旅行記:前書き
というわけで、人形町の井上さん、「お帰りなさい」メールをありがとうござい
ました。大体がとこ、夫婦で旅行に行くってえのに、「さがさないでください。」も
なにもないわけですが、一度あーいうのやってみたかった、ということでひとつ。
そして今回の旅行は、「KLMで行くアムステルダムとコモ湖とミラノをまわる
1週間」という旅でした。何でこんなのになったのかと言えば、航空会社がKLM
しか取れなかったからです。そうすると嫌でもスキポールを中継しなければならない
わけで、それならオランダに2泊して、夏も開くようになったキューケンホフ公園
でも見て、ついでにウナギの薫製でも食ってくるってのはどうだろうか?と。
こっちは私の希望です。
出来れば行く先はイギリスにしてケンブリッジ大学の植物園に行きたかったの
ですが、夫の好みは文化と文明のある「南」、です。これが他のところならば考えた
かもしれませんが、それほど嫌いな場所ではなく、なお、彼の休暇であるからには
権利はあっちにあるのでした。
・・・今にして思えば、なんて態度の大きい荷物番なんでしょうか。
しかし、荷物番は植物の方が大事で、行けば楽しいくせに行くのは嫌でいやで、
なんとかペケにならないかと明後日の方向を向いてはそればかり祈っていたのです。
そしてあちこちから贅沢だと言われては、機嫌を悪くしていたのでした。ふんっ!
もちろん夫は、そんなこたあ知ったこっちゃありません。
うれしく準備を進めています。しかし、仕事の都合上、夫が確実に行けるかどうかが
判明するのは2週間前です。そのくせ、何でもかんでも自分でやりたい夫です。
インターネットとファクシミリとを使って、進めようとしては全然進まない準備をも
楽しんでいたのでした。
何で何も進まないか。8月ってのはミラノのバカンス時期です。それで事務手続きは
大々的に滞っており、出発は10日だというのに受け付けは同じ月の
1日からだったり
します。もう、ぎりぎりの毎日。夫が。
それでいて、本当のところ、出発するときにまだ宿がとれてなかったのはオランダ
の方でした。そうなった理由は、ライデンに宿をとりたいというこだわりのせいで
した。最初から宿が多いアムスの方にしておけば良かったのかもしれません。
アムスとライデンは電車で乗り換えなしで
30分ほどです。
しかし、ライデン大学はライデンにありますし、キューケンホフはライデンから
バスで行ったところにあるのです。そんなわけで、ライデンに執着しすぎて難航した
わけです。いやー、まさか野宿をすることになろうとは。って、しませんでしたが、
でも、野宿するんじゃないかと思いながら飛行機に乗りました。
KLMも、何故KLMになったのかと言えば、他の航空会社がとれなかったから
なのです。往きの便はともかくとして、夫、帰りの便だけは空いてるのを発見、
キャンセル待ちで、出発何日か前に乗れることになったのでした。
てなわけで、出発するとき私は周囲の人々に「こうなりゃ私、石にかじりついても
楽しんで来るわね。」と言いました。非常にウケました。てやんでえ、てめーに何が
わかってるってえんだ!と思いつつ、そういうことにしました。
友達の一人は、「ミラノに行くのに文句言うだなんてあなた、直輸入モノのお洋服
って、それだけで10万円も違うのよ〜?贅沢ものめ〜!」と言ってくれましたが、
こっちの方は、「贅沢ものはアナタよ・・」とつぶやくにとどめました。
無事帰って来て言えるのは、はっきり言って楽しかった、ということです。
何が楽しかったかは読んでいただくしか、ありません。大体、楽しいと書いたところ
で理解してもらえるかどうかもわからないのですが、まあこういうことだったよ、と
いうことで、ひとつ。はい。
夫は、きたんのない表情で、今度の休暇ほど充実した旅行はなかった、と申して
おります。それこそが今回の「私」の旅行の目的ですから、そういうことならば文句は
ありません。幸い、よい隣人に恵まれたおかげで、大事な植物も無事でした。
ますますもって、文句はありません。で、旅行記にとりかかれるわけです。
・・・そんなたいしたもんじゃーありませんが。(^^;)
9/17