6月中旬、クジラが捕れたその年はクジラ祭りが開催されます。ほかの町では「Nalukataq(ナルカタック)」と呼ばれるこの祭り、ポイントホープでは「Qagroq(カグロック)」と呼ばれています。
右の写真、これが「Nalukataq(ナルカタック)」、英語ではブランケットトス、人力のトランポリン。
飛んでいる彼女は、この年子供を得たので、お祝いに色々な物を飛びながら撒いているところ。
2007年5月
クジラ祭りの形態は町によって異なり、ポイントホープの場合、3日間に渡って開催されます。ここでは、その様子を紹介して行きましょう。
2006年6月
カグロック第1日め。この日は開会式。
猟に使ったウミアックを並べた周りに人々が集まり、ミキアックやエスキモードーナッツ、ケーキ、お茶などが人々に振る舞われます。
写真はぼくの所属するチームのクルーたち。その年、クジラを捕ったチームがカグロックの主催者になります。そろいのジャケットを着ているのに、何故かキャプテンだけ、違うジャケットを着ています。
お祈り、挨拶が終わったあと、食べ物、飲み物が配られます。
我々クルーにもミキアックが配られ、みんな一心不乱で食べています。
初日はこれでおしまい。時間にして1時間ちょっと。
2007年6月
第2日目、それまで海岸の雪の中などで保存されていたクジラの尾びれ「Avaraq(アヴァラック)」が準備されます。
ここにはクジラ3頭分のアヴァラック。
アヴァラックは捕鯨チームのクルーたちの手で、その場で薄くスライスされ、その場に積み上げられます。
スライスされたアヴァラックは、キャプテン夫妻の手で、人々に配られます。
猟、解体を手伝った人、同じ名前の人(エスキモー語で「アチャック」)、自分の配偶者、両親と同じ名前の人(ウーマ)、いとこ、親戚、他の町から来た人(イグラーク)、最終的には、会場にいる人たちすべてに行き渡ります。
特にお年寄りは大切にされ、たくさんのアヴァラックが配られます。
そして、アヴァラックがみんなに行き渡り、子供たちにオレンジとリンゴが配られると、会場は片付けられ、ナルカタック(ブランケットトス)が始まります。
(次ページは動画があるので少々重いです)