不正咬合に対する早期治療に関して
早期治療の是非に関しては矯正家の間でも諸説あるようです。
ただし、今、日本でもメジャーになりつつある外科矯正(外科手術を併用して不正咬合の矯正治療をする)に関しては、私はできるだけ避けたいと思っています。
どうしようもないケースがあることは認めますが、早期に矯正治療を開始して、骨格の成長コントロールをすること(出来るのならば)で、将来の外科矯正を避け得るのであれば、私はそちらを患者さんにはお勧めします。
早期治療の問題点は、現在まだ患者さんの成長の予測が完全にはできないこと、骨格の成長のコントロールが不可能な可能性もあること、長期(ほとんどは経過観察ですが)にわたる通院となるため(早期治療だけで終わるケースはまれ)、
患者さんのモチベーションが継続し難いこと、などが考えられます。
親御さんの充分な理解、本人の納得が得られることが条件になります。
下図は早期治療のみで本格矯正を行うことも無く治療が完了したケースです。
すべてのケースがこういう条件が良いとは限りませんが、少なくともこのようなケースがあることは覚えておいて良いと思います。

3ヶ月間の早期治療のみ施術