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第1巻 Word

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アプリコ学園 ソフトウエア実習講座  No05
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今回から第2章 冊子の作成です。

今週と来週で冊子用のテンプレートを準備します。

◆◆◆第2章 冊子の作成◆◆◆

Wordで作成した文書が眠っていませんか。
論文の印刷は専門業者に頼んでいませんか。
ここではWord文書から、自家製の冊子をつくります。

◆特徴

1.特別な道具は必要ありません。
プリンタつきパソコンとWordのほかに高価な道具は必要ありません。

2.綴じ代ほぼ0mmです。
二つ折りの背を糸と布、ポンドで綴じます。

3.表紙を貼って、並製本の出来映えに。

◆用途

A5版200ページ以内、同時印刷部数100部以下の
下記の種類の小冊子

1. 自叙伝や小説
2. 論文や解説書
3. 小グループの規則集、マニュアル
4. オリジナルノート
5. ディジカメ写真集

◆この章の構成

この章では、小冊子のつくり方を例に、第1章につづいてWordの使い方を実習します。

1. 一枚に4ページ印刷
2. テンプレートの作成
3. 文書から冊子へ
4. 製本
5. 終りに

◆◆1.一枚の両面に4ページ印刷

用紙サイズA4で作成したWord文書4ページを縮小してA4サイズの用紙1枚の両面に2ページづつ計4ページ印刷し、二つ折りにしてA5サイズ4ページの印刷物にします。

A4サイズで作成された4ページ以上の冊子にしたいWord文書を開き、

MB、「ファイル」!「印刷」!!「印刷」、「拡大/縮小」、「1枚あたりのページ数」、{2ページ}:「用紙サイズの指定」、{A4}

とし、:「印刷範囲」、「ページ指定」{On}、{4,1}にて二つ折りしたときの外側2ページを印刷

裏面をプリンタにセットし(上下の方向を間違え無い様に)今度は指定ページを{2,3}として印刷し、裏面を内側にして二つ折りします。

A4サイズの用紙一枚にA5サイズ4ページの印刷物が出来ました。
冊子にしたい原稿はもっと多くのページにになっているはずです。
その印刷範囲のページ指定をその都度入力していたのでは大変です。
第一章で習得したマクロの記録とVBA、コマンドを使ってテンプレートにします。

◆◆2.テンプレートの作成

A4サイズの原稿を縮小印刷するので文字数やフォント、段組は変更した方が読みやすい文書になるでしょう。
これらの書式は、原稿の内容と好によって代わります。
比較的頻繁に用いる文書形式をテンプレートに組み込みます。
ここでは、既存のテンプレートから作成された文書の書式(ページ設定とスタイル設定)を変更して印刷する場合と、その書式を新しいテンプレートとして登録することを考慮して説明します。
第1章で習得したことの延長ですから説明は概要と要点に絞ります。
VBAの作成と、書式設定の順序は問いませんが、今回はサンプル印刷の結果を参照に書式設定し、来週VBAプロシージャを作成します。

◆2.1.ページ設定

ここでは、特許庁編集、発明協会発行の冊子[特許出願のてびき]を参照し設定しました。
[特許出願のてびき]の解説にある[特許申請文]の書式はA4サイズで文字数36、行数29、余白は上、下、左、右いずれも2cmです。
この書式をA5サイズに縮小して [特許出願のてびき]は印刷製本されています。

MB、「ファイル」!「開く」にて、既存のWord文書を開きページ設定します。

◆2.2.標準スタイル

頻繁に使用する本文のスタイルを標準スタイルとし、フォントや段落を設定します。

(1)フォント

日本語用フォントは好みで決めます。英字用フォントも印刷されたときの見栄えを考慮して設定しましょう。
「日本語用フォント」に{MS P明朝}を選び、「英数字用フォント」は{Century}を指定します。
「フォントの色」は見出しなどで協調したい場合に設定します。
ここでは{自動}にしておきます。
ここの「スタイル」は太字や斜体の選択です。{標準}を選びます。
「サイズ」はフォントサイズです。「ページ設定」にて文字数を指定しましたので、文字間隔を参照に{14pt}とします。

「文字幅と間隔」タグの「ページ設定で指定した1行の文字数を使用する」を選択します。プロポーショナルフォントを選んだ場合文字幅が小さめな文字が混じりますので、設定値以上の文字数が一行に入る場合があります。

