同性愛
2000.9.5(火)読売新聞夕刊(関西)11面 コラム「間奏曲」要約・抜粋
大阪ゲイ・コミュニティーの平野氏が、同性愛を扱った最近の映画『ボーイズ・ドント・クライ』 『フローレス』『アメリカン・ビューティー』について印象を語っている。
映画での同性愛の描き方、見る側の受け止め方は時代とともに変わる。 同性愛者が笑いの対象でしかなかったり、同性愛者であることを“におわせる” 程度の遠回しな表現をしていた時代を経て、『真夜中のパーティー』(1970)がゲイを
真正面から見据えた作品として話題となり、『モーリス』(1987)のヒットで美少年ブームが起きた。
『太陽がいっぱい』(1960)と『リプリー』でのゲイの描き方を比べてみるのもいい。
ハリウッド映画の中で同性愛がどう描かれてきたかを検証したドキュメンタリー 『セルロイド・クローゼット』(1995)も詳しい。
しかし残念ながら、日本には多様な愛を肯定した映画は少ない。
男性
· 『カーテン・コール』 Curtain Call ('96 イギリス)
監督:ナンシー・メックラー 脚本:マーティン・シャーマン
出演:ジェイソン・フレミング、アントニー・シャー、ドロシー・トゥティン、 アントニー・ヒギンス
若さと才能にあふれたバレエ・ダンサー、トニオの体はHIVウィルスに蝕まれていた。 恋人の死、体力の低下…不安に揺れている時、トニオはエイズ患者のセラピスト、ジャックと出会う。
「愛は愛。それはどんな形でも関係ない…」それがこの映画のメッセージだという。
(*^o^*) ミーハー・メモ (*^o^*)
バレエを踊るジェイソン・フレミングの体の線がきれい。音楽も素敵。
· 『さらば、わが愛 覇王別姫』 ('93 香港)
監督:チェン・カイコー 原作・脚本:リー・ピクワー
出演:レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー
2人の京劇役者、小僂と蝶衣、そして小僂の妻、菊仏。3人の愛憎と文化大革命の さなかの裏切りが、京劇の「覇王別姫」のストーリーと重なりながら展開していく。
(*^o^*) ミーハー・メモ (*^o^*)
女形のレスリー・チャンが妖艶。
カンヌ映画祭パルムドール受賞。
· 『司祭』 こちらを参照
· 『太陽と月に背いて』 Total Eclipse ('95 イギリス)
監督:アニエスカ・ホランド
出演:レオナルド・ディカプリオ、デビッド・シューリス、ドミニク・フラン
天才詩人ランボーと彼に魅せられた詩人ベルレーヌの破滅的な愛の物語。
ランボーが妻子ある大人の心を弄ぶ。
(*^o^*) ミーハー・メモ (*^o^*)
レオの老け役は無理ありだが、少年時代の奔放なランボーははまっている。
· 『ブエノスアイレス』 ('97 香港)
監督:ウォン・カーウァイ 撮影:クリストファー・ドイル
出演:レスリー・チャン、トニー・レオン、チャン・チェン
愛するほどに傷つく…のまさに典型。
(*^o^*) ミーハー・メモ (*^o^*)
レスリー・チャンとトニー・レオン。私はレスリー派である。『さらば、わが愛』とはまた違った 魅力(最低男に近いけれど(^^;)を楽しめる。
50回カンヌ映画祭監督賞受賞。
· 『ベント 墜ちた饗宴』 Bent ('97 イギリス)
監督:ショーン・マサイアス 脚本:マーティン・シャーマン
出演:ローテル・プリュトー、クライブ・オーウェン、ブライアン・ウェバー、ミック・ジャガー
ナチス・ドイツは同性愛行為がドイツ民族を破滅に導く墜落の兆候であると 主張し、同性愛禁止法を適用した。彼らはユダヤ人、ジプシー達よりも下等に 扱われ、収容所で虐殺された同性愛者は5万〜10万人(一説には25万〜
50万とも伝わる)といわれる。(チラシより抜粋)
実は未見。
· 『きらきらひかる』 ('92 日本)
監督・脚本:松岡錠司 原作:江國香織
出演:薬師丸ひろ子、豊川悦司、筒井道隆
妻はアルコール依存症。夫は同性愛者。そこに夫の愛人が入り込み、3人の 奇妙な関係が生まれる。ちょっとリアリティーが薄いかも。
(*^o^*) ミーハー・メモ (*^o^*)
トヨエツと筒井道隆。わたしはトヨエツ派である。
女性
· 『バタフライ・キス』 Butterfly Kiss ('95 イギリス)
監督:マイケル・ウインターボトム
出演:アマンダ・ブラマー、サスキア・リーヴス、デス・マッカリーア
「神様はあたしのことを忘れてる。だからあたしが人を殺しても何も言わない」
ボディピアスとタトゥーで自分の身体を痛めつけ、行きがかりの人を殺し続けるユーニス。そんな彼女を救おうと、 ひたむきに後を追うミリアム。
「愛と救済の物語」とチラシには書かれてあるが、誰が誰を救済したのか、 本当に救済されたのか、混乱させられる映画。