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 アゴヒゲアザラシ猟

クジラの猟が終わり、氷も緩んできた6月、アゴヒゲアザラシ「Ugruq(ウグルック)」の猟がはじまります。

アゴヒゲアザラシ(学名:Erignathus barbatus)、関東近辺では、多摩川や荒川に現れ、大人気となった「たまちゃん」と同じ種類。
アザラシの仲間ではあるけれど、ポイントホープの人たちは、ゴマフアザラシなどの小型のアザラシは「Natchiq(ナッチャック) 」と呼んで区別しています。

ウグルックはポイントホープの人たちにとって大切な生き物です。食べ物としてはもちろん、皮はウミアック(捕鯨用のボート)に必需品です。

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2007年6月


海が大きく開けばボートで追い、写真のようにボートを出せないときは氷上でひたすらアゴヒゲアザラシが現れるの待ち続けます。

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2008年6月


海が開いてボートを出せれば、ボートからアゴヒゲアザラシを狙います。

「頭が大きいのがアゴヒゲアザラシだ」とは言うけれど、比較対象のない海面でアザラシの頭を見つけても、大きいのか小さいのかわかりませんでしたが、次第に慣れて来て、どうにかわかるようになったものの、遥か彼方のゴマ粒のような姿を見分ける彼らの視力の良さには、到底かないません。


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2007年6月


アゴヒゲアザラシを追っていると、目の前に手負いのアゴヒゲアザラシが現れました。

銃を撃ったと思われるボートに声をかけ、銛を打ち込もうとしているところ。しかしこのときは失敗。しばらく追い続けていましたが、氷の中へ逃げ込んでしまい結局見失ってしまいました。


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2007年6月


氷上で寝ていたアゴヒゲアザラシ。ボートで近づき水の中へ逃げ込む前に銃で一発。

一見寝ているように見えますが、実は既に死んでいます。


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2008年6月


水面に顔を出したアゴヒゲアザラシをボートから撃ち、沈む前にブイ(浮き)の付いた銛(モリ)を打ち込みます。銃で頭を撃ち抜いてとどめを刺し、ボートにくくり付けて海岸まで曵いて行きます。

頭の銃創からは血が噴き出し、海面は真っ赤。可哀想というよりは、大切な(おいしい)食料が捕れたという嬉しい気持ちの方が大きいのです。


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2007年6月


深夜、風が止むと、氷が波を吸収するのか、これが海だとは思えないくらい、鏡のように凪いだ水面。時々顔を出すアゴヒゲアザラシ。

こんな幻想的な風景の中にいるだけで、幸せな気分になります。

さて、次のページではアゴヒゲアザラシの解体の様子をご紹介します。

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