(2)段落

その段落の行の配置を決めるのが段落の設定です。
「配置」は各行の文字を「左揃え」にするか「右揃え」で表示するか決めます。
「両端揃え」は一行以上の文字を配置する場合、1行分の文字の配置で右端や左端に大きな空きが出来無い様に配置します。
「均等割り付け」は1行分以下の文字数の場合でも左端と右端の空き無しで文字間隔を均等に割り付けて配置します。
右端、左端はページ設定で指定した余白の内側です。
この余白の位置から、左端、右端の位置をずらすのが「イデント」の設定です。プラスマイナス可能です。
(表の場合、表固有のイデントを設定しますが、さらに段落のイデントが加算されます。)


「最初の行」はその段落の始めの文字にのみ有効なイデントです。
「間隔」は、段落全体の前と後、および段落内の「行間」を設定できます。

勿論「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」を選んだ場合、この設定値は適用されず、フォントサイズによって行単位の間隔をとる配置になります。

(3)その他の書式

タブとリーダ、罫線と網掛け、言語、レイアウト枠、は設定不要です。箇条書きと段落番号は{なし}を確認します。

◆2.2.スタイルの整理

本冊子の場合、頻繁に使用する本文のスタイルを標準スタイルとし、その他に次のスタイルを追加しました。

@ イデント無しで左揃えで記入したい短文主体の説明文 {標準1}
A 中央ぞろえで表示したい図番など{標準2}。
B 行間を詰めて説明したい小さな枠入りのごく簡単な説明文{標準3}
C ある範囲のタイトル用の見出し{見出し1〜6}
D 特殊な要素(ヘッダー、フッター、ページ番号、図面番号、脚注、索引、目次)

@〜Bは標準スタイル+「段落」の設定変更。
C〜Dは、標準スタイル+「フォント」と「段落」の設定変更。

スタイルの設定は原則として段落単位です。ページ番号や脚注番号などは文字単位です。

(1)スタイル名の追加、変更、削除

「文字/段落スタイルの設定」ウインドウを開き、現在使用しているスタイル名が、本文章のどんな用途に使われているかチェックし、必要な場合追加します。

「種類」、{すべてのスタイル}から適切な、或はそれに近い名前をダブルクリックして不足スタイル名を追加します。
「構成内容変更」!!「構成内容変更」にて、紛らわしい名前の変更、不要なスタイル名の削除をします。
図には、コピー元とコピー先が表示されますが、ここでは表示中の文書のスタイル名の削除と変更のみを行います。
その他のスタイルは「文字/段落の設定」、「変更」!!「スタイルの変更」から設定します。

(2)基準にするスタイルと次の段落のスタイル

追加或は名前を変更したスタイルなど、標準スタイルの他のスタイルについて、「基準にするスタイル」を{標準}スタイルをベースに設定します(見出し2〜見出し6は基準スタイルを見出し1とし、見出し1の基準スタイルを標準スタイルとします)。
「次の段落のスタイル」は同じスタイルの段落が続く場合は同じスタイル名を、見出しのように次の段落が本文の文章と予測される場合はそのスタイル(ここでは{標準})を設定します。

その他のスタイルの「基準にするスタイル」は、「見出し2〜6」は「見出し1」、その他は「標準」とします。
「次の段落のスタイル」は「見出し1〜6」は「標準」、その他は同じスタイル名とします。

個別のフォント、段落の設定は標準スタイルと同様な方法で設定します。

◇ 段落

段落とは、「Enter」キーによる「改行」から、「Enter」キーによる「改行」までの範囲の事です。
「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押すと段落区切りをしない改行が出来ます。

Word文書は

@文字など
A文字などの集合で段落を
B段落の集合でセクションを(ページは、物理的な区切り。段落の途中でページ区切りや、ページの途中でセクション区切り可能。)
Dセクションの集合で文書全体

の階層構造で構成します。

段落は文字の集合で、ある情景を表現します。読者はこの範囲で理解
をしながら読んでいく事になります。
理解しやすい範囲で段落とページを区切りましょう。

◆次週は2.3.印刷用VBAです。

 

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   アプリコ学園 ソフトウエア実習講座  No06

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今回でテンプレートを完成させます。

◆2.3.印刷用VBA

1.一枚に4ページ印刷にて説明した操作をマクロに記録します。

MB、「ツール」!「マクロ」!「新しいマクロの記録」!!「マクロの記録」、「Ok」にて記録をはじめ、印刷の操作をして「マクロの記録」を「停止」します。

VBAエディタにてマクロを開くと次のコードが記憶されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Sub Macro3()

' Macro3 Macro
' 記録日 01/09/14 記録者 三浦博孝
Application.PrintOut FileName:="", Range:=wdPrintRangeOfPages, Item:= _
wdPrintDocumentContent, Copies:=1, PageS:="4,1,8,5", PageType:= _
wdPrintAllPages, Collate:=True, Background:=True, PrintToFile:=False, _
PrintZoomColumn:=2, PrintZoomRow:=1, PrintZoomPaperWidth:=11907, _
PrintZoomPaperHeight:=16839

