顔面神経麻痺体験記




顔面麻痺 パート3


体調が悪いわけではない、ただ顔が動かない。
顔から下の動作にも問題はなし。

なんとなく簡単には直らないんじゃないかな、そんなことを考えながら脳外科へ向かう

開院時間に合わせていったつもりだったが、少し甘かったようだ。院内にはいるとすでにロビーの椅子は7割方埋まっていた。

受付後、しばらくして看護師によばれ別室で問診、血圧の確認や病歴について細かく聞かれる。

その後、医師から指示が出たのだろうか、CT検査、血液検査を行ない再度名前が呼ばれるのを待つ。結局、自分の順番が回ってきたのは検査後2時間ほどしてからだった。

「よろしくお願いします」と診察室へ入る。

そこに座っていた医師は、自分より若いか同世代くらいか。

第一印象はアンタッチャブルの山崎にそっくり・・・。ただ、初対面でそんな軽口を言えるはずもなく、神妙な顔で結果を聞く。

これは「顔面神経麻痺ですね」と山崎似の医師。

「原因は不明です。ただ、ストレスとか風邪とかいろんな要因で起こるようですよ。顔面が動き出すのが2週間後、完治まで数ヶ月を見てください。」

「2週間で動き出さなければ麻痺の後遺症が残るでしょう。3〜4割くらいの方に後遺症が残ります。」

流れるように説明を続けていく。

なるほどとうなずきながら、

「動き出すまで2週間!!」
「完治まで数ヶ月!!」
「後遺症が残る可能性、3〜4割!!」

えらいことになった、「顔面麻痺して仕事はどうする!」「休めるのか?、いやいきなり無理だろ!!」正直それしか考えられなかった。

「この症状は耳鼻科が専門なので、紹介状かいておきますね。今度はここの病院にいってください。あと、うごかなくてもマッサージは続けてくださいね!、マッサージの方法を書いたコピーをあげますから。」

医師は顔面麻痺について一通り説明してくれた後、顔面マッサージ方法を説明した資料や紹介状を用意してくれた。

こんな資料がすぐに用意できるところを見ると、結構よくある症状なのかもしれない。

山崎似の医師にお礼を述べ、紹介された耳鼻科の病院へ向かった。

耳鼻科では聴力検査を追加で行なったくらい、ここでも診断結果は同じだった。

顔面神経麻痺の「ベル麻痺」と思われます。

「マッサージなどはせず、薬を飲んで安静にしてください。」

「マッサージはするな?」脳外科では、マッサージしろといわれましたが・・・

以前は動かない間でもマッサージを行なうことが一般的でしたが、最近は麻痺がゆるみ動き出すまで動かすな!という方針が多いと説明を受ける。

麻痺で動かない時期に無理にマッサージをすると、かえって後遺症を誘発する事例が多いことがわかってきたらしい。

また、男性に比べ鏡を見る回数が多い女性は、ついマッサージを行なってしまいやすいらしく、後遺症が残るのは女性に多いという話だ。

いずれにしても、顔面が動き出すまで数週間かかるのか・・・

会社に電話をいれ事情を説明する。とりあえず1週間の休みを取ることができた。

1週間で足りるのかな、つうか治るのか?

1週間の休みか、久しぶりだな。

まったく気分が高揚することもない長期休暇なんて初めてだよ。




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