私的啓蟄の頃
12月中旬、お隣からハンギング・バスケットの注文をもらった。
真冬の注文は、言っちゃなんだが心安い。年末年始だから、メインの花材は葉ボタン。
この葉ボタンのおかげでデザイン的には小さくても華やかなものを作りやすい。
そんでもって冬という季節のおかげで多少詰めすぎでも問題にならない。病害虫が
少なく、水遣りもそう頻繁なものにはならないから、植物の栽培経験がない人にも、
安心して売り渡すことが出来る。
って、そこまでは良かったのだが。(^^;)
妹と、その赤ん坊がいるじゃんっ!!きゃーああ、忙しいーーーっ!
というわけで、暇をつくっては花材を買いに行き、組んでる最中に泣き出されては
どどどと走り、足りなくなったり多かったりしながらやっと作り上げたのが下の二つ。
敵さんのお好みを考えただけあって、両方お買い上げとなったのはいいのだが。
引渡したら、力が抜けた。そして、自分の分を作るのが大幅に遅れた〜。
そしていざ作ってみたら、居候中の妹に「これじゃ、隣に負けてる〜」と言われた。
それは致し方なかろう。いくら近所づきあいの一環と考えるとしても、
お金を支払ってくれるとなれば、張り切るのは当然。しかし、確かに二軒続けて
H.B.が飾ってあれば、どっちが良いという話になるのもこれまた当たり前である。
作るもの全てが「好き好き」のレベルであればいいのだが。
ところで、ピンクの作品の勝負どころは紫ピンクのアリッサムだった。
これは普通の白いのに比べて少々弱いらしい。この季節、初めて使うのではっきり
大丈夫と言えない。致し方ないので、ダメになったら別のに替えますと言い、その
可能性を考えて上の方に使ってある。(幸い、まだ大丈夫である・・・)
お客には、最初「きれい」と思い、最終的には「安かったー」と思ってもらいたい。
もちろん、作った私もそう思いたい・・・!?
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今年の正月は、野菜に不自由した。
夏から忙しくて忘れていたのである。本当に大事なら、忙しくてもやっているはずだ。
私にとって、葉野菜やハーブは、忙しくなれば忘れてしまう程度の、どーでもいい
ものなのか。いや、どーでもいいというわけではない。たんに、正月になってみて、
ないのに気がついてあわてたという話なのだ。わはははは。
それというのも、我が家は正月のおもてなしの定番料理の中にサラダを
加えることになっていて、そのメインにしているのが自分で蒔いた辛さの勝る、
温室育ちとは違って野蛮な、一種「なんだかなー」のルッコラ、そのほかのハーブ
なのである。
ヘンなもので、「野蛮」に慣れてしまうと、サニーレタスでは物足りない。
買って済まそうにも他の個性ある香りの葉野菜もハーブと呼ばれ、小さなパックで
ちまちまっと売られていて、これが全然お安くない。バカだった・・・うう〜〜。
一口ごとに野菜に怒られてるような、野蛮なサラダが食いたい。
というわけで、また色々と蒔くことになる。今度は本当に、笑いながら蒔く。
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「同情票が入ってたら、どうするつもりなのよ!」
そう言われて、私は笑いころげながら答えたのである。
「そんな読解力のないヤツ、相手にしなくてもいいに決まってるじゃん!」
5W1Hで言えば、ハンギング・バスケットの展示会中、その近くのカフェで
お茶を飲んでるとき、私の出品作につけたキャプションとタイトルについて、
これはメンバーの一人の御意見であった。
「『ママ』をやめて『お母さん』と呼んだ日から、私達の心には様々な哀しみが
降り積もってきました。せめてゆかりの花達を集め、甘やかな日々に手向けようと
思うのです。」
このキャプションで、こともあろーに私の母親が死んだと思った人がいたらしい。
展示会では人気投票が行われる(抽選で投票した人が商品をもらえる)ことになって
いるが、「(紛らわしい内容のせいで)同情票が入ってたらどーすんのよ!」
と言われましても、どーもせんっちゅうのである。
作品ではなくキャプションに同情して入れる、それもボケかましの票ねえ。
「やれるもんならあんたにあげるわよ、そんな票!」とは言わなかった。
「あんたは悪い人じゃないけど、時々バカ丸出し!」とも言わなかった。
「読解力のない人は相手にしない」とは言った。・・・どれが一番ひどい??(^^;)
しかし、これだけ言い合ってるくせに、こいつとは仲が悪くないのである。
「ひどい」のは、この事実か。ハンギング・バスケットなんて美しいものを作ろうと
してるのに、あまりにもミもフタもないのである。
「ええっ、4回いきんだだけで産まれた人がいるの?そんなんなら、そこらへんの
便秘より軽いじゃんっ!!」と言ったのもこの人だ。お産は便秘と一緒らしい。
事あれば彼女は、「かわいそうに、今日も便秘なの?」と聞かれることになるな。
優しくしないとね。ええ、もちろんですとも。あの人ってば便秘なんだから。