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人生何が起こるかわからない。本当にそう思います。学生時代から語学は大の苦手。10年以上も英語教育を受けていながら書くことも話すこともほとんど出来ません。よほど語学の才能がないものと思います。ましてスペイン語など考えたこともありませんでした。スペインというとフランスの隣にある、かつて7つの海を支配した国、闘牛とフラメンコの国、それくらいしか浮かんできませんでした。ところが、たまたまスペイン語の先生と出会い、「スペイン語はたいへん響きの美しい言葉だ」と聞かされてから私の人生が狂い・・・、いや大きく開かれ始めたのです。ちょっとしたあこがれのようなかたちで「スペイン」という文字が心のずっと奥底に残ることとなったのです。ちょうど1992年、スペインにとって記念すべきあの事件から「500年」の頃です。しかし実は私は「あれから500年」の中身をろくに知らなかったのです。
それから何年かたって、ある日ふと開いた市の広報紙で「スペイン語の講座」があるのを知りました。英語ですらそんな状態でしたから、50歳を過ぎて新しい言語を習うつもりは全くありませんでしたが、「中南米の事情」というものに少し興味があり、受講を申し込みました。そうして、1995年10月からスペイン語を学ぶことになったのです。スペイン語は見るのも聞くのも初めてで、まさにA、B、Cからでした。
ところが、私はスペイン語にすっかり魅せられてしまったのです。それはわくわくするような喜びでした。高校時代に微分積分を習ったとき、大学で関数論を習ったとき以来の興奮状態であったように思います。英語世界とは違った大きな新大陸にたどり着いたような喜びでした。先生も、一般の方に教えるのは初めてだとかで気合いが入っていましたし、それにスペイン語は日本人向きの言葉なのです。
そんなわけで、私はスペイン文化圏の本を読み始めました。いろいろな人に出会うこともできました。しかし、50歳からの手習いはやはり遅々として進みません。おまけに体調を崩して、耳を悪くしてしまいました。外国語を学ぶのは大変です。のんびり楽しみながらやるよりしかたありません。今まで病気と闘いながら、時にはくじけながらも何とかやってこられたのは、励ましてくれる何人かのとってもすてきな仲間がいたからだと思います。大変感謝しています。
いつの日にかきっと、スペインと中南米のスペイン語圏の国々へ行きたい。そしてスペイン語でカタコトでもいいからスペイン語で彼らと交流し、彼らの文化にじかに触れたい。そう夢見ている今日この頃です。そして若い人たちには、「英語ともう1つ外国語をやりなさい、若いうちに」と呼びかけています。なんと言っても言葉は異文化を理解する最も強力な道具ですから。
ホームページにスペイン語のページを作ったのは、全国のスペイン語に興味を持っている多くの方と交流したいからです。スペイン語を学び始めてすぐに、私はエッセイを書き始めました。恥ずかしながらその拙文を載せることにしました。初めの頃のものは、今読み直してみるとあまりに稚拙なので少し手を加えました。ほとんどの文は一応先生に目を通していただいていますが、その後勝手に書き加えたものもあり、もちろん文責は私自身にあります。
英語と違って、スペイン語を学ぶ環境はまだまだ十分ではありません。分からないことがあってもちょっと人に聞くというわけにはいきません。そのうち質問も忘れてしまいます。そして、なんと言ってもスペイン語を使う機会が大変少ないのです。また、スペイン語関係の情報も英語に比べれば格段に少ないのです。私自身大変不便を感じています。そして、このままでは万年入門者になってしまいそうです。スペイン語を学び始めたみなさんからの連絡をお待ちしています。