End Sub

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コードのPageS:= にて印刷するページを指定している事がわかります。
ここに印刷したいページの文字列を作り代入すれば出来あがります。あとはこの文字列データを作るコードの作成です。

(1)冊子印刷プロシージャの概要

@ 印刷するページ数の入力を要求する
A 用紙の表面(二つ折りした時の外側)の印刷か、
裏面(内側)の印刷かの入力を要求する
B 外側印刷のときは 4,1,8,5,… 内側のときは 2,3,6,7,…の文字定数をセットする
C この文字定数を表示して確認を要求する
D 文字定数を PageS:= にセットしたMacro3() のコピーを実行する

(2)詳細

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Sub 冊子印刷()
'
'A4 見開きページで作成したWord文書(小冊子原稿)を
'外側は、4(*i)ページ目と1(*i)ページ目を縮小してA41ページに並べ
'内側は、2(*i)ページ目と3(*i)ページ目を縮小してA4
1ページに並べ
'両面印刷により、A41ページに4ページ印刷したA5版小冊子を
印刷します。
'*iのiは1から原稿枚数の1/4までです。

Dim PageS As String '入力データ用
Dim PageL As String
Dim PageSI As Integer
Dim PageLI As Integer
Dim Soto As Integer 'メッセージからのYesNo戻り値、外側印刷
「はい」で6
Dim I As Integer 'ページ計算用カウンタ
Dim PageNo1 As Integer '左(最初)に印刷するページ
Dim PageNo2 As Integer '右(次)に印刷するページ
Dim PromptPageS As String 'メッセージ用
Dim PromptPageL As String
Dim Prompt As String
Dim PageStr As String '印刷するページの文字列データ

'印刷する最初のページの入力を要求
Do
PromptPageS = "印刷開始する原稿のページ(番号)を入力して下さい。" _
& Chr(10) & Chr(13) & "最初のページは4で割って余りが1のページです。"
PageS = InputBox(PromptPageS)
PageSI = CInt(PageS)
If (PageSI Mod 4) <> 1 Then MsgBox "入力されたページは" & PageSI & "です。" _
& Chr(10) & Chr(13) & "余りが1のページで再度入力して下さい。"
Loop While (PageSI Mod 4) <> 1

'最後のページの入力を要求
Do
PromptPageL = "最後の印刷となる、原稿のページ数(番号)を入力
して下さい。" _
& Chr(10) & Chr(13) & "最後のページは4で割って余りが0のページです。"
PageL = InputBox(PromptPageL)
PageLI = CInt(PageL)
If (PageLI Mod 4) <> 0 Then MsgBox "入力されたページは" & 
PageLI & "です。" _
& Chr(10) & Chr(13) & "余りが0のページで再度入力して下さい。"
If PageLI <= (PageSI + 2) Then MsgBox "入力されたページは" & 
PageLI & "です。" _
& Chr(10) & Chr(13) & "最初のぺージより3ページ以上大きな
ページで再度入力して下さい。"
Loop While ((PageLI Mod 4) <> 0) Or (PageLI <= (PageSI + 2))

'外側印刷か内側印刷か問い合わせる
PromptSoto = "「はい」は外側(4頁と1頁から始まる)印刷です" _
& Chr(10) & Chr(13) & "「いいえ」は内側(2,4頁から始まる)
印刷です。"
Soto = MsgBox(PromptSoto, vbYesNo)

I = -1
PageStr = ""
If Soto = 6 Then '「はい」即ち外側のとき

Do
I = I + 1
PageNo1 = PageSI + 3 + I * 4
PageNo2 = PageSI + I * 4
PageStr = PageStr & PageNo1 & "," & PageNo2
If PageNo1 < PageLI Then PageStr = PageStr & ","
Loop While PageNo1 < PageLI

ElseIf Soto = 7 Then '「いいえ」即ち内側のとき

Do
I = I + 1
PageNo1 = PageSI + 1 + I * 4
PageNo2 = PageSI + 2 + I * 4
PageStr = PageStr & PageNo1 & "," & PageNo2
If PageNo1 + 2 < PageLI Then PageStr = PageStr & ","
Loop While PageNo1 + 2 < PageLI

End If

'作成した印刷ページの文字定数をメッセージとして表示
Prompt = MsgBox(PageStr, vbOKOnly)

