アニメーション

ここ何年かアニメが流行ってるような気がします。 いや、エバなんとかとかじゃなくて、やっぱパペット・アニメ。その記号的読みは ココを押して(←本ページのアニメ論)。
よくわからないけど、やっぱりチェコのヤン・シュワンクマイエルが火付け役じゃないかしら?? 左のパンフは彼の『悦楽共犯者』のものです。人形をコマ撮りした部分と、実写を組みあさせて、 現実と虚構の境界を曖昧にしています。 人間を人形のように撮ったり、いつのまにか人形そのものになっちゃったりするので、 かなりきわどいところで「現実」を揺さぶってるようです。 この映画の中ではやばい人間のみならず、ここじゃ言えない機械も出てきます。 倒錯モノって好きでしょ?これこれ。そういえばその名も『独身者の機械』っていう 「イメージフォーラムフェスティバル審査員特別賞」をとったパペットアニメ が、アップリンク・ファクトリーより発売されてます。このページを見るようなひとは、 みんな好きなはず!あと、シュワンクマイエルは『ファウスト』や短編(『スターリン主義の死』とか)もかなり面白いよ!
人形、それ自体にも魅力があります。あのさ、ハンス・ベルメールとか四谷シモンの人形ってやっぱり素敵よね。ここでは載せませんが。

シュワンクマイエルの次はブラザーズ・クエイ(アメリカ生まれ。イギリスで撮る)を見よう!結構難解ですが。 人形は傷ついた身体をしています。『ストリート・オブ・クロコダイル』が有名。実写の『ベンヤメンタ学院』も それはそれは幻惑的だけどね。
最近いろんなところでパペットアニメやってるけど、あとよく出るのはイジィ・バルダ。 このひともチェコです。『手袋の失われた世界』が有名。頽廃、バロック、デカダンス、 耽美趣味!ってこれヴィスコンティだわ。あと『遺棄されたクラブ』『最後の盗み』も面白いよ。 あとやっぱチェコのイジィ・トルンカ、これは『手』です!なんか切ない!キュート、寂しい!

あとね、ウォレスとグルミットとかでもいいんだけど、やっぱり抑圧されてる国の映画って面白いのです。
だからロシアも面白い!! こないだも渋谷ユーロスペースでちょっとしたアニメ秘宝みたいなのやってましたが (このホームページの表紙)あたしが今のところ1番好きなのはユーリー・ノルシュテインです。最高。泣いた。パンフ→ 人形じゃなくて、紙なの。切り絵。そのコマ撮りだから、なんか動きもカサカサしてるんだけど、 キャラの絵自体可愛いし、微妙な表情とかも微妙に出てて、感動しました。 でもやっぱりこういうアニメって、とっても時間と根気がいるようです。しかも、ロシアは社会主義形態が崩れ、市場経済に方向転換したので、今まで国営のスタジオで公務員のように働けたアニメ作家たちは、今度自分で資金集めをしなければならなくなりました。ユーリー・ノルシュテインの新作『外套』は制作してから未完のまま、 すでに20年経とうとしています。社会主義って、ある意味アニメ制作には結構なシステムだったと言えるようです。

さて日本は?と言うと、ついこないだ古川タクの特集がBOX東中野でありました。 行けなかったけど。残念。60年代のアニメーションで、久里洋二とか、柳原良平宇野亜喜良とか 見たよ。あんま知らないけど。
あとなにあったかなあ、宮崎駿の原点、『雪の女王』レフ・アタマーノフ。 アメリカではスーザン・ピット『アスパラガス』。女性監督。↓パンフ。結構キワどいよ、これも。 あと81年の『アメリカン・ポップ』。同年の『ヘビー・メタル』はカナダだって。 あ、もっちろんおフランス『ファンタスティック・プラネット』は見たに決まってんじゃん。 73年、チェコ共作だって。ルネ・ラルー監督。ローラン・トポールの絵がすごいね。『ガンダーラ』も見たよ。 そしてまたしても宮崎駿の原点、ポール・グリモー『王様と鳥』。 これとっても素敵なの。激。私の上述のアニメ系譜はこの映画からと言っても過言ではありません。 少女と少年の冒険ですよ。お城よ。衰退。破壊。地上と地下。権力とか。ラピュタだよほんと。
結構長く書いたねえ、好きなんだ、アニメ。すごく。っていうかあたしアニメおたくだったんだ、昔。 最近は御無沙汰だけど、『MEMORIES』『PERFECT BLUE』とか面白い。『スプリガン』イマイチだった。 でも『幻魔大戦』こそあたしの原点かもしれない。ツイ・ハークの『スーシン』も見たよ。実はフルデジタルアニメとかも 一応見てるんだよねえ。『VISITER』とか。あと、戦争中の、プロパガンダのアニメも見たよ、こないだ。 おもしろそうでしょ、うん、だっておもしろかったもん。
あとはヴァレリアン・ボロフチクとか見たいなー。

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