海外旅行なんて珍しくもなく、年間1600万人以上もの人が海外に出かけている現在、たった数回の経験しかない私が、わざわざホーム・ページのメモリを消費するのはなぜか、ということになると思います。同じ国に何十回となく訪れて、あるいは何年も住んでみてその国のことなら何でも聞いてくださいというくらいの人ならいざ知らす、例えば、東京と日光と京都を1週間で回って、「これが日本だ」と言っているような私が海外旅行について書くのはおこがましいと自分でも思っているのです。
しかし、私は私なりに感じています。外国に出てみて日本の美しさや良さがよく分かります。その美しい日本の自然が、山河が急速に荒廃しつつあることも感じています。いつも思うのですが、成田空港にランディングしてやっと、「ああ、帰ってきた」と、緊張が解けます。これが祖国というものでしょう。成田に着くまでは何が起こるか分かりませんから。海外旅行はいいことばかりではありません。ほんの数回の旅行でも、何回か恐い思いをしました。でもすぐにまた行きたくなるのです。
最初に旅行したのがカナディアン・ロッキー。その雄大さに圧倒され、観光地には自動販売機も、がなり立てる音楽もない。山火事さえも、人間に危害がなければ、自然のサイクルに任せているという生き方にすっかりとりこになってしまった。カナダから人が変わって帰ってきた男と言われた。モンゴルではものをたくさん持つことが幸せなのではないと思い知らされました。人生観が変わったような気がします。前よりはあくせくしなくなりました。いまは体力的に海外旅行どころではありませんが、できるだけ早く海外旅行に復帰したいと思っています。
今度海外に出るときは今までと全く違った形になるだろうと思います。観光地を、ばたばたと精力的に回るのではなく、できるだけ現地の人たちと交流がもてるように、一カ所に比較的長く滞在して、のんびりと過ごしたい。カタコトでもいいから現地の人と何かしたい。そう思います。たどたどしい英語とスペイン語が少しでも役に立てばいい名と思っています。異文化との出会いが自分や日本を再発見するきっかけになればいいと思います。若い人は若いうちに語学を勉強しましょう。英語と、最低もう一つのことばを。