'記録したマクロのPageSに作成した文字列セットし印刷スタート
Application.PrintOut FileName:="", Range:=wdPrintRangeOfPages, Item:= _
wdPrintDocumentContent, Copies:=1, PageS:=PageStr, PageType:= _
wdPrintAllPages, Collate:=True, Background:=True, PrintToFile:=False, _
PrintZoomColumn:=2, PrintZoomRow:=1, PrintZoomPaperWidth:=11907, _
PrintZoomPaperHeight:=16839

End Sub

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◇◇ ページ数とページ番号

 A41枚に4ページ印刷しますので、印刷するページ数は4の倍数準備します。
原稿が4の倍数でない場合は空白のページを追加します。
ページ番号を挿入した文章は、そのページ番号にて印刷ページを指定します。

 ページ番号の挿入は最初のセクションは1ページから、その後のセクションは「前のセクションから継続」を選びます。
横書きの見開き文章は奇数ページが右側に配置されます。

この事を考慮して文章を配置し、ヘッダー/フッターを記入します。

(4)コマンドの追加

{sub 冊子印刷()}の実行を指示するコマンドを第1章はがきの印刷と同じように追加します。

追加の方法は 第1章 6.3コマンドの追加 を参照して下さい。

(5)テンプレートに追加

 書式とVBAの作成が済んだら、文書を白紙にして

MB、「ファイル」!「名前を付けて保存」!!「ファイル名を付けて保存」、「ファイルの種類」、{文書テンプレート(*.dot)}

にて保存ファイルが「Templates」になり「ファイル名」、{冊子}:、「保存」にて{冊子.dot}のテンプレート完成です。

(第1章 はがきの印刷 と同じ)

◆次週は3.文書から冊子へ で長い文書を取り扱います。

 

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アプリコ学園 ソフトウエア実習講座  No07

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今回は長い文書の取り扱いを用いて冊子本文を完成させます。

◆◆3.文書から冊子へ

Word文書には、文章の他に図面、表、脚注、索引、目次、図面番号等など冊子の構成に必要な便利な道具が揃っています。
また、複数の文章(ファイル)に分割して作業し、まとめて長い1つの文章にする道具など、長い文章への対応も考慮されています。
ここでは、その取り扱いの要点をまとめてみました。

◆3.1.図の準備と挿入

Wordの図(グラフィックス)には、図と描画オブジェクトがあります。
図はファイルから読みこんだもの、描画オブジェクトはWordの図形描画ツールで作成した図(要素にファイルから読み込んだ図を含む)です。

図が多くなるとメモリを消費し操作速度が遅くなって何かと不便です。
図を多用する場合は、個別の図面ファイルを準備し、MB、「挿入」!「図」!「ファイルから」にて挿入する事を薦めます。
使用する図面ファイルはその文書専用のフォルダーに集めておきます。

図は文字列の中のカーソルを置いた文字の一つとして挿入されます(表は行の一つとして挿入される)。
文字の大きさより大きな図は、その行の行間が図の高さに相当した大きさになり、下揃えで配置されます。

「図」ツールバーの「図の書式設定」の「レイアウト」は「行内」で「詳細設定」の「配置」は設定不能になっています。

この状態では、図を選択すると図の周囲の選択マークは黒で、マウスは文字選択時と同じで、ドラッグして文字挿入位置を変えることが出来ます。

また、文字のスタイルに応じたインデントなどの配置をすることになりますのでスタイルの選択に注意しましょう。

◆3.2.図と表の配置

「レイアウト」にて「行内」以外を選択すると、図の選択マークは白に変わり、配置は行、段落、余白内、ページを基準に設定します。

図を「行内」以外に設定すると、図の大きさや形状に合わせてその周囲や図の前面後面に文字を配置することが出来ます。

表の場合は「表のプロパティ」にて設定します。
行を基準とし、形状も四角以外にありませんから図に比べ簡単です。
図面毎に表を作成し、表の中に図を挿入(「行内」)すると取り扱いが楽です。

「レイアウトの詳細設定」の「配置」に図の位置が数値で表示され、設定することが出来ます。
この値は、図の左上端位置の、行、段落、余白、ページの左上端位置との、横(横書き)、縦(縦書き)の相対位置です。
オプションは選択しない方がわかりやすいでしょう。

文章を図面の周りに配置したい場合は、「レイアウトの詳細設定」、「文字列の折り返し」に設定します。
上下が二つあってわかりにくいかと思いますがアイコンの図を参照して下さい。
詳しくは?マークをクリックしてヘルプ表示して下さい。

