単に記述されています。
JSFがたまらなく好きという方は一読されるとよいでしょう。
JOINT STRIKE FIGHTER
Gerard Keijsper Pen & Sword 2007 (ISBN 978-1-84415-631-3)25ポンド
JSFにいたるV/STOL戦闘機の開発史及び敗者のMcDonnell Douglas案、Boeing X-32についての概説、X-35及びF-35の開発経緯、F-35の各サブシステム、武装等について記述されています。
特に各サブシステムについての記述が厚く、開発に使用されているB737改造のフライングテストベッドであるCATBirdについても1章を割いているのは好感が持てます。
基本的に文字が主体の読む本ですが、印刷が綺麗なので写真も楽しめます。
Mikoyan MiG-29 Fulcrum
Yefim Gordon MBI Publishing 1999 (ISBN 0-7603-0764-4)39.95米ドル
大半のシミュレーションでは手強い敵役として登場し、NOVAのMiG-29やFLANER2.5等ではプレイヤーの機体としても活躍するMiG-29の解説本です。
開発経緯、機体システムから各型について詳しく解説されており、これ一冊でMiG-29への理解を深めることができます。
推力重量比、翼面荷重、旋回率、レーダレンジやMiG-29Mを1.0とした場合の戦闘時の有効率等についてF-16、F/A-18等との比較があるのが興味深いです。
Sukhoi Su-27 Flanker
Yefim Gordon Airlife Publishing 1999 (ISBN 1-84037-029-7)24.95英ポンド
SSIのSu-27 FLANKER等でプレイヤーの機体として活躍するSu-27の解説本です。
開発経緯、機体システムから各型について詳しく解説されており、これ一冊でSu-27への理解を深めることができます。
1950年代以降の他の戦闘機を含めた推力重量比や燃料重量比の推移をグラフ化したものが載っており興味深く見ることができます。
ウェポン
Airborne Weapons of the West
Anthony M. Thornborough Arms and Armour Press 1992 (ISBN 1-85409-119)11.99ポンド
旧西側の航空機用兵装について、イラストや写真で紹介されています。ちょっと古いのでJDAMについての記述は当然ありませんが、フライトシムに登場する大抵のミサイル、爆弾等は網羅されていますので、これを読めばもう何を積んで出撃するか悩むことは無くなります。
ミサイル工学事典
久野治義原書房 1990 (ISBN 4-562-02138-1)20000円
ミサイルそのものとその周辺技術について幅広く記述されています。もちろんミサイルの誘導方式や、航法についても触れられていますので、ミサイルを回避できないとお嘆きの方にお勧めします。
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