描画オブジェクトはWordの文書でのみ有効です。
文書の中に直接記入するか、挿入した図面上に追加記入します。
図面上に記入する場合は「図形の調整」にて「順序」を「前面」にします。
また、「図形の調整」にて「グループ化」すると「レイアウト」が変わりますので再設定が必要です。

◆3.3.グループ文書を使う

 Wordのヘルプ目次を開き、「長い文書で作業する」を選ぶとその中に「グループ文書を使う」というタイトルがあります。
その中から、「グループ文書とサブ文書を作成する」を選び、さらに「既存の文書をグループ文書に変換する」を参照にしてグループ文書とサブ文書に分割します。

分割の利点はWordの応答速度を早くする事と作業の分割が出来る事です。

(1)サブ文書にする節の「見出し」を確認します。
(2)文書を「アウトライン」モードで表示します。
(3)サブ文書化する見出しを選択し、ツールバーの「サブ文書の作成」ボタンを押します。
(4)見出しのタイトルの、はじめの数文字を使った名前の、新しいファイルが出来た事を確認します。
(5)サブ文書にする見出しのすべてを同様にサブ文書化します。
(6)残りがグループ文書です。
(7)グループ文書のファイルは小型になったことを確認します。
(8)グループ文書を開き、「アウトライン」モードで表示し、ツールバーの「サブ文書の展開」ボタンを押します。
(9)「アウトライン」「印刷レイアウト」のいずれの表示でも、サブ文書を含めた全文の表示になることを確認します。
(10)「サブ文書の展開」と「サブ文書の折りたたみ」で結合と分解が出来ます。

◆3.4.その他の道具

MB、「挿入」から、脚注、セクション区切り、ページ番号、図表番号、索引、クロスレファレンス、目次、の設定をします。
脚注と索引登録は文章を作成しながら挿入することも可能です。
その他は、すべてのサブ文書を展開して挿入し仕上げます。

(1)セクション区切りはサブ文書の最後に挿入します。
(2)ページ番号はグループ文書の最初のページを1ページとします。
その後のセクションは「前のセクションから継続」を選びます。
冊子を開いた場合、奇数ページが右、偶数ページが左になることを考慮して文章を配置します。
(3)図の図面番号は、「図表番号」の挿入で挿入順に番号付きで図面の上又は下に挿入され、「索引と目次」の「図表目次」にてすべての図の目次を自動作成し指定位置に挿入します。
(4)索引は「索引と目次」の「索引」の「索引登録」にて文書中の選択文字列を索引文字列として登録し、「OK」にて登録された文字列をこのウインドウにて設定した書式で指定の位置に自動作成して挿入します。
(5)「索引登録」は文書の表示と文字列選択と同時に出来ますので、連続して登録が可能です。
(6)「クロスレファレンス」を利用してヘッダー部に「見出し」を挿入します。
挿入方法はヘルプの「ヘッダーやフッターに章番号と章見出しを挿入する」を参照します。
セクション区切り毎に「ヘッダー」を表示し、MB、「挿入」!「クロスレファレンス」!!「クロスレファレンス」、「参照する項目」、{見出し}:「見出しの参照先」、{そのセクションのヘッダーに記入する見出し名を選択}を奇数ページ、偶数ページそれぞれに設定します。
セクション毎に偶数ページは見出し1を左揃えで、奇数ページは見出し2を右揃えで挿入します。
(7)「目次」は文書作成中にも作成可能ですが、索引まですべての文書とその配置が決まった状態で再度挿入します。

◆◆3.5.裏面の印刷

原稿が出来たら印刷します。
パソコン用の通常のプリンタで両面印刷する場合、裏面の印刷はインクにより紙の間の摩擦が増えて、数枚同時にフィードされる場合があり、正しく印刷されない事があります。

ここでは、あらかじめセパレータを作成し、裏面印刷の前に用紙一枚毎にセパレータを入れ、それを上部から吊るような形でフィーダにセットします。

(1)セパレータの作成

あらかじめセパレータを作成しておきます。A4裏紙用紙を縦に2分割切断し、それを縦に袋状に四つ折りし、糊で綴じた折り紙を30枚準備します。

10枚単位で縦方向の一方を0.5cm程ずらして重ね、片方の2cmを糊付けし、ホッチキスで強化します。
スリット紙にてカバーするとホッチキスが隠れてすっきりします。
最後にプリンタの給紙部の上部から吊る為のリボンをホッチキスでとめます。

(2)裏面の印刷前にセパレータを入れる

 片面印刷が済んだ用紙を揃え、その用紙の間に1枚ごとに、トランプのシャッフル方式でセパレータを入れます。
セパレータにページ番号を記入しておくと、照合しながら挿入できます。

 セパレータを挿入した用紙は、端を揃えて裏返し、プリンターにセットします。
プリンターのフィーダーの上部に、厚手の用紙をセットし、セパレータの吊りリボンをクリップしてセパレータを吊ります。
厚手の用紙は、市販用紙の包みに保護用に使われているので充分です。
セパレータの素材セパレータは、針金やビニールテープなどいろいろな物が利用できます。
ここでは、簡単に作れて挿入しやすい折り紙で作成しました。

◆◆3.6.内表紙、裏表紙の準備


両面印刷が済んだ本文は1枚毎に二つ折りにして重ねます。
その上部に別に準備した内表紙、最下部に内裏表紙を準備します。

内表紙は表紙を糊付けするための1ページ目、2ページ目が白紙、3ページ目に表紙と同じような簡易型の表紙(内表紙)、4ページ目は白紙または広告などの印刷をし、二つ折りしたA4 1枚を準備し重ねます。

最下部の内裏表紙は、同じように一ページに発行者のPR,2ページ目に著者、編集者、発行者、発行日や連絡先などを記入した内裏表紙、3ページ、4ページ目は白紙としたA4一枚を準備し二つ折りして最後に追加します。

以上を綴じて、表紙、背表紙、裏表紙を印刷した表紙を、内表紙の1ページ目、背、内裏表紙の4ページ目と糊付けして出来あがりです。

表紙の用紙は、高精密な高級写真用プリンタ用紙よりも、一般画用紙(キャンソン等)やケント紙、の方が糊付け容易です。
インクジェット式プリンターは画用紙にも印刷可能です。

表紙は、A4(297mm*210mm)より背表紙の幅だけ長い(297mm+α*210mm)寸法が必要で、さらに印刷できる範囲(余白)を考慮した寸法の用紙を準備します。

最近は、余白0で印刷できるプリンタも市販されています。 

◇ 表紙について

表紙のデザインは、好みと用途によって決めましょう。
少しでも多くの販売を目的として店頭販売する場合は、書名をはじめ表紙のデザインに懲ります。
座右の書として長期にわたり、何度も本棚から引き出して読む本は、表紙の強さを重視し、飽きのこないデザインにします。
その場限りの週刊誌的な場合は表紙を作る必要はないでしょう。
Wordの図と図形描画で作成します。

◇表紙の必要性

表紙の必要性は、読む前の気分高揚と書棚への収納性です。
表紙のデザインは、その書籍をはじめて手にしたときも、繰り返し手にした時も、書籍の内容が伝わってくる感じにしたいものです。
書籍は読む時を除いて、書棚に収納します。
表紙は書棚から探しやすく、引出ししやすいこと、収納もしやすいデザインが必要です。
この為に背表紙のデザインと表紙裏表紙の腰の強さとすべりを考慮します。

手製の並製本では表紙の糊付けに神経を使います(プリンタ用高級紙より画用紙の方が糊付けは楽です)。
また、書棚への収納強度が許される場合は、背表紙のみの製本テープで済ませる事も可能です。
この場合内表紙の1ページ目の白紙のところに表紙を印刷しておきます。

市販書籍は更にカバーを付けています。
用途によって同じようにカバーを印刷し被います。

◇簡易製本

ページ数の少ない週刊誌などに見られる中央を縦型のホッチキスで止めた簡易製本も自家製冊子には魅力です。
金具部を90度回転できるホッチキスも市販されています。
この場合の印刷のページ指定については応用問題です。
製本後の問題は耳が揃わない事です。
通常のカッターや裁断機で綺麗に切るにはかなりのコツが必要です。
今回はここまでです。 

次回はいよいよ製本です。

 

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アプリコ学園 ソフトウエア実習講座  No08

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いよいよ印刷した冊子本文に表紙を加え製本します。

◆◆4.製本

印刷は出来たがどのようにして市販書籍並の製本をするか、特に綴じ方に苦慮します。
ここでは、家庭用の道具を用いて簡単な治具を作り、糸と布を補強材としてボンドにて背表紙側各用紙を接着し製本します。

◆4.1.治具と道具

作業の前に、作業用の治具を準備します。
治具作成と製本作業に必要な小道具は次の通りです。
いずれもホームセンター等にて販売しています。

◆(1)道具:仕様;用途

◇1.大型クリップ:;

印刷済み用紙を重ねた状態を保持するのに使います。
その他の作業にも便利です。

◇2.桧工作材:

5mm厚、20mm幅、240mm長さ*2枚;横糸の準備用です。

◇3.小鋲:

全長10mm*30本;糸掛け用に上記板材に半分ほど打ちこみます。

◇4.糸鋸:

きめの細かなプラスチック用の刃;横糸を埋める溝を背表紙側に作ります。

◇5.鉄製アングル:

30cm*2本;大型クリップとの併用で、背表紙の横糸セットと糊付け作業用長尺クリップとします。

◇6.太目の綿糸:

木工ボンドが良く染み込む事;背表紙横糸です。

◇7.綿の目の粗い布:

本書はシップ剤や軟膏を塗布してうちみなどの手当てに使うリント布を使ってみました;
背表紙の補強です。
背表紙の大きさに合わせて切っておきます。

◇8.木工ボンド

◇9.へら

◆(2)治具 

◇1. 作業台

背表紙側の長尺クリップを両端で支え、溝切り作業、横糸、補強布のポンド付け作業に使用します。
厚さ10cm程度の古本の束 *2 準備します。

◇2.スケール印刷紙

A3用紙に、両端の余白を0.5cmとし、10行14列の表を作り、行の高さ各1.5cm、列の幅は1列目と14列目を1.0cmその他は1.5cmとし、罫線の設定をすべてに選択して印刷します。

印刷した紙を切り、スケールとして使用します。

◇3.印刷紙を糊付け

背表紙側長尺クリップ道具として準備した 鉄製アングル*2 にスケール印刷紙を糊付けします。

◇4.小鋲を打つ

横糸準備治具桧工作材を240mm*2本に切って、スケールを貼り、スケールにそって小鋲を並べ打ちします。
出来あがりの二本の板材を2cmほど離して並べ、その両端を、短冊状の厚手の紙で固定します。

◇5.横糸の準備

並んだ小鋲に交互に糸掛けして横糸をあらかじめ準備します。
糸の太さと溝の太さを考慮して、2本3本と増やします。

◆◆4.2.作業手順

小道具と治具が揃い、両面印刷と横糸の準備が出来たら製本します。
(1)両面印刷した用紙の耳(背表紙の反対側と下方)をそろえ、横向きにして左右を大型クリップでしっかり仮止めします。

(2)背表紙側を上にして作業台の間に立て、2枚のアングルで挟み(背表紙側2mm程上部に出る事。長さ方向はスケールに合わせて位置合わせすること)その両端をクリップでとめる。

(3)作業台上で、アングル製クリップのスケールにしたがって糸を埋める溝を糸鋸で切る。
糸鋸は軽く引いてください。けっして押し込まないように。
切子はブラシなどで綺麗に取り除きます。

(4)溝を切った背表紙側にボンドを塗る。

(5)準備した横糸を乗せ、糸をボンドと共に溝に入れ、へらでボンドを充分に伸ばす。

(6)スリット状に切った布を背表紙全体に乗せ、指でこすりながらボンドを充分ににじませる。

(7)10分ほど待って、糸を切り、横糸治具、アングルクリップをはずし、製本台から外す。

(8)糸や布の出っ張りを鋏で切って整形する
(極端に短く整形切り落としする必要はありません)。

(9)あらかじめ整形した(このときアングルを曲げ用工具として使うなど定規を準備して正確に整形しておきます)
表紙を背表紙側から糊付けする。

(10)寸法を合わせながら表紙を糊付けする。

(11)重しをして完全に接着するまで待ち、出来あがりです。

(12)最後にページを開いて出来具合をチェックします。 

◇◇冊子

糸でとじた本(と同じ体裁の本)。
[広義では、本を指す。例、「小―B」]
三省堂 新明解国語辞典より

二つ折りした用紙の背表紙側を糸鋸で切った用紙を広げると、◇形の穴があいています。
この穴に糸を通して編んでいけば製本できることがわかります。
背表紙に沿って糸を通すとこれが縦糸になり、背表紙側に横糸を通せば出来あがります。
糸でとじる方法は他にも考えられますが、手作業では大変です。
この冊子は、背表紙側の紙に溝を掘って横糸を入れ、背表紙側の紙と共に糊付けにてポンド糊に縦糸の代わりをさせたような物ですが、体裁は辞典通り並製本と同じ物になりました。
とじ方が本物で無い(糸でとじていない)とすれば、問題は強度です。
穴の大きさ、糊の種類、糸の材質と大きさ、布の材質、乾燥時間などで決まると思われます。
正確な実験は難しいので、簡単な実験をしてみましょう。
数枚の紙で製本用と同じような二つ折りした紙をそろえ、最初は溝の大きさを大中小に変化させた三個の溝を作り、他の条件(糸の種類など)は同じで実験します。
続いて糊の種類をボンド、ボンドと糊を混ぜる、糊の3種で実験します。
糸、布も同様に3種類準備し実験します。
いずれの実験も他の要素は同じ条件にします。
この他の条件は出来るだけ結果が好ましい(強い)ことが望まれますが、必ずしも実験結果を待つ必要はありません。
これが強そうだと思った勘で決めてください。
同時に3*4種=12本の溝と糸で実験可能です(溝1個ずつ条件を変えて糊付けし、後で切ります)。
引っ張り強さは体重計に重り(バケツの水でも可)をのせ、紙の一方をビニール紐とホッチキスで留め、他の一方を手で引っ張り、はがれるまでの重さの変化を見ます。


今回はここまでです。

 
次回は 第2章 のまとめです。。

 

◇◇◇=======================◇◇◇
アプリコ学園 ソフトウエア実習講座  No09

◇◇◇=======================◇◇◇

 

第2章 冊子の作成 のまとめです。

◆◆5.終わりに

第1章 はがき宛名印刷と第2章冊子の作成にて、Wordの基本的な使い方を実習しながら、VBAで味付けし、実用的なはがきの印刷と冊子のつくり方を習得しました。

VBAを利用することで、Wordの用途が広がることを実感できたでしょうか。
ソフトウエアのためのソフトウエアではなく、身のまわりの仕事を楽しくするソフトウエアこそ大事です。

最近のWord は、Webやブラウザを意識し、紙への印刷以外の用途と互換性を保とうとしていますが、あまり望ましい方向ではないように思えます。

これからのWebやブラウザは動画の技術で面白くなると思います。
一方、静止画や長い文章はやはり紙上で動かない像として眺める事に価値があるのではないでしょうか。
あなたが作成した冊子をあなたの本棚に飾ってください。
あなたはあなたの知恵を自分で本というすばらしい物にする事が出来ました。

Word 講座の最後は冊子のつくり方講座になりました。
製本は専門家に任せておけばいいという声が聞こえます。
手ごろな価格で製本機も出まわっています。

敢えて一人で原稿から製本まで作業するもう一つの意義は、素人なりに専門家の仕事の理解を深めることです。
これで本を作るというシステムの理解を高め、専門家との会話も進む事になると思います。

本講座があなたのビジネスの成功に役立つ事を願って第1巻を終わります。

◆まとめ

◇◇準備するもの

冊子.dot (の入ったフロッピーディスク、本書に添付又は自作)

パソコン メモリ128MB以上のDos-V互換PCを推奨

パソコンソフト Windows2000

プリンタ A4サイズ(+α)に印刷できる事冊子

◇◇作成手順

◇1.新規文書を開き、{冊子.dot}をドキュメントで開き、
本文を作成します。
あらかじめ作成された文書がある場合はコピーを貼り付けます。

◇2.図は別のファイルにまとめて準備します。
このときサイズを挿入位置に合わせて調整しておくと挿入が楽です。

◇3.本文は、グループ文書とサブ文書に分けておくと長い文書を処理しやすくなります。
一人で作業する場合は、サブ文書を展開してすべての作業ができます
(1つのまとまったファイルの操作と同じ感覚です)。

◇4.ヘッダー部に見出しを印刷したい場合は、見出しの変更毎にセクションを分けます。
通常は、サブ文書毎になります。

◇5.図は、表に入れ、行間にレイアウトすると位置が決めやすいでしょう。

◇6.必要に応じ脚注を入れます。

◇7.ページは本文の最初のセクションは1ページから、その他の続くセクションは前のセクションに継続した連番とします。

◇8.本文が出来たら、図面番号目次、索引登録、索引、全体の目次を作成します。

◇9.これで本文の印刷準備が完成です。
コントロールバーの冊をクリックして外側を印刷し、裏面はあらかじめ作成したセパレータを入れ、プリンタにセットして今度は内側を印刷します。

◇10.本文の前後に内表紙、内裏表紙を両面印刷して追加します。
最後に糊付けする表紙も準備しておきます。

◇11.後は溝切りから糊付け、糸掛け、布貼り、整形、表紙貼りの製本にて完成です。

◆◆今回はここまでです。 


◆◆次回から、第2巻 Access にて日誌と家計簿を作ります。

Accessはビジネスに不可欠なデータベースの入門書です。
日誌をデータベースとして作る事でAccessに入門します。
その習得技術で、より複雑な家計簿を作ります。
この家計簿は資産管理の実習用に常時バランスシートを印刷できる
家計簿です。

次は  第2巻 第1章 日誌 のBackNoです。

発行:アプリコ学園 著作:アプリコ 連絡先:YQC00436@nifty.ne.jp
初版:01/11/15